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サムスの高笑い

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  • サムスの高笑い

    ルイス・ヘイス・サムスは北ドイツに向かう列車で、さびしい田舎町の景色を眺めていた。(ゼーベスはもっとひどいけど、ここもひどいな)、苦笑い。
    田んぼや、畑が続き、また町に戻った。が、70キロのスローボールの速さで通りすぎていく人の顔が、サムスには辛い。
    いまのこの時間は、いってみれば我慢の時間なのだ。家に帰ればお楽しみが待っている。待ってないなら、あたしが脱糞お手玉ショーをやってあげるわ。
    そう、サムスは北ドイツにもこの脱糞お手玉ショーとかいうのをやりに、いわば巡業にいくのだった。
    つまり、この田舎町の人を脱糞お手玉ショーで楽しませることはできない。サムスはこの旅に出てから869回目の嘘をついたのだった。
    (あと131回うそをついたら、1000回になっちゃう。そうすればあたしは死ぬ)、死なないのだが。
    いったいサムスのお手玉はおもしろいのか。
    サムスは自分の芸のおもしろさを思い出し、高笑いした。
    次回に続く。

    12/12/03 12:25 よこばみ   

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