始まりの手紙
花々が咲き誇り、街全体が輝くような世界『レイディアントガーデン』
始まりは、この地を納める賢者アンセムが自室の机の上に見覚えのない手紙を見つけたことだった。
部屋には弟子の一人、イエンツォ。
イエンツォが部屋まで持って来たのだろうか?
「イエンツォ、この手紙はいつ届いた」
「知りません。僕がこの部屋に来たときからありましたから」
イエンツォはそれだけ言うと部屋から出て行った。
手紙を開くと殴り書きで書かれた文章。文字からは焦りが感じられた。
親愛なるアンセムへ
君の研究は順調だろうか。
私は順調だった。順調過ぎていたと言うべきだろう。
この前、私が話した研究テーマ。あれは触れてはいけないものだった。
だが、気づいたときには遅かったのだ。
この手紙とともに入っている紙は私のレポートの一部だ。これを本当に信頼できる者に渡してほしい。
絶対に中身を見ないように。下手をすれば君にまで危険が及ぶ。
今頃、私はきっと無事ではないだろう。
こんなことを頼んですまない。
オルビス
「何があったのだ......オルビス」
知り合いからの突然の手紙。まるで全てを託されたような内容。
賢者と言えども、彼を動揺させるには充分だった。
「とにかく、誰かにこれを渡さなくては......」
“本当に信頼できる者”
この条件に当てはまる人物をアンセムは数人しか知らない。
アンセムは席を立ち、歩き始めた。
ーーー彼らと連絡をとるために。
始まりは、この地を納める賢者アンセムが自室の机の上に見覚えのない手紙を見つけたことだった。
部屋には弟子の一人、イエンツォ。
イエンツォが部屋まで持って来たのだろうか?
「イエンツォ、この手紙はいつ届いた」
「知りません。僕がこの部屋に来たときからありましたから」
イエンツォはそれだけ言うと部屋から出て行った。
手紙を開くと殴り書きで書かれた文章。文字からは焦りが感じられた。
親愛なるアンセムへ
君の研究は順調だろうか。
私は順調だった。順調過ぎていたと言うべきだろう。
この前、私が話した研究テーマ。あれは触れてはいけないものだった。
だが、気づいたときには遅かったのだ。
この手紙とともに入っている紙は私のレポートの一部だ。これを本当に信頼できる者に渡してほしい。
絶対に中身を見ないように。下手をすれば君にまで危険が及ぶ。
今頃、私はきっと無事ではないだろう。
こんなことを頼んですまない。
オルビス
「何があったのだ......オルビス」
知り合いからの突然の手紙。まるで全てを託されたような内容。
賢者と言えども、彼を動揺させるには充分だった。
「とにかく、誰かにこれを渡さなくては......」
“本当に信頼できる者”
この条件に当てはまる人物をアンセムは数人しか知らない。
アンセムは席を立ち、歩き始めた。
ーーー彼らと連絡をとるために。
■作者メッセージ
いやー短い。短すぎる。
それに小説を書くのがほぼ2ヶ月ぶりなので自分でも少し納得がいかないのですが、さすがに始まるのが遅すぎるので軽くやってみました。
次は少なくとも1000文字はいきたいですね。
それに小説を書くのがほぼ2ヶ月ぶりなので自分でも少し納得がいかないのですが、さすがに始まるのが遅すぎるので軽くやってみました。
次は少なくとも1000文字はいきたいですね。