【解答-A-1】ぷれぜんとふぉーゆー
閑散とした田舎のアパートの一室。小さな部屋に疲れきった俺は入っていく。
今日も過労状態。いくら不況だからって、過労死寸前まで働かせるとは。
怒りに震えながらいつものベッドを目指して靴を脱いで灯りをつけた。
そこには、何故かパンダが一匹。いや、一頭? 数え方なんてどうでも良いか。
もしゃもしゃと笹の葉をやっているパンダは俺を認識して首を傾げる。
何でパンダがいるんだろう。俺に覚えは全くない。
いや、そう言えばこの前実家に帰った時に、高校の悪友が『パンダ欲しいな』とか物騒なことを言っていたような。
仮に売買で手に入れた物なら確実な違法な物体だ。
あぁ、でも――俺はパンダを見る。
黒くつぶらな瞳がオレを見返す。ふかふかしたその毛に埋まったら、さぞ癒されるに違いない。
俺は、無意識に、パンダに手を伸ばした。
パンダも所詮ケモノだ。
頭をガシガシ食われながら、俺は思った。
閑散とした田舎のアパートの一室。小さな部屋に疲れきった俺は入っていく。
今日も過労状態。いくら不況だからって、過労死寸前まで働かせるとは。
怒りに震えながらいつものベッドを目指して靴を脱いで灯りをつけた。
そこには、何故かパンダが一匹。いや、一頭? 数え方なんてどうでも良いか。
もしゃもしゃと笹の葉をやっているパンダは俺を認識して首を傾げる。
何でパンダがいるんだろう。俺に覚えは全くない。
いや、そう言えばこの前実家に帰った時に、高校の悪友が『パンダ欲しいな』とか物騒なことを言っていたような。
仮に売買で手に入れた物なら確実な違法な物体だ。
あぁ、でも――俺はパンダを見る。
黒くつぶらな瞳がオレを見返す。ふかふかしたその毛に埋まったら、さぞ癒されるに違いない。
俺は、無意識に、パンダに手を伸ばした。
パンダも所詮ケモノだ。
頭をガシガシ食われながら、俺は思った。
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