第28話『再会と再戦』
群衆の中心から注意を引き付けるように手を叩く音が聞こえた。
「結局、力で示すしかないんじゃないかな?どっちが有益な存在なのかをさ」
「さぁ武器を取れ!武器なら山ほどある!」
トーマが天に手をかざすと数多の武器が音を立てて降ってきた。
群衆から黒い霧のようなものがドライアイスのようにいっせいに立ち込めた。
「させない!!」
フィオナは扇を開き突風を送ることで散在している武器を吹き飛ばした。
しかし、直後に逆風が武器をいくつか戻してしまう。
「邪魔はよくないなぁ」
サレの嵐である。
「やってやる・・・やってやる!!」
「またガジュマの強さを教えてやるよ!!」
群衆は武器をとる。
その中でも先程殴られた男性の周辺にいた人々はヴェイグ達を見た。
「あんたらも邪魔するってんなら敵だ!!」
「敵だと!?」
ヴェイグは大剣を抜かずに眉をしかめた。
さすがに一般人に刃を向くわけにはいかない。
そう思っていたが、ヴェイグの目の前を炎の風が通りすぎ、前髪が少し焦げた男は唾を飲んだ。
「言うの忘れてたけど、一応ボク王の盾所属の大佐なんだよね。暴動が起きた場合、鎮圧を指揮する権利があるんだけど、使ってほしいのかな?」
「・・・・・・マオ?」
大した怪我もなかったルルは首を傾げた。
いつものマオではない。
口調は穏やかだが脅しをかけるような行為は滅多にしないことをルルは知っている。
考えられるとしたらその滅多なことがマオに起きたのか。
「グズグズするな!邪魔なやつは片付けてしまえ!!」
トーマの怒号により群衆は声を上げ、武器を振り上げた。
「くっ、トーマ・・・・・・」
ユージーンは奥歯を噛み締めながら槍を抜いた。
暴動が始まったためスクランブルは解除され、中心には進めそうだ。
「サレェェエエエ!!!!」
ヴェイグは大剣を抜くと幾つもの刃を交わしながら中央へと突進した。
ジーク達も暴動を止めるため峰打ちにして気絶させようと武器を構えた。
屈強な男の拳をカインは受け止めると足を払い、浮いた体を地面に叩きつけるように投げつける。
これで男は白目を向いて気絶したが、受け止めた両手がジンジンと痛んだ。
「これが思念による力か・・・・・・」
思念にとりつかれると信じられない力が発揮されるようになる。
例えばいつもピーチパイを焼いてくれていた近所のおばさんが大剣を振り回す青年の首を締め上げることさえ可能になるのである。
しかし気になることが一つあった。
この大量の武器は一体どこにあったのか。
トーマが磁のフォルスで浮かせていたのかもしれないが、武器を壊さないためにも降らせるにはそんなに高くには浮かせていないはずである。
だったら誰かの目に留まりそうなものだが誰も気付かなかった。
もし、宙に誰かいて、その人物がトーマの合図と共に落としたのだとしたら。
ジークはふと上空を見上げてみた。
するとそこには黒い霧を吸い込む白い球体、しかもヒトが1人入れる大きさのものが浮いていた。
その大きさからして悪い予感しかしない。
そして、その球体にヒビが入りはじめた。
「みんな上を見ろ!!」
ジークの声に合わせて上を見上げた。
ヴェイグももう1人かわせばサレの目の前だったが、上を見上げた。
その時、サレはニヤリと笑みを浮かべていた。
「こ、これは・・・・・・」
ユージーンが驚愕している間にも黒い霧を吸収し続ける白い球体にヒビが入っていき、ヒビが一周すると球体が割れるのと同時に光りが満ちあふれた。
「うまくいったようだな」
先程まで騒いでいた人々がバタバタと倒れていくのを気にもとめず、トーマは腕組みしながら光りを見つめている。
その光りの中からは白い髪が全て上に逆立ち、全身白色、周囲にピンクの目玉のようなものを二つ対称的に浮遊させている少年が現れた。
「おはよう、虫けらども」
真っ白な少年は宙に浮いたままヴェイグ達を見下ろした。
「あ?誰だ?って顔してるな」
「想像はつくが、まさか・・・・・・」
ブライトは喉を鳴らしながら唾を飲むと、少年はゲラゲラと笑った。
「そうさ、俺様はユリスだ!お前達が本土を留守にしていたおかげで思念をたっぷり吸収して成長したのさ!」
「話し方は退化しているように見えるがな!」
ブライトは声を張って言うがユリスは鼻で笑うだけだった。
そこで別の質問をヴェイグがなげかけた。
「お前は以前戦った時も十分強かった。何故成長する必要がある?」
「そんなの決まってるだろ?確実にお前等ヒトを滅ぼすためだ。ただ俺様が一人一人殺して回るのはただのお遊戯にしか見えないだろ?だから思念を使うのさ。人間どもが争えば勝手に数は減る。俺様が何もしなくても勝手に滅んでくれるんだぜ?しかも放出された思念を吸収すれば俺様はもっと強くなれる!」
「そのためにこんな茶番劇を用意したってのか」
ティトレイはサレとトーマを見た。
この暴動は2人が起爆剤になったのは確かだ。
そう、もともと仕組まれていたことだった。
ユリスは口が裂けそうなほどの笑みを浮かべてヴェイグを見る。
「俺様にとっての驚異はヒトの心だ。俺様はそいつに敗れた。だが今回は違う!聖獣もいない!直にバルカのような事が各地で起きるだろう。そんな状況でヴェイグ、お前は俺に勝てるのか?」
「くっ!!」
勝利を確信した目で睨まれたヴェイグは大剣を握り締めた。
「俺は諦めない。何か方法はあるはずだ。ユリス、お前は俺達が必ず思念と共に消滅させてやる」
「へぇ〜、そいつは楽しみだ。だが、それは俺様の住処まで来てから言うんだな」
ユリスは住処に帰るのか更に浮上し始めた。
「待て!」
ヴェイグが一歩踏み出そうとすると、サレの切っ先が向けられた。
「せいぜい死なないように頑張ってくれたまえよ?お前達も俺様のエサなんだからなぁ!」
ユリスは高笑いしながら闇の中へと消えてしまった。
住処がどこなのかは分からないが、各地の暴動が起きる前にユリスをどうにかしなくてはならない。
しかし、ここでサレとトーマを放っておけば今倒れている人々が起きた時、再び暴動が起きてしまう。
「おや?僕達とやるってのかい?」
「どうやら今度こそ死にたいようだな」
サレとトーマが武器を構える。
「俺達はもう以前の俺達じゃない。いくぞ!!」
ヴェイグの掛け声を合図に戦闘が始まった。
まずはやはりヴェイグとサレの剣が激突する。
しかしサレは即座に1歩後退してから、再び踏み込むのと同時に連続の突きを繰り出してきた。
「遅い!」
それをヴェイグは大剣でガードすると、サレは再び後退する。
そこを追うようにヴェイグは1歩踏み込む。
「絶翔斬!」
ヴェイグは跳躍しながら斬り上げるが、サレは氷の粒が飛び散らせながら平然とガードした。
「隙だらけだよ?ヴェイグ」
空中にいるヴェイグに対してサレは突き刺そうと考えた。
しかし、ヴェイグが飛んだことにより開けた視界からファイヤーボールが飛んできたため、サレは転がるように横へと回避した。
そこへジンが剣を振るう。
サレは屈んだ体制のまま後ろへ跳ねると、着地した一瞬でブライトを見た。
「ブラッディクロス!」
無詠唱で出現した十字架にブライトは足元からすくわれる。
「ぐっ」
詠唱を中断し、衝撃を緩和したブライトだったが思わず膝をついた。
致命傷にならなかったのはアニーの陣術により術防御力が上がっていたおかげだろう。
そしてその一瞬の隙にジンは顔面目掛けて剣を突き出し、サレは首を傾げることでギリギリ避けるが切り傷が入った。
そこへ今度はヴェイグの重い一撃が振り下ろされる。
「ぐぅっ!!」
剣を横にすることで何とか防ぐがその重さに耐え切れず、膝が地面についてしまった。
「この・・・・・・なめるなぁっ!!」
サレは覇気と共にヴェイグの大剣を押し返すとサレの周囲を竜巻が覆い隠し、付近にいたジンとヴェイグを吹き飛ばした。
「バーンストライク!」
詠唱の終わったマオの火炎球も竜巻に弾かれて明後日の方向へ飛んで行ってしまった。
「どうだい?これで近づけないだろう」
サレは薄気味悪い笑みを浮かべながらヴェイグを見る。
「アーチシェイド」
「ぐあっ!」
突発的に出現する歪みの波動にヴェイグは弾かれる。
「反則だよ〜!」
マオが嘆いているとブライトが大勢を立て直した。
「いや、策はある」
一方、トーマと最初に拳を交えたのはジークだった。
「最初に死にたいのはてめぇか!」
トーマは岩のような重い拳を振りかぶるがジークがしゃがむことで横に空振りした。
その隙にジークは拳をトーマの腹部に叩き込み、布団を叩くような音が三回響いた。
しかしトーマは表情を変えることなく今度は左手を振るう。
トーマが腕を振るうだけで突風が発生しあの拳から繰り出される破壊力は並大抵のものではない。
一撃も当たることが許されないジークはバク宙するようにヒラリと宙を舞って後退すると後続のティトレイが既にトーマの前で跳躍していた。
勢いが付いた大勢のままティトレイは蹴ろうとするが一撃目は左腕で防御されてしまう。
しかしその体勢のまま二擊目をぶつけ、トーマの左手を弾き懐が開いた状態になった。
「今だカイン!!」
ティトレイが言うのと同時にカインはトーマの懐に入り、両手を突き出した。
「掌底破!!」
カインの両手に闘気が集まるとその闘気がトーマの腹部で破列した。
トーマは思わず一歩後ずさったが大したダメージになった様子はない。
「まだ終わりじゃないぜ!?」
ティトレイはスライディングして再びトーマの懐に潜り込む。
「疾空波!!」
ティトレイもまた腹部に回し蹴りを入れると深くめりこみ、トーマは横に吹き飛んだがすぐに立ち上がる。
「どうしたこんなもんか!!」
「烈駆槍!!」
トーマが挑発した刹那、ユージーンが槍を構えながら突進した。
まるでダンプカーのような圧力があったがトーマはそれを片手で槍を掴むことで止めた。
「むっ!?」
「やはり弱い・・・・・・なっ!?」
ユージーンの槍を止めて余裕の笑みを浮かべていたトーマだったが突然膝を付いた。
「なんだこれは!?」
「ようやく効いてきたみたいだね」
ユージーンの槍を掴みながら膝を付いている隙だらけのトーマにジークとカインが攻撃をしかけてきたためトーマは一度距離をとった。
そしてティトレイのボウガンが飛んできたため右腕で打ち払う。
ここまでの攻撃は全て腹部を狙ってきている。
「そうか。そういうことか」
トーマは何か理解したのか再び笑みを浮かべた。
「再生のフォルスだな」
「もう気付かれたみたいだね」
そう、カインのフォルスは傷を元の状態に再生するだけではない。
治った痛覚を再生することもできる。
更にダメージが蓄積することにより再生される痛覚は倍加される。
「でも、やることは一緒でしょ!?」
フィオナは扇を広げ突風を送る。
「こんなものがきくか!!」
トーマは腕をクロスさせると地面を抉る突風をやり過ごした。
「飛ばされなければどうということはないな」
トーマは足元に磁界を発生させることにより吹き飛ばされることはない。
「相性最悪ね・・・・・・」
「フリーズランサー!!」
ヒルダが腕をクロスさせると氷の矢がトーマに発射される。
しかしその全弾がトーマの拳により砕かれてしまう。
「どっせぇええい!!!」
トーマの目が地上にあるうちに上空へ跳躍していたルルが如意棒を振り下ろすのと同時に巨大化させ、トーマから見ればビルが降ってくるような感覚だった。
しかしトーマは臆することなく、腕を体の前でクロスさせた。
すると、確かにトーマを押しつぶしたはずのルルの手の感触には何の手応えもなかった。
確かに今巨大化した如意棒の下にはトーマがいる。
しかしこの感触はヒトに当たったのではなく、空気の壁に向かってひたすら力を加えているような気がした。
「ルル離れろ!」
ジークが叫んだ時、トーマは笑っていた。
遠目から見ればトーマは腕で巨大な如意棒を防御しているように見えるが間近で見てみると極僅かな隙間がある。
その隙間こそが磁界と呼ばれるもので、トーマは自分の体と如意棒の電極を同じにすることで反発させていた。
そして、更に斥力を強めることで限界まで張ったパチンコに乗った弾のように弾き返される。
「きゃあっ!!」
竹トンボのように回転する如意棒をはなすこともできず、ルルは弾き飛んでしまった。
〜続く〜
【※ユリス第二形態がキャラクター名鑑・下に更新されました】
「結局、力で示すしかないんじゃないかな?どっちが有益な存在なのかをさ」
「さぁ武器を取れ!武器なら山ほどある!」
トーマが天に手をかざすと数多の武器が音を立てて降ってきた。
群衆から黒い霧のようなものがドライアイスのようにいっせいに立ち込めた。
「させない!!」
フィオナは扇を開き突風を送ることで散在している武器を吹き飛ばした。
しかし、直後に逆風が武器をいくつか戻してしまう。
「邪魔はよくないなぁ」
サレの嵐である。
「やってやる・・・やってやる!!」
「またガジュマの強さを教えてやるよ!!」
群衆は武器をとる。
その中でも先程殴られた男性の周辺にいた人々はヴェイグ達を見た。
「あんたらも邪魔するってんなら敵だ!!」
「敵だと!?」
ヴェイグは大剣を抜かずに眉をしかめた。
さすがに一般人に刃を向くわけにはいかない。
そう思っていたが、ヴェイグの目の前を炎の風が通りすぎ、前髪が少し焦げた男は唾を飲んだ。
「言うの忘れてたけど、一応ボク王の盾所属の大佐なんだよね。暴動が起きた場合、鎮圧を指揮する権利があるんだけど、使ってほしいのかな?」
「・・・・・・マオ?」
大した怪我もなかったルルは首を傾げた。
いつものマオではない。
口調は穏やかだが脅しをかけるような行為は滅多にしないことをルルは知っている。
考えられるとしたらその滅多なことがマオに起きたのか。
「グズグズするな!邪魔なやつは片付けてしまえ!!」
トーマの怒号により群衆は声を上げ、武器を振り上げた。
「くっ、トーマ・・・・・・」
ユージーンは奥歯を噛み締めながら槍を抜いた。
暴動が始まったためスクランブルは解除され、中心には進めそうだ。
「サレェェエエエ!!!!」
ヴェイグは大剣を抜くと幾つもの刃を交わしながら中央へと突進した。
ジーク達も暴動を止めるため峰打ちにして気絶させようと武器を構えた。
屈強な男の拳をカインは受け止めると足を払い、浮いた体を地面に叩きつけるように投げつける。
これで男は白目を向いて気絶したが、受け止めた両手がジンジンと痛んだ。
「これが思念による力か・・・・・・」
思念にとりつかれると信じられない力が発揮されるようになる。
例えばいつもピーチパイを焼いてくれていた近所のおばさんが大剣を振り回す青年の首を締め上げることさえ可能になるのである。
しかし気になることが一つあった。
この大量の武器は一体どこにあったのか。
トーマが磁のフォルスで浮かせていたのかもしれないが、武器を壊さないためにも降らせるにはそんなに高くには浮かせていないはずである。
だったら誰かの目に留まりそうなものだが誰も気付かなかった。
もし、宙に誰かいて、その人物がトーマの合図と共に落としたのだとしたら。
ジークはふと上空を見上げてみた。
するとそこには黒い霧を吸い込む白い球体、しかもヒトが1人入れる大きさのものが浮いていた。
その大きさからして悪い予感しかしない。
そして、その球体にヒビが入りはじめた。
「みんな上を見ろ!!」
ジークの声に合わせて上を見上げた。
ヴェイグももう1人かわせばサレの目の前だったが、上を見上げた。
その時、サレはニヤリと笑みを浮かべていた。
「こ、これは・・・・・・」
ユージーンが驚愕している間にも黒い霧を吸収し続ける白い球体にヒビが入っていき、ヒビが一周すると球体が割れるのと同時に光りが満ちあふれた。
「うまくいったようだな」
先程まで騒いでいた人々がバタバタと倒れていくのを気にもとめず、トーマは腕組みしながら光りを見つめている。
その光りの中からは白い髪が全て上に逆立ち、全身白色、周囲にピンクの目玉のようなものを二つ対称的に浮遊させている少年が現れた。
「おはよう、虫けらども」
真っ白な少年は宙に浮いたままヴェイグ達を見下ろした。
「あ?誰だ?って顔してるな」
「想像はつくが、まさか・・・・・・」
ブライトは喉を鳴らしながら唾を飲むと、少年はゲラゲラと笑った。
「そうさ、俺様はユリスだ!お前達が本土を留守にしていたおかげで思念をたっぷり吸収して成長したのさ!」
「話し方は退化しているように見えるがな!」
ブライトは声を張って言うがユリスは鼻で笑うだけだった。
そこで別の質問をヴェイグがなげかけた。
「お前は以前戦った時も十分強かった。何故成長する必要がある?」
「そんなの決まってるだろ?確実にお前等ヒトを滅ぼすためだ。ただ俺様が一人一人殺して回るのはただのお遊戯にしか見えないだろ?だから思念を使うのさ。人間どもが争えば勝手に数は減る。俺様が何もしなくても勝手に滅んでくれるんだぜ?しかも放出された思念を吸収すれば俺様はもっと強くなれる!」
「そのためにこんな茶番劇を用意したってのか」
ティトレイはサレとトーマを見た。
この暴動は2人が起爆剤になったのは確かだ。
そう、もともと仕組まれていたことだった。
ユリスは口が裂けそうなほどの笑みを浮かべてヴェイグを見る。
「俺様にとっての驚異はヒトの心だ。俺様はそいつに敗れた。だが今回は違う!聖獣もいない!直にバルカのような事が各地で起きるだろう。そんな状況でヴェイグ、お前は俺に勝てるのか?」
「くっ!!」
勝利を確信した目で睨まれたヴェイグは大剣を握り締めた。
「俺は諦めない。何か方法はあるはずだ。ユリス、お前は俺達が必ず思念と共に消滅させてやる」
「へぇ〜、そいつは楽しみだ。だが、それは俺様の住処まで来てから言うんだな」
ユリスは住処に帰るのか更に浮上し始めた。
「待て!」
ヴェイグが一歩踏み出そうとすると、サレの切っ先が向けられた。
「せいぜい死なないように頑張ってくれたまえよ?お前達も俺様のエサなんだからなぁ!」
ユリスは高笑いしながら闇の中へと消えてしまった。
住処がどこなのかは分からないが、各地の暴動が起きる前にユリスをどうにかしなくてはならない。
しかし、ここでサレとトーマを放っておけば今倒れている人々が起きた時、再び暴動が起きてしまう。
「おや?僕達とやるってのかい?」
「どうやら今度こそ死にたいようだな」
サレとトーマが武器を構える。
「俺達はもう以前の俺達じゃない。いくぞ!!」
ヴェイグの掛け声を合図に戦闘が始まった。
まずはやはりヴェイグとサレの剣が激突する。
しかしサレは即座に1歩後退してから、再び踏み込むのと同時に連続の突きを繰り出してきた。
「遅い!」
それをヴェイグは大剣でガードすると、サレは再び後退する。
そこを追うようにヴェイグは1歩踏み込む。
「絶翔斬!」
ヴェイグは跳躍しながら斬り上げるが、サレは氷の粒が飛び散らせながら平然とガードした。
「隙だらけだよ?ヴェイグ」
空中にいるヴェイグに対してサレは突き刺そうと考えた。
しかし、ヴェイグが飛んだことにより開けた視界からファイヤーボールが飛んできたため、サレは転がるように横へと回避した。
そこへジンが剣を振るう。
サレは屈んだ体制のまま後ろへ跳ねると、着地した一瞬でブライトを見た。
「ブラッディクロス!」
無詠唱で出現した十字架にブライトは足元からすくわれる。
「ぐっ」
詠唱を中断し、衝撃を緩和したブライトだったが思わず膝をついた。
致命傷にならなかったのはアニーの陣術により術防御力が上がっていたおかげだろう。
そしてその一瞬の隙にジンは顔面目掛けて剣を突き出し、サレは首を傾げることでギリギリ避けるが切り傷が入った。
そこへ今度はヴェイグの重い一撃が振り下ろされる。
「ぐぅっ!!」
剣を横にすることで何とか防ぐがその重さに耐え切れず、膝が地面についてしまった。
「この・・・・・・なめるなぁっ!!」
サレは覇気と共にヴェイグの大剣を押し返すとサレの周囲を竜巻が覆い隠し、付近にいたジンとヴェイグを吹き飛ばした。
「バーンストライク!」
詠唱の終わったマオの火炎球も竜巻に弾かれて明後日の方向へ飛んで行ってしまった。
「どうだい?これで近づけないだろう」
サレは薄気味悪い笑みを浮かべながらヴェイグを見る。
「アーチシェイド」
「ぐあっ!」
突発的に出現する歪みの波動にヴェイグは弾かれる。
「反則だよ〜!」
マオが嘆いているとブライトが大勢を立て直した。
「いや、策はある」
一方、トーマと最初に拳を交えたのはジークだった。
「最初に死にたいのはてめぇか!」
トーマは岩のような重い拳を振りかぶるがジークがしゃがむことで横に空振りした。
その隙にジークは拳をトーマの腹部に叩き込み、布団を叩くような音が三回響いた。
しかしトーマは表情を変えることなく今度は左手を振るう。
トーマが腕を振るうだけで突風が発生しあの拳から繰り出される破壊力は並大抵のものではない。
一撃も当たることが許されないジークはバク宙するようにヒラリと宙を舞って後退すると後続のティトレイが既にトーマの前で跳躍していた。
勢いが付いた大勢のままティトレイは蹴ろうとするが一撃目は左腕で防御されてしまう。
しかしその体勢のまま二擊目をぶつけ、トーマの左手を弾き懐が開いた状態になった。
「今だカイン!!」
ティトレイが言うのと同時にカインはトーマの懐に入り、両手を突き出した。
「掌底破!!」
カインの両手に闘気が集まるとその闘気がトーマの腹部で破列した。
トーマは思わず一歩後ずさったが大したダメージになった様子はない。
「まだ終わりじゃないぜ!?」
ティトレイはスライディングして再びトーマの懐に潜り込む。
「疾空波!!」
ティトレイもまた腹部に回し蹴りを入れると深くめりこみ、トーマは横に吹き飛んだがすぐに立ち上がる。
「どうしたこんなもんか!!」
「烈駆槍!!」
トーマが挑発した刹那、ユージーンが槍を構えながら突進した。
まるでダンプカーのような圧力があったがトーマはそれを片手で槍を掴むことで止めた。
「むっ!?」
「やはり弱い・・・・・・なっ!?」
ユージーンの槍を止めて余裕の笑みを浮かべていたトーマだったが突然膝を付いた。
「なんだこれは!?」
「ようやく効いてきたみたいだね」
ユージーンの槍を掴みながら膝を付いている隙だらけのトーマにジークとカインが攻撃をしかけてきたためトーマは一度距離をとった。
そしてティトレイのボウガンが飛んできたため右腕で打ち払う。
ここまでの攻撃は全て腹部を狙ってきている。
「そうか。そういうことか」
トーマは何か理解したのか再び笑みを浮かべた。
「再生のフォルスだな」
「もう気付かれたみたいだね」
そう、カインのフォルスは傷を元の状態に再生するだけではない。
治った痛覚を再生することもできる。
更にダメージが蓄積することにより再生される痛覚は倍加される。
「でも、やることは一緒でしょ!?」
フィオナは扇を広げ突風を送る。
「こんなものがきくか!!」
トーマは腕をクロスさせると地面を抉る突風をやり過ごした。
「飛ばされなければどうということはないな」
トーマは足元に磁界を発生させることにより吹き飛ばされることはない。
「相性最悪ね・・・・・・」
「フリーズランサー!!」
ヒルダが腕をクロスさせると氷の矢がトーマに発射される。
しかしその全弾がトーマの拳により砕かれてしまう。
「どっせぇええい!!!」
トーマの目が地上にあるうちに上空へ跳躍していたルルが如意棒を振り下ろすのと同時に巨大化させ、トーマから見ればビルが降ってくるような感覚だった。
しかしトーマは臆することなく、腕を体の前でクロスさせた。
すると、確かにトーマを押しつぶしたはずのルルの手の感触には何の手応えもなかった。
確かに今巨大化した如意棒の下にはトーマがいる。
しかしこの感触はヒトに当たったのではなく、空気の壁に向かってひたすら力を加えているような気がした。
「ルル離れろ!」
ジークが叫んだ時、トーマは笑っていた。
遠目から見ればトーマは腕で巨大な如意棒を防御しているように見えるが間近で見てみると極僅かな隙間がある。
その隙間こそが磁界と呼ばれるもので、トーマは自分の体と如意棒の電極を同じにすることで反発させていた。
そして、更に斥力を強めることで限界まで張ったパチンコに乗った弾のように弾き返される。
「きゃあっ!!」
竹トンボのように回転する如意棒をはなすこともできず、ルルは弾き飛んでしまった。
〜続く〜
【※ユリス第二形態がキャラクター名鑑・下に更新されました】
■作者メッセージ
【楽談パート12&オマケ】
ロンドリーネ「ん?この『&』ってどういう意味?」
takeshi「つまりはこういうことです」
ロンドリーネ「何であんたがここに!?」
チャリティ「へぇ〜、ここがガストなのねぇ」
カロル「一応ワグナリアなんだけど・・・・・・」
takeshi「前回ロディが呪文を使ったじゃないですか?だから私が来たんですよ」
ロンドリーネ「あれは呪文じゃないし、私達にカードはないはずよ?」
ウッドロウ「いつからカードは無いと錯覚していた?」
ロンドリーネ「は?」
takeshi「まぁそういうことです。何とか年内に更新できた訳ですし、クリスマスパーティと忘年会を一緒にして今みんなでお祝いしちゃおうではありませんか!」
モーゼス「レッツパーリィ!!ヒョォォオオオオオオッ!!!」
カノンノE「ねぇねぇ、トナカイと鹿ってどこが違うの?」
プレザ「わ、私に聞かないで!」
ラザリス「確かに何が違うんだろ・・・・・・。私、気になります!」
モルモ「こっちも変なスイッチ入っちゃったみたいだね」
ディオ「いいからお前ら料理食べろよ!!」
メル「ディオが始めて仕事した!」
ディオ「俺の仕事って結局何なんだよ!?」
takeshi「とりあえずチャリティさんはリバースのテーブルに入ってもらうとするとして、楽談でも始めましょうか」
エトス「おまけは?」
takeshi「勝手に進めててください」
エトス「適当だね・・・・・・」
takeshi「さてさて、前回宣言した通りルパコナを見てきたんですけどね?なかなかのお手前だったのではないでしょうか」
ミトス「随分と上から目線だね」
takeshi「うるさい。その羽は親父のハワイ仕込みですか?」
ロンドリーネ「ちなみに、何時いったの?」
takeshi「クリスマスですが何か?」
メル「1人で?」
takeshi「何か?ちなみに昨年は入院してたから仕方ないのですが一昨年は劇場版けいおんを見に行ってました」
メル「1人で?」
takeshi「何か?」
ロンドリーネ「一人ぼっちは、寂しいもんね」
takeshi「・・・・・・。ルパンとコナンで共通してることって何だと思います?」
ガイ「二人共ネクタイをしているな」
カイル「ジョニーさんの中の人が関わってる!」
シャーリィ「コナンのジョニーさんはほとんど犯人役な気がするけど・・・・・・」
takeshi「正解はメカニックに拘っているんです」
ガイ「おぉ!音機関か!」
takeshi「ここでいうメカニックは主に車やバイクのことですね。二つの作品とも物凄い拘りがあり、車種も多様なものが出てきてそれも両作品の素晴らしい点ですよね。ちなみにシェリーはハーレーに乗っていたそうですよ?」
チャリティ「呼んだ?」
takeshi「で、ここが1番重要なのですが、エンジン音も忠実に再現しているんですよ!テレビのスピーカーでは限界があるのですが映画館のサラウンドでは超重低音も響くのでメチャクチャ格好良いんですよ!!」
ガイ「で!?どの車種がオススメなんだ!?何気筒だ!?」
takeshi「えっとですね?まず目を惹かれたのがやはりルパンの愛車の・・・・・・」
ロンドリーネ「なんかみんな静かじゃない?」
クロエ「葉っぱの味しかしなくて感想が言えない・・・・・・」
セネル「虚しくなってきた・・・・・・」
シェリア「私達なんて三皿もあるのに一体どうしたら良いのかしら?」
ソフィ「大丈夫。リチャードが残りの2皿を食べてくれるって」
リチャード「・・・・・・ん?」
アスベル「すごいなリチャード!流石俺の親友だ!」
リチャード「あ、あぁ。友として当然だ・・・・・・」
ガイ「何だって!?そんなところまで凝っているのか!」
takeshi「えぇ!あと佐藤さんの・・・・・・」
ジュード「僕さ、坂を見ると笑っちゃうんだよね」
ミラ「どうしたジュード!?」
エリーゼ「また部活増やしたんですか?」
ジュード「うん。今度は自転車部」
ローエン「ジュードさんはトライアスロンを目指しているのですか?」
ジュード「さすがにそれは嫌だな〜」
プレザ「そんな疲れきった体には野菜が最適なのではないかしら?」
ジュード「え?ボクのことは気にしないでみんなで食べようよ」
プレザ「疲れきった体には野菜が最適なのではないかしら?」
ジュード「えっと・・・・・・」
プレザ「疲れきった体には・・・・・・」
ジュード「分かった!分かりました!食べさせていただきます!」
ユーリ「全国で首を洗って待ってるんだな」
エステリーゼ「ユーリも自転車に乗るんです?」
ユーリ「あぁ。それにバスケもいよいよ本戦だからな。テンション上がるぜ!」
パティ「今のうちに毒を仕込んでおくのじゃ」
ユーリ「何でだよ!?」
takeshi「そういえば来月から中二病でも恋がしたいの2期が始まりますね」
カイル「あ、あぁ。そうだな」
takeshi「いやぁ、私は絶対2期あると思ってたんですよ!!」
ロンドリーネ「いやいやいや!あんた映画化したら2期はないって言ってたじゃん!」
takeshi「記憶にございませんねぇ。やたらと褒めてた記憶ならありますけど」
ロンドリーネ「その回の時に言ってたのよ!記憶には無くても記録には残ってるんだからね?過去を読み返せばすぐ分かるわよ」
takeshi「ホント、情報化社会って怖いですよね。なうって呟けばどこで誰が何をしているのか分かってしまうのですから。秘密保護法案には半分反対ですが、半分賛成な理由がコレですよ。そもそもですね?」
リチャード「ぐっ、これ以上はさすがに・・・・・・」
シェリア「やっぱり1人で三皿なんて無理よ」
パスカル「でもさ、確かこういう番組って1人で完食すると正解するっていうジンクスがあるんだよね?」
リチャード「!?」
ヒューバート「あぁそういえば」
リチャード「そうだ、リトルクイーン。少し味見をしてみないか?」
ラザリス「気になるついでにもう一つ」
ムルモ「探究心旺盛だね」
ラザリス「この中で誰が1番歌が上手いの?」
クレス「ん?なんか急に辺りがざわつき始めたような・・・・・・」
takeshi「そうそう本編の話しもしなくてはならいのですが、今回ユリスが・・・・・・」
ロンドリーネ「私よ!!」
レイア「ダウトー!絶対私ですぅ〜」
コレット「私とミトスなんて戦いながら歌えるよ?」
ミトス「ボクが死ぬけどね」
ユーリ「歌なら俺達だって負けないぜ?なぁフレン!エミル!」
ジュード「アイドル勝負なら僕達だって負けない!」
ジューダス「そのとおりだジュード!」
ロックス「なんだか盛り上がってきましたね」
カノンノE「わ、わたしも!」
パニール「カノンノ」
カノンノE「なぁに?」
パニール「あなたは座ってなさい」
カノンノE「ぇえっ!?」
パニール「あなたもですよ」
カノンノG「何で!?私は良いでしょ!?」
ロックス「活動休止みたいなもののくせに何を言ってるんですか」
リトルクイーン「良いでしょう。全員まとめて私が面倒をみます」
ソフィ「リトルクイーン!」
リトルクイーン「本業歌手(?)であり学園アイドルであるこの私に勝てる自信があるなら、紅白歌手だろうとスーパーアイドルだろうとかかってきなさい」
ロンドリーネ「お、面白いじゃない」
ミラ「そんな大きなこと言って大丈夫なのか?ココロちゃん」
リトルクイーン「ココロちゃん言うな!!」
エトス「歌合戦の幕が上がったなう〜」
takeshi「サルゲッチュというゲームは有名ですよね?あれに出てくるスペクターというキャラがユリス第二形態の元ネタなのですが・・・・・・」
マリク「リトルクイーンに頼る作戦は失敗のようですな」
リチャード「監督・・・・・・俺は一体どうしたら・・・・・・」
マリク「俺は監督ではなく教官なので知りません」
ソフィ「リチャード、箸が止まった。もしかして私達友達じゃないの?」
アスベル「そんなことはないさ。俺達はいつまでも友達だ!そうだろ?」
リチャード「あ、あぁ。勿論だ!」
ソフィ「そっか。じゃあどんどん食べて。友達だもんね」
リチャード「と、ともだち・・・・・・ィィィイイ」
ラムダ『迷言乙』
ヴェイグ「いくらなんでもハリエットというのは単純すぎるんじゃないか?」
チャリティ「じゃあ前回ハズしたあんた達は誰だと思う訳よ?」
ヒルダ「単純バカといったらミミーがいるじゃない」
アニー「ミミーさん、確かパン以外は専門外だって言ってましたし、さっきのハンバーグもきちんと作れていたのは捏ねる作業がパンと似ていたからではないでしょうか」
チャリティ「そ、そうね。そう言われてみるとミミーも怪しいかも・・・・・・」
ティトレイ「クレアはどうなんだ?」
クレア「私もチャリティと同じでハリエットだと思うわ。ほら、この人参見て」
マオ「綺麗な丸だけど?」
クレア「さっきハリエットは形を凝ったせいで正解されたでしょ?だから今度は裏をかいてくると思うの」
ユージーン「うむ、確かに彼女は負けず嫌いな印象を受けた。形を変えてくることはありえるだろうな」
チャリティ「でしょ!やっぱりハリエットよ!!」
クレア「でもハリエットみたいな小さい子がこんなに綺麗に丸く人参を切れるのかしら・・・・・・」
チャリティ「じゃ、じゃあ・・・・・・ミミー?」
ティトレイ「でもよ〜」
ヴェイグ「だがしかし」
チャリティ「〜〜〜〜!!!!」
シャオルーン(チャリティってメンバーに混ざると優柔不断になるのか〜)
takeshi「ちなみに今回サレが竜巻を纏ったりトーマが磁力を利用して防御していますが、これはオリジナルであり実在の原作およびゲームとは無関係ですのでご了承ください」
ディオ「フィクション的な?」
takeshi「しかし今年も色々ありました。もっと言うと昨年から色々あり、ようやく一段落着いたといったところでしょうか。大学の忘年会にも行けましたし、リーガルの中の人とお話もできましたし、最後の1ヶ月でスパートをかけてプラマイゼロになった気がします。ですがよく考えてみればこんな程度の幸せでは1年苦しんだ分のマイナスは全然埋まっていないので、来年は更に良い年になるよう行動しなくてはなりませんね」
ミミー「お前セリフが長いパン!」
takeshi「こうでもしないと誰かとセリフが被ってしまうので仕方がな・・・・・・」
クラース「しかしこのサラダはなかなかに美味だな。みずみずしい野菜達を包むこのドレッシング、計算された料理だ」
ミント「カロリーも低いので助かりますね」
クレス「ミントはカロリーなんて気にしているのかい?」
アーチェ「分かってないなぁクレスは。女の子はみんなカロリーと戦ってるんだよ」
クレス「そうなのか?ボクは無理して痩せているミントより健康で元気なミントが好きだけどな」
ミント「ク、クレスさん・・・///」
チェスター「そうか?いくら健康でもベアみたいな女は俺は御免だね」
アーチェ「ファイアボール!」
ルーティ「正解したテーブルは呑気で良いわね〜。それに比べてこっちは・・・・・・」
スタン「い、いいか?ディムロス。切るぞ?」
ディムロス『待てスタン!まだ心の準備が!そもそも何百年振りかの食事か分からぬというのに、そのような胃袋に異物を放り込んでも果たして大丈夫なのだろうか?』
アトワイト『ディムロス?慌てているようだけど、味覚が分かるだけで実際に食すわけではないのよ?』
ディムロス『しかし!』
スタン「切るぞディムロス!」
ディムロス『待てい!!そ、そうだ味見の味見をしてもらおうではないか』
シャルティエ『最早訳が分かりませんよ・・・・・・』
スタン「切るぞ!?」
ディムロス『だから待てと言うに!!娘が来ているのだ。毒見もとい、味見は娘にさせる。集え娘達よ!!』
カノンノE「パパ呼んだ?」
ソフィ「お呼びでしょうか?」
エステリーゼ「はい?」
ルーティ「娘が三人!?」
アトワイト『これはどういうことかしら?』
ディムロス(呼びすぎたー!!)
スタン「斬るぞ!」
ディムロス『待てスタン!何故斬に変わった!?その斬は何の斬だ!?まさか我を斬る気ではあるまいな!?』
ウッドロウ「何、気にすることはない」
カノンノE「えーっソフィちゃんがパパの娘ってことは私の妹って事!?グヘヘヘヘ」
ソフィ「ちゃうわ!!」
takeshi「あ、次回に続きます」
ディオ「本当に適当だなあんた・・・」
takeshi「どうせ感想も来ませんし、次は新年会です!ではまた〜」
ロンドリーネ「ん?この『&』ってどういう意味?」
takeshi「つまりはこういうことです」
ロンドリーネ「何であんたがここに!?」
チャリティ「へぇ〜、ここがガストなのねぇ」
カロル「一応ワグナリアなんだけど・・・・・・」
takeshi「前回ロディが呪文を使ったじゃないですか?だから私が来たんですよ」
ロンドリーネ「あれは呪文じゃないし、私達にカードはないはずよ?」
ウッドロウ「いつからカードは無いと錯覚していた?」
ロンドリーネ「は?」
takeshi「まぁそういうことです。何とか年内に更新できた訳ですし、クリスマスパーティと忘年会を一緒にして今みんなでお祝いしちゃおうではありませんか!」
モーゼス「レッツパーリィ!!ヒョォォオオオオオオッ!!!」
カノンノE「ねぇねぇ、トナカイと鹿ってどこが違うの?」
プレザ「わ、私に聞かないで!」
ラザリス「確かに何が違うんだろ・・・・・・。私、気になります!」
モルモ「こっちも変なスイッチ入っちゃったみたいだね」
ディオ「いいからお前ら料理食べろよ!!」
メル「ディオが始めて仕事した!」
ディオ「俺の仕事って結局何なんだよ!?」
takeshi「とりあえずチャリティさんはリバースのテーブルに入ってもらうとするとして、楽談でも始めましょうか」
エトス「おまけは?」
takeshi「勝手に進めててください」
エトス「適当だね・・・・・・」
takeshi「さてさて、前回宣言した通りルパコナを見てきたんですけどね?なかなかのお手前だったのではないでしょうか」
ミトス「随分と上から目線だね」
takeshi「うるさい。その羽は親父のハワイ仕込みですか?」
ロンドリーネ「ちなみに、何時いったの?」
takeshi「クリスマスですが何か?」
メル「1人で?」
takeshi「何か?ちなみに昨年は入院してたから仕方ないのですが一昨年は劇場版けいおんを見に行ってました」
メル「1人で?」
takeshi「何か?」
ロンドリーネ「一人ぼっちは、寂しいもんね」
takeshi「・・・・・・。ルパンとコナンで共通してることって何だと思います?」
ガイ「二人共ネクタイをしているな」
カイル「ジョニーさんの中の人が関わってる!」
シャーリィ「コナンのジョニーさんはほとんど犯人役な気がするけど・・・・・・」
takeshi「正解はメカニックに拘っているんです」
ガイ「おぉ!音機関か!」
takeshi「ここでいうメカニックは主に車やバイクのことですね。二つの作品とも物凄い拘りがあり、車種も多様なものが出てきてそれも両作品の素晴らしい点ですよね。ちなみにシェリーはハーレーに乗っていたそうですよ?」
チャリティ「呼んだ?」
takeshi「で、ここが1番重要なのですが、エンジン音も忠実に再現しているんですよ!テレビのスピーカーでは限界があるのですが映画館のサラウンドでは超重低音も響くのでメチャクチャ格好良いんですよ!!」
ガイ「で!?どの車種がオススメなんだ!?何気筒だ!?」
takeshi「えっとですね?まず目を惹かれたのがやはりルパンの愛車の・・・・・・」
ロンドリーネ「なんかみんな静かじゃない?」
クロエ「葉っぱの味しかしなくて感想が言えない・・・・・・」
セネル「虚しくなってきた・・・・・・」
シェリア「私達なんて三皿もあるのに一体どうしたら良いのかしら?」
ソフィ「大丈夫。リチャードが残りの2皿を食べてくれるって」
リチャード「・・・・・・ん?」
アスベル「すごいなリチャード!流石俺の親友だ!」
リチャード「あ、あぁ。友として当然だ・・・・・・」
ガイ「何だって!?そんなところまで凝っているのか!」
takeshi「えぇ!あと佐藤さんの・・・・・・」
ジュード「僕さ、坂を見ると笑っちゃうんだよね」
ミラ「どうしたジュード!?」
エリーゼ「また部活増やしたんですか?」
ジュード「うん。今度は自転車部」
ローエン「ジュードさんはトライアスロンを目指しているのですか?」
ジュード「さすがにそれは嫌だな〜」
プレザ「そんな疲れきった体には野菜が最適なのではないかしら?」
ジュード「え?ボクのことは気にしないでみんなで食べようよ」
プレザ「疲れきった体には野菜が最適なのではないかしら?」
ジュード「えっと・・・・・・」
プレザ「疲れきった体には・・・・・・」
ジュード「分かった!分かりました!食べさせていただきます!」
ユーリ「全国で首を洗って待ってるんだな」
エステリーゼ「ユーリも自転車に乗るんです?」
ユーリ「あぁ。それにバスケもいよいよ本戦だからな。テンション上がるぜ!」
パティ「今のうちに毒を仕込んでおくのじゃ」
ユーリ「何でだよ!?」
takeshi「そういえば来月から中二病でも恋がしたいの2期が始まりますね」
カイル「あ、あぁ。そうだな」
takeshi「いやぁ、私は絶対2期あると思ってたんですよ!!」
ロンドリーネ「いやいやいや!あんた映画化したら2期はないって言ってたじゃん!」
takeshi「記憶にございませんねぇ。やたらと褒めてた記憶ならありますけど」
ロンドリーネ「その回の時に言ってたのよ!記憶には無くても記録には残ってるんだからね?過去を読み返せばすぐ分かるわよ」
takeshi「ホント、情報化社会って怖いですよね。なうって呟けばどこで誰が何をしているのか分かってしまうのですから。秘密保護法案には半分反対ですが、半分賛成な理由がコレですよ。そもそもですね?」
リチャード「ぐっ、これ以上はさすがに・・・・・・」
シェリア「やっぱり1人で三皿なんて無理よ」
パスカル「でもさ、確かこういう番組って1人で完食すると正解するっていうジンクスがあるんだよね?」
リチャード「!?」
ヒューバート「あぁそういえば」
リチャード「そうだ、リトルクイーン。少し味見をしてみないか?」
ラザリス「気になるついでにもう一つ」
ムルモ「探究心旺盛だね」
ラザリス「この中で誰が1番歌が上手いの?」
クレス「ん?なんか急に辺りがざわつき始めたような・・・・・・」
takeshi「そうそう本編の話しもしなくてはならいのですが、今回ユリスが・・・・・・」
ロンドリーネ「私よ!!」
レイア「ダウトー!絶対私ですぅ〜」
コレット「私とミトスなんて戦いながら歌えるよ?」
ミトス「ボクが死ぬけどね」
ユーリ「歌なら俺達だって負けないぜ?なぁフレン!エミル!」
ジュード「アイドル勝負なら僕達だって負けない!」
ジューダス「そのとおりだジュード!」
ロックス「なんだか盛り上がってきましたね」
カノンノE「わ、わたしも!」
パニール「カノンノ」
カノンノE「なぁに?」
パニール「あなたは座ってなさい」
カノンノE「ぇえっ!?」
パニール「あなたもですよ」
カノンノG「何で!?私は良いでしょ!?」
ロックス「活動休止みたいなもののくせに何を言ってるんですか」
リトルクイーン「良いでしょう。全員まとめて私が面倒をみます」
ソフィ「リトルクイーン!」
リトルクイーン「本業歌手(?)であり学園アイドルであるこの私に勝てる自信があるなら、紅白歌手だろうとスーパーアイドルだろうとかかってきなさい」
ロンドリーネ「お、面白いじゃない」
ミラ「そんな大きなこと言って大丈夫なのか?ココロちゃん」
リトルクイーン「ココロちゃん言うな!!」
エトス「歌合戦の幕が上がったなう〜」
takeshi「サルゲッチュというゲームは有名ですよね?あれに出てくるスペクターというキャラがユリス第二形態の元ネタなのですが・・・・・・」
マリク「リトルクイーンに頼る作戦は失敗のようですな」
リチャード「監督・・・・・・俺は一体どうしたら・・・・・・」
マリク「俺は監督ではなく教官なので知りません」
ソフィ「リチャード、箸が止まった。もしかして私達友達じゃないの?」
アスベル「そんなことはないさ。俺達はいつまでも友達だ!そうだろ?」
リチャード「あ、あぁ。勿論だ!」
ソフィ「そっか。じゃあどんどん食べて。友達だもんね」
リチャード「と、ともだち・・・・・・ィィィイイ」
ラムダ『迷言乙』
ヴェイグ「いくらなんでもハリエットというのは単純すぎるんじゃないか?」
チャリティ「じゃあ前回ハズしたあんた達は誰だと思う訳よ?」
ヒルダ「単純バカといったらミミーがいるじゃない」
アニー「ミミーさん、確かパン以外は専門外だって言ってましたし、さっきのハンバーグもきちんと作れていたのは捏ねる作業がパンと似ていたからではないでしょうか」
チャリティ「そ、そうね。そう言われてみるとミミーも怪しいかも・・・・・・」
ティトレイ「クレアはどうなんだ?」
クレア「私もチャリティと同じでハリエットだと思うわ。ほら、この人参見て」
マオ「綺麗な丸だけど?」
クレア「さっきハリエットは形を凝ったせいで正解されたでしょ?だから今度は裏をかいてくると思うの」
ユージーン「うむ、確かに彼女は負けず嫌いな印象を受けた。形を変えてくることはありえるだろうな」
チャリティ「でしょ!やっぱりハリエットよ!!」
クレア「でもハリエットみたいな小さい子がこんなに綺麗に丸く人参を切れるのかしら・・・・・・」
チャリティ「じゃ、じゃあ・・・・・・ミミー?」
ティトレイ「でもよ〜」
ヴェイグ「だがしかし」
チャリティ「〜〜〜〜!!!!」
シャオルーン(チャリティってメンバーに混ざると優柔不断になるのか〜)
takeshi「ちなみに今回サレが竜巻を纏ったりトーマが磁力を利用して防御していますが、これはオリジナルであり実在の原作およびゲームとは無関係ですのでご了承ください」
ディオ「フィクション的な?」
takeshi「しかし今年も色々ありました。もっと言うと昨年から色々あり、ようやく一段落着いたといったところでしょうか。大学の忘年会にも行けましたし、リーガルの中の人とお話もできましたし、最後の1ヶ月でスパートをかけてプラマイゼロになった気がします。ですがよく考えてみればこんな程度の幸せでは1年苦しんだ分のマイナスは全然埋まっていないので、来年は更に良い年になるよう行動しなくてはなりませんね」
ミミー「お前セリフが長いパン!」
takeshi「こうでもしないと誰かとセリフが被ってしまうので仕方がな・・・・・・」
クラース「しかしこのサラダはなかなかに美味だな。みずみずしい野菜達を包むこのドレッシング、計算された料理だ」
ミント「カロリーも低いので助かりますね」
クレス「ミントはカロリーなんて気にしているのかい?」
アーチェ「分かってないなぁクレスは。女の子はみんなカロリーと戦ってるんだよ」
クレス「そうなのか?ボクは無理して痩せているミントより健康で元気なミントが好きだけどな」
ミント「ク、クレスさん・・・///」
チェスター「そうか?いくら健康でもベアみたいな女は俺は御免だね」
アーチェ「ファイアボール!」
ルーティ「正解したテーブルは呑気で良いわね〜。それに比べてこっちは・・・・・・」
スタン「い、いいか?ディムロス。切るぞ?」
ディムロス『待てスタン!まだ心の準備が!そもそも何百年振りかの食事か分からぬというのに、そのような胃袋に異物を放り込んでも果たして大丈夫なのだろうか?』
アトワイト『ディムロス?慌てているようだけど、味覚が分かるだけで実際に食すわけではないのよ?』
ディムロス『しかし!』
スタン「切るぞディムロス!」
ディムロス『待てい!!そ、そうだ味見の味見をしてもらおうではないか』
シャルティエ『最早訳が分かりませんよ・・・・・・』
スタン「切るぞ!?」
ディムロス『だから待てと言うに!!娘が来ているのだ。毒見もとい、味見は娘にさせる。集え娘達よ!!』
カノンノE「パパ呼んだ?」
ソフィ「お呼びでしょうか?」
エステリーゼ「はい?」
ルーティ「娘が三人!?」
アトワイト『これはどういうことかしら?』
ディムロス(呼びすぎたー!!)
スタン「斬るぞ!」
ディムロス『待てスタン!何故斬に変わった!?その斬は何の斬だ!?まさか我を斬る気ではあるまいな!?』
ウッドロウ「何、気にすることはない」
カノンノE「えーっソフィちゃんがパパの娘ってことは私の妹って事!?グヘヘヘヘ」
ソフィ「ちゃうわ!!」
takeshi「あ、次回に続きます」
ディオ「本当に適当だなあんた・・・」
takeshi「どうせ感想も来ませんし、次は新年会です!ではまた〜」