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Tales of Re:Rebirth 『あなたは何を守りたいのですか?』

takeshi

INDEX

  • あらすじ
  • 01 キャラクター名鑑(上)
  • 02 キャラクター名鑑(中)
  • 03 キャラクター名鑑(下)
  • 04 あらすじ『出会い、そして旅立ち!の巻』
  • 05 あらすじ『旅にピーチパイは欠かせない』
  • 06 あらすじ『まぁたまには・・・ね』
  • 07 あらすじ『言っとくが俺は読んでねーぞ!?』
  • 08 あらすじ『良いですか皆さん。日記ていうのはこう書くんです』
  • 09 あらすじ『記録?何それ美味しいの?』
  • 10 あらすじ『今回の騒動の発端〜六芒星との戦いを踏まえて〜』
  • 11 あらすじ『話すより紙に書いたほうが語れるもんだな』
  • 12 あらすじ『絵日記だったら得意だよ!』
  • 13 あらすじ『このタイトルって何か意味あんの?』
  • 14 あらすじ『カレギア祭前夜まで』
  • 15 あらすじ『カレギア祭までに帰れるかな・・・』
  • 16 あらすじ『すまんな』
  • 17 第1話『元老院と目覚め』
  • 18 第2話『俺の親友がこんなにアレな訳がない』
  • 19 第3話『小さき声と大きな我儘(わがまま)』
  • 20 第4話『真の力と教育』
  • 21 第5話『教義と襲撃』
  • 22 第6話『盾と剣』
  • 23 第7話『夕暮れの海と青春』
  • 24 第8話『代償と秋沙雨』
  • 25 第9話『カレーとベルト』
  • 26 第10話『姉弟と喧嘩の理由』
  • 27 第11話『ドッヂボールときっかけ』
  • 28 第12話『帰省と女王貝』
  • 29 第13話『酋長とクインシェル』
  • 30 第14話『不心と心展』
  • 31 第15話『事情と自情』
  • 32 第16話『ヒューマとガジュマ』
  • 33 第17話『世紀末と再出立』
  • 34 第18話『朝と特訓』
  • 35 第19話『特訓と新技』
  • 36 第20話『敗北と夕暮れ』
  • 37 第21話『日課と花火』
  • 38 第22話『炎と水』
  • 39 第23話『すきっとだらけ』
  • 40 第24話『罪と罰(ゲーム)』
  • 41 第25話『有幻と無幻』
  • 42 第26話『要塞と防衛』
  • 43 第27話『影と陰謀』
  • 44 第28話『再会と再戦』
  • 45 第29話『戦略と奥義』
  • 46 第30話『四季とエンジン』
  • 47 第31話『付き合いが長いと分かってしまうこともある(ver.ジン)』
  • 48 第32話『校内学習と校外学習』
  • 49 第33話『家族とピクニック』
  • 50 第34話『付き合いが長いと分かってしまうこともある(ver.ジーク)』
  • 51 第35話『問題点と必要な材料』
  • 52 第36話『ピピスタと聖殿』
  • 53 第37話『イライラとモヤモヤ』
  • 54 第38話『リヒトメタルとリヒトワーム』
  • 55 第39話『すきっとだらけ・に』
  • 56 第40話『洞窟と職人』
  • 57 第41話『リヒトワームとリヒトモスインセクト』
  • 58 第42話『リヒトモスインセクトと鱗粉』
  • 59 第43話『リヒトモスインセクトと天才』
  • 60 第44話『リヒトモスインセクトと弱点』
  • 61 第45話『特技と導術』
  • 62 第46話『イゴルとクウ・ホウ』
  • 63 第47話『討論と乱闘』
  • 64 第48話『洗脳と幻覚』
  • 65 第49話『解除と敗走』
  • 66 第50話『次期国王と忍冬』
  • 67 第51話『すきっとだらけ・さん』
  • 68 第52話『フィレンツェと理由』
  • 69 第53話『雪原と無重力エレベーター』
  • 70 第54話『羽と空中庭園』
  • 71 第55話『ニノンとのんのん』
  • 72 第56話『ノルゼンと想い出』
  • 73 第57話『変化と曇天』
  • 74 第58話『雹と雪原』
  • 75 第59話『ユニーク武器と思念の力』
  • 76 第60話『秘奥義と秘奥義』
  • 77 第61話『春と方向音痴』
  • 78 第62話『すきっとだらけ・よん』
  • 79 第62.5話『総集編』
  • 80 第63話『追う者と託されし物』
  • 81 第64話『大切だったモノと大切なモノ』
  • 82 第65話『人魚像と出航』
  • 83 第66話『相談と帰還』
  • 84 第67話『おにぎりとレモンパイ』
  • 85 第68話『三日月と占星術』
  • 86 第69話『羽衣と飛翔』
  • 87 第70話『アニカマルとテント』
  • 88 第71話『暗雲と邂逅』
  • 89 第72話『闇と意地』
  • 90 第73話『闇と無』
  • 91 第74話『闇と光』
  • 92 第75話『闇と暴走』
  • 93 第76話『悪と罪』
  • 94 第77話『すきっとだらけ・ご』
  • 95 第78話『さぶくえすとinスールズ』
  • 96 第79話『クレアとフィオナ』
  • 97 第80話『塔と決戦』
  • 98 第81話『決戦と混戦』
  • 99 第82話『混戦と混同』+『外伝〜ソード草刈ワールド・序〜』
  • 100 第83話『混同と処刑』+『外伝〜ソード草刈ワールド・破〜』
  • 101 第84話『暴走と崩壊』+『外伝〜ソード草刈ワールド・急〜』
  • 102 第85話『崩壊と新王とエピローグ』
  • 第60話『秘奥義と秘奥義』

    「疾風の爪にて引き裂かん」

    ギュナルスはまだ孤立状態にある。
    上級導術を狙うなら今しかないと言わんばかりにマオは詠唱を終わらせる。

    「ガースティネイル!!」

    マオがトンファーを掲げると巨人の手のような疾風の爪がギュナルスを切り裂く。

    「閃空裂破!!」

    ギュナルスは回転しながら上昇すると、風を引き起こし疾風の爪を相殺する。
    その風圧により周囲にまで風が吹き荒れ、雹が無造作に飛び散り全員視界を腕で護る。
    先程とは威力がどの技も3倍ほど強化されているような感覚だった。

    だがまだ安心するのは早い。
    まだギュナルスは滞空しているのだから。

    「紅蓮剣!」

    ギュナルスは地上に向けて炎を纏った剣を振るう。
    すると、隕石のような大きさの火炎球が地上へ落下した。

    「きゃあああああ!!!!」

    フィオナは勿論、全員が防ぐことが叶わず地上に落下した隕石は爆風と大量の雪を巻き上げ、まるで雪崩のように巻き上がった雪がヴェイグ達を飲み込んだ。

    「ぜ、全員無事か?」

    ユージーンはアニーをかばい四つん這いになっていた。
    背中の雪をどかし、全員の安否を確認しながらアニーと共に立ち上がる。
    しかしそこには隕石が落下した地点を中心にクレーターのように雪が盛り上がっており、全員その雪の中に埋まっていた。
    クレーターの中心にいる黒い霧を纏ったギュナルスがユージーンを見てニヤリと笑う。

    「さすがにしぶといな、ユージーン。この雪の中にも何人か生き残っていても面倒だ。一気に片を付けさせてもらう」

    そういってギュナルスが剣を構えると、その剣に吸い寄せられるかのように風が集まり始める。
    闘気が高まるのを感じ、大気が震えているように錯覚するほどだった。
    次の一撃に最大の攻撃をぶつけてくるのは明らかだ。

    「アニーいけるか!?」

    「はい!」

    フィオナやマオ達のおかげで十分休めた。
    しかしこちらはこれ以上の長期戦はできない。
    ユージーンとアニーもこの一撃に全てをかける覚悟を決める。

    「我が秘奥義、受けてみろ!」

    「大いなるフォルスよ、我らに奇跡を!」

    ギュナルスが縦一線に剣を振るうと雪をかきわけ大地を裂きながら剣圧がユージーン達へ飛来する。
    一方アニーの陣術により強化されたユージーンは虹色に光るエネルギーを槍に収束させながら剣圧を迎え打つ。

    ユージーンが剣圧を弾き飛ばすとギュナルスは閃光の刃を体の周囲に8本出現させ、体には炎を纏いながら走り出す。

    「閃光の剣にて光となり、業火にて灰燼と化せ!」

    ギュナルスから光の剣が発射されるとユージーンは虹色に光る槍にて全て捌くが余剰のエネルギーが鎧を削り、肉を裂き、過剰すぎるパワーに槍がミシミシと唸り始める。

    「刹那は無限、その一瞬に我が全てをかける!」

    続いて炎が意思を持っているかのように唸り、口を大きく開いてユージーンを飲み込もうとするところをユージーンは虹色の軌跡を描きながら槍を振るうと炎は拡散し、気付けばユージーンとギュナルスとの距離は目と鼻の先まで来ていた。

    「永久に眠るが良い!エターナル・セレナーデ!!」

    ギュナルスは自信に竜巻を纏いながら突進する。

    「「翔破!裂光閃!!」」

    アニーによる特大陣術の恩恵を受けたユージーンの槍が更に発光し、ユージーンは大地を踏みしめ槍を突き出す。
    すると、その槍から野太い7色の閃光が噴出する。

    七色の閃光と黒い竜巻が激突する。

    その衝撃により辺り一体暴風が吹き荒れ仲間達を覆っていた雪が舞い上がる。

    「うおおおおおお!!!!」

    「むおおおおおおお!!!!」

    お互いの力が拮抗し、光が辺り一体を包む。

       *   *   *

    アニーは光と突風が交錯する中地面に突き刺した杖にしがみついていた。

    そして風がおさまりはじめると秘奥義のために陣に力を注ぎ過ぎたのか脱力し、地面に座り込んだ。
    光も少しずつ収束していき、周りの状況が見えるようになってくる。
    空からは日差しが差し込み、どうやら先程の暴風で空を覆っていた雲が払われてしまったらしい。
    その日差しの下でユージーンとギュナルスは鍔迫り合いをしていた。
    いや、唾競り合いをしているように見えるだけで2人共力を入れていない。
    ただ槍と剣が重なっているだけ。

    「見事だ……」

    ギュナルスは顔をしかめて片膝を付く。

    「む……無念……」

    遅れてユージーンが雪原に正面から崩れ落ちた。

    「見事だ……ユージーン・ガラルド。思念を纏った私をここまで追い詰めるとはな……」

    「そんな……ユージーン!!」

    アニーは震える声で必死に呼びかける。
    立とうとするがもう足に力が入らない。

    「実に惜しかった。あの時のダメージがなければ結果は変わってたかもしれんな」

    ギュナルスは傷のついたユージーンの鎧を見る。
    それはギュナルスが軌道を逸らしたアイスニードルが直撃した箇所だった。
    更に雪の津波からアニーを護った直後であったためユージーンは既に満身創痍の状態だった。

    (そんなことにも気付かなかったなんて……!!)

    アニーは拳を強く握り締める。

    「さぁ残るは君1人だアニー・バース。なに心配することはない。今の私では到底全快の状態時の私の実力には及ばないが、苦しまぬよう一瞬ですませようじゃないか」

    アニーは杖にしがみつきながら震える足で必死に立ち上がろうとする。

    「私は……諦めません!!」

    「よく言った!!」

    突然、ギュナルスの後ろ、街の入り口側から声が飛んできた。

    ギュナルスは咄嗟に振り返る。
    すると、

    「魔神権!」

    衝撃波が雪原を掻き分けながらギュナルスへ迫る。

    ギュナルスはそれを横に回避すると、アニーに声の主の姿が視認できるようになる。

    「ルーベルトさん!?」

    街の入り口方面の広場に立っていたのは赤いマントを翻し両手にチャクラムを構え、青い髪に猫耳を生やしたルーベルトだった。

    「女性に手を挙げる者はこの俺が断じて許さん。俺自らが処刑する」

    「新手というわけか。良いだろう」

    ギュナルスは剣を構え再び黒い霧を噴出させる。
    しかし、

    「っ!!ぐおわぁあああ!!!」

    突然ギュナルスは自分の体を抱きしめながら地面に両膝をついて悶え始めた。

    「まだ扱いきれぬというのか……!!」

    ギュナルスが片目を瞑りながら悔しそうに呟く。
    すると、ルーベルトの後ろからもう1人、着物を着たピンクの髪をした女性が顔を出した。

    「ウチもいるさかい、3対1や」

    着物の女性は神楽鈴を胸の前に持っていく。

    「くっ!分が悪すぎるか」

    ギュナルスは落ちた剣を広い、真下に突き刺す。
    するとギュナルスの周囲の地面が水蒸気爆発を起こし煙が立ち込める。

    「ケホッケホッ!なんなんもう!」

    着物の女性が咳き込みながら手を団扇のようにして仰ぐ。
    そしてしばらくして煙が晴れると案の定ギュナルスの姿はなく、海岸を見ると一隻の小船が出航していた。

    「無事か!?」

    ルーベルトは即座にアニーに駆け寄ると、アニーは憔悴(しょうすい)した顔でルーベルトを見上げた。

    「わ、私よりも……み、みんな……を」

    秘奥義の応酬により仲間達を覆い隠していた雪は吹き飛んでいたが、全員うずくまったまま起き上がる気配がなく、生きてるかどうかも分からない。
    それがアニーにとって非常に不安だった。
    そこへ着物の女性が歩み寄る。

    「まずはあんさんが元気になるのが先と違うん?」

    着物の女性はアニーの前で神楽鈴を天にかざす。

    「レイズ・デッド!」

    アニーの体に暖かい光が降り注ぐと、アニーの顔色がみるみるうちに明るくなった。

    「こ、これは……!!」

    体が軽くなった気がして立ち上がってみると先程までの疲れが嘘のようにすんなりと立ち上がることができた。
    しかし着物の女性は腰に手を当て、眉をひそめた。

    「これ結構しんどいんよ。サポートしたるさかい後はお願いな」

    着物の女性はシャンと一回神楽鈴を鳴らすと陣が広がり、広場全体を囲んだ。

    「す、すごい……。こんなに大きな陣を一瞬で描けるなんて……」

    アニーは一瞬見惚れそうになったが自分の仕事を思い出しまずは一番重症のように見えるユージーンにライズ・エレキシルをかける。

    「む……ぅう……」

    幸い、命は取り留めておりアニーは胸を撫で下ろす。
    しかしまだ全員の確認がすんだわけではない。
    アニーは即座に顔を上げると、ルーベルトが一番遠くで倒れているブライトの脈をとっていた。

    「大丈夫だ、こっちは生きている」

    「こ、こっちも大丈夫です!」

    今まで安全な所に身を隠すように命じておいたニノンまでもが安否を確認していた。

    「だが脈が非常に弱い、急ぐことに越したことはないだろう」

    ルーベルトの言葉にアニーは頷き、次の仲間の元へ駆け寄る。
    その間にルーベルトとニノンはユージーンを担ぎ、宿屋へと運んだ。

       *   *   *

    フィオナが目を覚ますと、目の前には見知らぬ天井が広がっていた。
    フィオナは仰向けに寝たまま右腕を額に乗せて状況を整理しようと試みる。

    (確かお父さんと戦っていたはずよね。それで爆風に巻き込まれて……っ!!)

    その後意識を失くしたというところまで思い出してバッと起き上がった。

    (あの後どうなったの!?お父さんは!?みんなは!?)

    フィオナは急いでベッドから降りようとする。
    しかしすぐ隣にもベッドが並んでおり、見るとルルが寝息をたてて眠っていた。

    「静かになさい。ルルが起きてしまうわよ?」

    後ろを振り向くと反対側にもう一つベッドがあり、そこにはヒルダが上体だけ起こしてタロットカードを眺めていた。

    「あの後、どうなったの?」

    「さぁ、知らないわ。私もフィオナと同じタイミングで気を失ったようだしね」

    「……気にならないの?」

    「気になるから占ってんのよ。アニーに聞こうとしたけどすぐに男共の方へ行ってしまうんだもの」

    それを聞いてフィオナは再びベッドに戻り、掛け布団で膝を覆い隠した。

    「で、どうなの?」

    「何が?」

    「占いの結果に決まってるでしょ?」

    フィオナは横目で睨みながらヒルダを見ると、ヒルダは溜息交じりに一枚のタロットカードに視線を落とした。

    「すれ違いばかりで前途多難」

    「……は?」

    フィオナは首を傾げるがヒルダは構わず続ける。

    「でも擦れ違うというのは決して悪いことではないわ。少なくとも平行線よりは交わる機会があるのだから。精々頑張ることね」

    「ちょ、ちょっと!何のこと!?」

    ヒルダは不適な笑みを浮かべるが、フィオナは何のことか分からず動揺する。

    「あなたの恋占いの結果だけど?私滅多にこんな占いはしないんだから感謝なさい」

    ヒルダは得意気に言うがフィオナは顔を真っ赤にして口をパクパクさせた。

    「わ、私が聞きたいのはそれじゃないわよ!!」

    ヒルダが咄嗟に指を唇に当て、声を落とすように指示する。
    それを見てフィオナも両手で自分の口をふさぐ。

    「……」

    幸い、ルルを起こすことはなくフィオナは安堵の溜息をついた。

    「……ち、ちなみに……あ、相手は誰?」

    「あら、やっぱりギュナルスのことよりそっちのほうが興味津々なのね」

    「そ、そういうわけじゃなくて!!あ〜もう!!」

    フィオナは枕に顔をうずめながら叫ぶ。

    そして、ふとルルのベッドを見る。

    「……」

    ルルはフィオナに後頭部を向けて相変わらず寝ている。

    「ルル……起きてるでしょ?」

    「ば、ばれた?」

    ルルは苦笑いしながら上体だけ起こし、フィオナは溜息をつく。

    「そりゃ、私が言うのもおかしいけどこんだけ騒いでるのに起きないほうがどうかしてるわよ」

    「だって占いの結果が気になっちゃったんだも〜ん。それで?フィオナの好きな人って誰なの?」

    「わ、私の好きな人かどうかは分からないわよ!?ただ……その擦れ違いになっている相手は私も気になるっていうかなんというか……は、早く教えなさいよ!!」

    「それは……」

    「「それは!?」」

            〜続く〜

    14/10/25 02:32 takeshi   

    ■作者メッセージ
    【楽談パート43】

    チャリティ「誰!?」

    takeshi「折角の記念すべき60話なのに出鼻くじかれた……」

    チャリティ「あんた性格最悪ね!何であそこで切るわけ!?」

    takeshi「続き書いてたら文字数制限越えてしまったんですから仕方無いじゃないですか!あそこで切る他なかったんですよ!」

    チャリティ「それにしても寝たフリするルルちゃんも可愛いわね〜!寝たフリしてるルルちゃんのベッドに潜り込んで悪戯したい!」

    takeshi「落ち着いてくださいチャリティさん!鼻息荒い!」

    チャリティ「おっと、私としたことが取り乱してしまったわ」

    takeshi「それにしてもやっと出せましたよ魔神権!!これねぇ、セネルの魔神拳を見た時からずっとやりたかったんですよ!」

    チャリティ「ラピードの魔神犬のオマージュじゃないの?」

    takeshi「どちらかというとラピードのは本当に何でも良いんだ!っていう最後の一押しのような役割でした。と同時に何時かは魔神権も使われるかもしないとビクビクしながらプレイしてました」

    チャリティ「以外と使うキャラいないのね」

    takeshi「王族で権力の暴力を使えるからという理由でルーベルトは使えるのですが、やはり私の設定と結構被る所が多いグレイセスは怖かったです……。リチャードとか王族で剣が武器ですから魔神権を出しても不思議ではなかったですから!しかも主人公と幼馴染だし!!」

    チャリティ「ルークも剣を持っているのに魔神拳で助かったわね」

    takeshi「本当ですよ!ちなみに、何で魔神権ごときでこんなに語るのかと言うとですね、このリバースを舞台にした小説を書こうと思った当初の理由が幾つかある内の一つだからです!」

    チャリティ「ふぅ〜ん」

    takeshi「そういえばいよいよ七夕が近付いてきましたが、願い事とか決めました?」

    チャリティ「そうね〜、今年こそはちゃんと晴れて天の川を見れますように、とか?」

    takeshi「もう何年も7月7日は曇りか雨ですもんね……」

    チャリティ「そういうあんたは何をお願いすんの?」

    takeshi「願い事って誰かに言うと叶わなくなるって言うから一番大切な願い事は内緒なのですが、とりあえずこの小説が完結するまで無事に生き残れますように」

    チャリティ「それを踏まえた上であんたは私に願い事を聞いたってのね?良い性格してるじゃない」

    takeshi「皮肉を言われた所でちょっとここで最近耳にした胸にぐっときた台詞なのですが、」

    チャリティ「色々と雑ね……」

    takeshi「神社ってお祈りするところですが、神様も万能ではないんですよ。そんな欲丸出しの願いなんて叶えてくれる神様がいるんだったら今頃世界はカオスなことになっているわけです。だから、神社ってのは誓いの場なんですよ。何かをなすために頑張れますように、努力し続けられますようにって。それぐらい謙虚な願いなら神様も見守ってくれるんじゃないですか?」

    チャリティ「……あんた誰?」

    takeshi「いやチャリティさん達に邪魔されない限り毎回のように冒頭で言ってるじゃないですか。takeshiですよ?」

    チャリティ「私の知ってるあんたはそんなオカルト地味た気持ち悪いことを真顔で言わない」

    takeshi「まったく、一緒に楽談をやり始めてそろそろ1年だというのに酷いですね〜」

    チャリティ「もう1年経つの!?」

    takeshi「そうなんですよ〜。確か去年はスランプになった所を劇場版スマプリを見てニコちゃんに大切なことを気付かされて絶対に完結させてやろうと決意したんですよね〜」

    チャリティ「ニッコニッコニ〜♪」

    takeshi「そっちじゃねぇよ!!いくらチャリティさんと言えどニコちゃんでふざけたらぶっとばしますよ!?」

    チャリティ「言ったわね?良い度胸じゃない!」

    アルティス「喧嘩かい!?良いね〜夏といったら喧嘩だもんな!!」

    チャリティ「誰!?」

    takeshi「ほとんどの人がお忘れかと思いますが夏のフォルスのお祭り男です」

    アルティス「俺が立会人になってやるよ!!そんじゃ!両者見合って見合って〜」

    チャリティ「相撲とるの!?」

    takeshi「私の秘儀48手で場外送りにしてやりますよ」

    チャリティ「あんたそれ多分違うわよ?」

    アルティス「はっけよ〜い……のこった!!」


    ―――オマケ―――

    『内海港』

    パティ「遺跡船に上陸なのじゃー!いや、船だから乗船と言うべきかの?でもウチはさっきからバンエルティア号に乗船してたのじゃ……ハッ!敵船に乗り移れ〜!なのじゃー!」

    カロル「これ本当に船の上なんだよね?」

    フレン「なんだか大陸の港にいるのと変わらないな」

    ジュディス「待っていたわ」

    ユーリ「ジュディじゃねぇか」

    リタ「遺跡船を守護している変わった種族ってクリティア族のことだったのね!?」

    エステリーゼ「そ、そんな……仲間と戦かわなければならないなんて……」

    カロル「僕は開始早々ユーリに瞬殺されたけどね」

    ユーリ「そうだったか?」

    ジュディス「あなた達と戦うのも楽しそうだけど、勘違いよ?」

    フレン「しかし「待っていた」と……」

    ジュディス「私もこの船に用事があって来たのだけど、変な連中に邪魔されて港から先に行けなくて困っていたの。そこで、あなた達が来るのを待っていた、というわけ」

    パティ「ジュディ姐、変な連中というのはあいつらのことか?」

    セネル「おいお前等、そこで何をしている?」

    ウィル「大陸からきた人間のようだな」

    クロエ「どうやってここまで来れたのかは知らないが、帰ってもらうぞ」

    ジュディス「そう。この人達がさっきから入れてくれないのよね」

    ユーリ「話も聞かねぇで帰れとは、随分な待遇じゃねぇの」

    セネル「今日は星祭だからな。祭りに紛れて変なヤツが遺跡船を乗っ取ろうとしてもおかしくないだろ」

    フレン「僕達はそんなことはしない!」

    エステリーゼ「そうです!それに、私達は決して怪しいものではありません!」

    クロエ「ふっ、妄言も甚だしいな」

    リタ「妄言ですって?私達のどこに怪しい要素があるってのよ?」

    ウィル「主に黒髪の男にその要素が満載なのだが」

    カロル(ですよねー……)

    パティ「ユ、ユーリは怪しくないのじゃ!れっきとしたウチの夫なのじゃ!」

    クロエ「なっ!?純真な幼女を捕まえて夫等と呼ばせるとは……」

    セネル「お前ロリコンか!!」

    ユーリ「何でかお前にだけは言われたくねぇぞ!!」

    セネル「俺はシスコンだ!!」

    ユーリ「大差ねぇだろ!!」

    クロエ「クーリッジ……少し黙っていようか。それと後で話しがある」

    ジュディス「どうしてもというなら実力行使させてもらうわよ?」

    ウィル「そちらがそのつもりならばやむを得まい。2人共、やるぞ!」

    クロエ「了解だレイナード!」

    セネル「シャーリィイイイイ!!!」

    傷付いた白い野獣とツンデレ剣士とゴリラが勝負をしかけてきた。

    ウィル「待て。ゴリラとは俺のことか?」

    ユーリ「俺達も待ってくれ。ちょっとじゃんけんすっから」

    クロエ「は?」

    リタ「恨みっこなしよ!?」

    ラピード「バウ!」

    ユーリ「ラピードはグーを出すってよ」

    フレン「心理戦か、流石だねラピード」

    カロル「ラピードってじゃんけんやったことあるんだ……」

    ユーリ「いくぜ!」

    ジュディス「ちょっと待って。最初はグーなのかしら?それともパー?」

    リタ「さ、最初?最初って何?」

    フレン「僕達はグーだったよ」

    セネル「おい……」

    ユーリ「じゃあ行くぜ!最初は、」

    エステリーゼ「待ってください!ユーリは鉄砲みたいな形のチョキは禁止です!」

    ユーリ「な、何で知ってんだ?」

    エステリーゼ「以前フレンから下町のチョキは鉄砲みたいな形をしていると聞きました」

    リタ「え?チョキってそんなに種類あるの?」

    カロル「そっか……リタって友達いないからじゃんけんしたことないんだね……」

    パティ「リタ姐……今度ウチと叩いて被ってジャンケンポンを夜が明けるまでやるのじゃ」

    リタ「ば、バカにすんな!知ってるし!じゃんけん見たことあるし!」

    ジュディス「見たことはあるけどやったことはないのね?」

    ウィル「貴様等……やるならさっさとせんか!!」

    パティ「ゴリラが興奮し始めたのじゃ!!」

    ユーリ「合わせろよリタ!?最初はグー!」

    リタ「よ、余計なお世話よ!」

    ユーリ「いーじゃんほい!」

    リタ「合わせられるかアホー!!」

    カロル「どこの田舎出身なのユーリ!?」

    ユーリ「よ〜し、一発で決まったな」

    セネル「ようやく決まったか?」

    ユーリ「待たせたな!」

    エステリーゼ「行きます!」

    カロル「ぼ、僕だって!」

    ラピード「バウ!」

    フレン&リタ((最初のパーティと変わってない!!))

    ジュディス「フフフ、物凄く不安なパーティね♪」

    パティ「ぐぬー!あそこでチョキを出していれば!!」

    セネル「行くぞ!迫撃剛招来!」

    セネルの迫撃剛招来
    カロルに1000のダメージ

    カロル「うわああああ!!!」

    カロルは力尽きた。

    クロエ「弱っ!!」

    ユーリ「てめぇら……カロルはHP100しかねぇんだぞ!!」

    リタ「逆切れすんな!こっちが恥ずかしいっての!!」

    フレン「僕を倒した時にレベルが上がったはずだぞ!?」

    エステリーゼ「カロルはユーリと会った時から50しかなかったんです……」

    セネル達は50の経験値を獲得!

    セネル「経験値も少ないな……」

    クロエ「今度は私の番か。弱い物イジメは趣味ではないのだが……」

    ラピード「バウ!」

    クロエ「ほう?どうやら皮肉は通じるようだな?ならば!」

    クロエの散沙雨
    5コンボヒット

    ラピードに1500のダメージ

    ラピード「クゥウゥゥン……」

    ラピードは力尽きた

    クロエ「ただの散沙雨だぞ!?」

    セネル「クロエ、後でモーゼスか動物愛護団体に怒られるぞ」

    ウィル「仕方無い、後で一緒に謝りにいってやるか」

    クロエ「黙れ野獣とゴリラ」

    ユーリ「チィ!ラピードまでも!!」

    リタ「チィじゃないわよ。レベル上げしないからそうなるんでしょうが」

    パティ「ユーリー!エステルー!ここが踏ん張りどころなのじゃー!!」

    ウィル「む?俺のターンか」

    ジュディス「まずいわね、彼ゴリラのように見えるけど術を使えるんじゃないかしら?」

    リタ「ここで全体攻撃されたらゲームオーバーじゃない!!」

    パティ「大丈夫じゃリタ姐。全滅したらリセットすれば良いのじゃ!」

    リタ「このゆとり!それができないから焦ってんでしょうが!!」

    フレン「ユーリは地下牢を出てから一度もセーブをしていないんだ……」

    ジュディス「あら素敵。私、そういうヒリヒリしたの好きよ?」

    パティ「嫌じゃあ!!また暫くユーリとお別れなんてウチは嫌なのじゃあ!!」

    ウィル「うけてみろ!」

    リタ&パティ「「終わったーー!!!」」

    ウィル「リカバー!」

    ジュディス「あら?」

    セネル「おい……」

    クロエ「どういうつもりだレイナード?」

    ウィル「すまん、FOEに引っかかっていた時のくせでついな」

    リタ「しめた!見た目はゴリラだけど中身もゴリラだったわ!!」

    ユーリ「待たせたな。たっぷりと礼をしてやるぜ!」

    セネル「来るぞ!」

    ユーリ「くらえ!円閃牙!」

    ユーリの円閃牙
    4コンボヒット
    セネルに4のダメージ

    セネル「……」

    フレン「さて、デイドン砦でまた待機してようかな」

    ジュディス「折角合流できたのにまた仲間ハズレなのね」

    クロエ「おい、仲間がもう諦めているが良いのか?」

    ユーリ「チィ!」

    リタ「だからチィやめろ!!」

    エステリーゼ「まだです。まだ私のターンは終わっていませんよ?」

    ウィル「何をしてくるか分からん、注意しろ!」

    エステリーゼ「これはあまり使いたくはなかったのですが……それ!」

    エステリーゼはユーリの食べかけアップルグミを使った。

    ザギ「ユーリ・ローウェルゥウウウウウウ!!!!」

    エステリーゼはザギを召還した。

    セネル「何だあいつは!?」

    ジュディス「あら?いつのまにペットにしていたの?」

    リタ「ていうかよくここまで来れたわね……」

    パティ「ユ、ユーリの食べかけ!ウチも欲しいのじゃ!」

    エステリーゼ「さすが、投げる物のレア度が高いと無茶なところでも来てくれるんですね!」

    ユーリ「つうか俺アップルグミを食べかけにしたまま捨てた覚えはねぇぞ?」

    エステリーゼ「あの時ですよユーリ。「使うぜ…ぐあ!」って、アップルグミを使った瞬間に魔物に攻撃されてキャンセルされた時のグミです」

    ユーリ「そんな詳細に説明すんじゃねぇ!恥ずかしいだろうが!」

    パティ「そんなおっちょこちょいなユーリも可愛いのじゃ!」

              〜続く〜
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