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ダブルクロスThe 3rd Edition【Hate and pain】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 セッション準備編
  • 02 トレーラー紹介&PC紹介1
  • 03 PC2紹介
  • 04 PC3紹介
  • 05 PC4紹介
  • 06 オープニングフェイズ1&2
  • 07 オープニングフェイズ3&4
  • 08 ミドルフェイズ1
  • 09 ミドルフェイズ2
  • 10 ミドルフェイズ3
  • 11 ミドルフェイズ4&5
  • 12 ミドルフェイズ6(前編)
  • 13 ミドルフェイズ6(後編)
  • 14 ミドルフェイズ7(前編)
  • 15 ミドルフェイズ7(中編)
  • 16 ミドルフェイズ7(後編)
  • 17 ミドルフェイズ8
  • 18 ミドルフェイズ9
  • 19 クライマックスフェイズ1
  • 20 クライマックスフェイズ2
  • 21 クライマックスフェイズ3
  • 22 クライマックスフェイズ4
  • 23 クライマックスフェイズ5
  • 24 クライマックスフェイズ6
  • 25 バックトラック&エンディングフェイズ1
  • 26 エンディングフェイズ2
  • 27 エンディングフェイズ3
  • 28 外伝・月の決意(リラさん誕生日作品)
  • 29 外伝・月の決意2(リラさん誕生日作品)
  • 30 外伝・月の決意3(リラさん誕生日作品)
  • ミドルフェイズ4&5


     ミドルフェイズ4 シーン8〈歪な契約〉
     シーンプレイヤー 七雲空


    GM「このシーンでは、トリガーイベントを発生するよ。シーンプレイヤーは空。その他は登場できないよ」

    クウ「俺だけか? 分かった」


     《シーン登場》
     空1D→5 51%→56%


    GM「では、このシーンでは空は1人でいて欲しいんだが、どうしてる?」

    クウ「俺かぁ…情報収集も粗方終わって潜入も出来る状態だろ? うーん…翼と別れた後、夜になるまで会社近くでもう少し情報を探っているかな」

    グラッセ「意外と地道なんですね」

    クウ「依頼を受けている身だからな。とは言え何でも屋って言う不確定な職だから、探偵紛いの事しか出来ないけど」

    SM「了解です。では、こうしましょうか…」


     裏路地から出て翼と別れた後、空は会社近くに来ていた。
     作戦決行は夜中。それまでに自分に出来る事を終わらせたい。
     会社の近くで聞き込みやら調査をしていた時だ。空は声をかけられた。

    狭間『おや、偶然ですねー。こんな所でお会いするとは思ってませんでした』

    空『…狭間か。何してんだよ、こんな所で』

    狭間『いえいえ。私もUGNですからね。彼の裏取りを調べているのですよ。それよりも、私が頼んだ件については順調ですか?』

    空『…とりあえずはな』

    狭間『それは良かった。あ、その件で一つ追加事項がありました』

    空『何だ?』

    狭間『彼の息子、闇代月についてです。今しがた、UGNから闇代月の情報を入手したんですよ。どうやら、UGNの命令違反を起こして現在は独自に行動しているとか』

    蒼空(…月が、なんだ?)

    狭間『彼は優秀なチルドレンですが、闇代家との繋がり、元はFHの研究所にいた、そして今回の命令違反――もしかしたら父親と組んで裏切りを行うのではと上は考えたようです。七雲空さん、あなたには彼の始末もお願いしたいのですよ』

    蒼空(っ!?)

    空『どうして何でも屋の俺に頼む? お前らでやればいいだろ』

    狭間『私は諜報部ですよ? 荒事は苦手なもので』

    蒼空(嘘つけ。てめえなら俺達総出でも余裕で対処するだろ)

    狭間『そうですね。強いて言うなれば――見せしめの為、ですかね』

    空『…父親を殺せば、息子は反抗しない。息子を殺せば、父親も裏切ろうとは思えないって訳かよ』

    狭間『そう言う事です。二人とも、UGNにとっては抜けられると困る人材ですからね。こちらとしては父親か息子、どちらか殺せばそれでよろしいです。それと、あなたに朗報があります』

    空『朗報?』

    狭間『この会社に侵入するのでしょう? その時は、私もお手伝いさせていただきます。下調べも終わりましたからお役に立つでしょう。では、私はこれで』

     そう言って、狭間は立ち去ろうとする。

    蒼空(おい待て、狭間)

     だが、蒼空は彼を呼び止めた。

    蒼空(俺は相棒と違って、お前の事を一切信用していないからな。お前が僅かでも不審な行為を見せれば――お前と結んだ契約も破棄だ、俺の好きにさせて貰うぞ)

    狭間『どうぞ、ご勝手に。ま、表に立てない見ているだけの貴方に私を止めるなど無理な話ですがねぇ』



    SM「最後にそう吐き捨て、狭間は立ち去って行ったという所でシーンは終了しましょう。このトリガーイベントを抜いた事で、FS判定では狭間が手助けをしてくれるようになりました」

    クウ「助けは嬉しいが、こいつがやるのかと思うと正直いらねぇ…」

    グラッセ「でも、貰えるものは貰っておきましょうよ。確かに途中で敵になりそうなパターンですけど」

    GM「それでは次のシーンだが、もう一つのトリガーイベントに進むよ」



     ミドルフェイズ5 シーン9〈月の危機〉
     シーンプレイヤー 闇代月


    GM「次のトリガーイベントに移るよ。シーンプレイヤーは月、他の人も出てきたい人は出てきていいよ」

    ムーン「…どうする?」

    グラッセ「なら、俺が出ます。浸食率は皆に比べたら低い方ですからね」

    ムーン「じゃ、俺とグラッセで出るぜ」


     《シーン登場》
     凍矢1D→8 40%→48%
     月1D→4 63%→67%


     場所は会社近くのファーストフード店。翼達から仕入れた情報により、作戦結構までまだ時間はあるので二人は腹ごしらえの為にここに来た。
     バーガーとポテト、ドリンクを思い思いに頼んで買った後に人の少ない奥の席で食事をしていた時だ。月の携帯が鳴り響く。画面に表示された名前は支部長――羽狛だ。

    月『はい、こちら月』

    羽狛《ムーン、何処にいる! 大変な事になったぞ!》

    月『大変な事?』

    羽狛《今しがた、UGNの監査から連絡があった。命令違反及び闇代陸がFHと繋がっているとの疑いで、お前を本部に強制連行させるそうだ》

    凍矢『な!? その情報はテレーズさんが隠蔽している筈なのに!!』

    月『バカ、グラッセ!』

    羽狛《グラッセ? どういう事だ?》

    凍矢『う、うう…!』


    グラッセ「GM、テレーズさんに連絡は出来ますか?」

    GM「うーむ…まあいいだろう」


     月と羽狛が話す横で、凍矢も携帯を取り出してテレーズに連絡を入れる。
     すると、2コール目辺りですぐにテレーズが電話に出た。

    テレーズ《――凍矢…》

    凍矢『テレーズさん、今羽狛さんから連絡がありました。どういう事ですか?』

    テレーズ《噂は出来る限り抑えていたんだけど…何者かによって、闇代家による情報が漏れたの。ごめんなさい、私の力不足だったわ》

    凍矢『くっ…!』

    月『――羽狛。そのUGNの監査はすぐなのか?』

    羽狛《いや…今大がかりなFHのテロが起こっているようでな。それが終わるまでは監査にはこれないらしい。その間、俺が責任を持ってムーンを見張って欲しいと頼まれた》

    月『なるほど。裏切り者の親父を始末する時間はあるって事か』

    羽狛《ムーン?》

    月『羽狛、その監査に来るエージェントに伝えておけ――「身内の不始末は身内で片付ける」ってな』

    羽狛《おい待てムーン!》

     羽狛が制止をかけるが、月は黙って通信を切った。

    凍矢『ムーン…』

    月『グラッセ。力を貸してくれ――俺は親父をぶっ殺す。これまであいつの所為で散々な人生だった…俺の為にも、復讐を果たす』



    ムーン「ここで俺は闇代陸のロイスをSロイスに指定するぜ。殺したい程憎い相手だからな、ある意味特別な存在だろ?」

    ツバサ「その考え方、殺した瞬間にタイタス待ったなしだよね…」

    ムーン「ああ、それも悪くねーな。あ、でも経験点が貰えないんだよな…それは嫌だなぁ」

    リク「こいつにとって俺の存在は経験点以下か…!!」

    シオン「はいはい頭押えない。もう治らないんだからしょうがないじゃない」

    クウ(慣れって恐ろしいな…)

    グラッセ「さて…ここから先は、1シーンかけて残りの情報を調べるか。それともこのままFS判定進めるかですね…あ、購入判定もしてないしどうしようか?」

    ツバサ「凍矢は浸食率が余裕だから出てもいいだろうけど…FS判定の事を考えると、余裕を持っておいた方がいいと思うんだよねぇ。きっとその後に戦闘があるだろうし」

    クウ「GM。FS判定後に情報収集のシーンや購入判定って出来るのか?」

    GM「それは大丈夫。FS判定のシーンや戦闘のシーンでは出来ないが、それ以降なら普通に出来るよ」

    ムーン「なら、FS判定行こうぜ! 陸をぶっ倒してやるぜー!」

    GM「各々の行動は決定したね。それでは…」

    SM「マスターシーンを挟んだのち、FS判定と行きましょう」



     マスターシーン1 シーン10〈待ち受ける者〉


     夕日も沈み、星が瞬く時間。
     高層ビルの最上階にある社長室。中は相当な広さで机やソファなどの調度品も全てが一級品、だが灯りはつけずにいるため部屋は真っ暗だ。
     部屋の奥の壁は一面ガラス張りで窓になっている。そのすぐ傍で一人のスーツを着た銀髪の男性が町を一望するように外を眺めていた。

    「旦那様」

     声を掛けられ、男性が振り返る。
     そこにいたのは、同じく長めの銀髪をした一人の秘書が立っていた。

    「今宵、坊ちゃんがいらっしゃるようです。しかもどうやら御一人ではなく、お友達と思わしき人達も伺えました」

    「そうか」

     秘書の報告に対し、男性は淡々と――それ以上にどこか冷え切ったように答える。
     だが、秘書は気にすることなく男性へ問いかける。

    「いかが致しましょう?」

    「奴はもう化け物だ。俺の息子も妻も死んだ、あいつを、友達も一緒に始末しろ」

    「畏まりました、旦那様」

    「頼むぞ――ゼムナス」

     そう言い渡しながら、ようやく男性は振り返る。
     その目は、声と同じようにとても冷え切っていた。



    四人「「「「ちょっと待てぇぇぇーーーーーーーーーー!!!!!」」」」

    GM「なに、突然大声でツッコミ出して?」

    ツバサ「ツッコミするよ!? 何でリクさんの秘書がゼムナスなの!? てか名前もうそのままじゃん!! 外人設定なの!! てか外人設定なのぉ!?」

    GM「あー、名前はもう考えるの面倒で外人と言う事でそのままにしてもいいかなって」

    グラッセ「頑張ってくださいよ!! 俺達考えたんだからもう少し頑張ってくださいよ!?」

    SM「でまあ、ゼムナスを選んだ方は理由ならあります。最初はアンセム(偽)で考えていたのですが――この先は言わなくても分かるでしょう?」

    全員『『あ〜…』』

    アンセム「なぜ外野も含めた全員が納得するのだぁ!!?」

    GM「一応、機関の秘書を務めていたサイクスも考えたんだが、微妙でな…結果、ゼムナスになった訳だ」

    グラッセ「でも、もうちょっと何か別のキャラを…」

    SM「候補、あったにはあったのですがね」

    ムーン「その候補って?」

    SM「セバスチャンです」

    四人「「「「…セバスチャン?」」」」

    ムーン「セバスチャンって、あれか? あの、リトルマーメイドに出てくるヤドカリの奴だよな…?」

    SM「いえ、黒執事の方です。ゼムナスで違和感があるようでしたら、今からそちらに変更でも『ゼムナスでお願いしまーす!!!』そうですか?」

    ムーン(あ、あぶねぇ…!! んなキャラ出したら最後、陸を倒せなくなる…!!)

    グラッセ(あくまで執事だもんね…)

    ツバサ(悪役にはある意味ピッタリだけど、絶対チート補正付きそう…)

    クウ(何でこいつ腹黒の強キャラばっかりチョイスするんだよ…)

    GM「いっその事、こいつがクトゥルフで使ってる探索者をとも考えたんだが…」

    クウ「っ! それでいいじゃねーか! 詐欺師で女で人間捨て始めたキャラだけど、ゼムナスより何百倍もマシ「この前クトゥルフ実卓で使ったら、クリスペ連発して二丁拳銃でショゴス倒したから却下になったが」却下で良かったよてめえマジ前世邪神じゃねーかぁぁぁ!!!」

    グラッセ「…ショゴスって、なに?」

    ツバサ「えーと…クトゥルフ神話に出てくる神話生物で、液体上の体に無数の目を持っているんだよ。攻撃が当たったら問答無用で死ぬし、下手すればそのまま食べられちゃうんだよ…普通は拳銃で倒せない、と言うか鳴き声聞こえたら逃げろが探索者の鉄則だから。どんなに脳筋だろうが強力な武器持ってようが、倒そうにも倒せない。魔術があれば別なんだろうけど…」(目逸らし)

    ムーン「…おれ、とんでもない奴を相手にしてる…?」

    SM「ハッハッハ。実際、そいつの所為で一人ロストしましたよ。私の、目の前でね!」

    クウ「お前…どんな目に遭ったんだよ?」

    ルキル「へー、ショゴスって嘔吐物じゃないのか? 俺はトイレに流したのをまじかで見たぞ?」

    クウ「はぁ!!? てかお前目が死んでる!? そっちは何があったんだよ!?」

    ルキル「え? 化け物が通うバーに閉じ込められて、一旦逃げようとトイレに駆け込んで、蓋を開けたら水に目玉が沢山あって俺を見つめて――ア、アハハハ…!!!」(壊れる)

    グラッセ「え? ちょ、ルキルさん!? いきなりどうしたんですかぁ!? 正気にもどってくださーい!!」

    クウ&ツバサ((あ、これ一時的発狂なったパターンだ))

    GM「クトゥルフネタはボクから振ったけど、話が物凄く脱線してるよ。ほら、怖い話はこれで終わり。次のシーンはいよいよFS判定となるよ!」

    16/10/23 00:55 NANA   

    ■作者メッセージ
     補足コーナー:番外編

    ナナ「さて、実卓クトゥルフの話が出たので、ここで私作者がある程度補足させていただきます。全部ですとシナリオのネタバレに繋がりかねないので、掻い摘んでの説明となります。どうかご了承ください。
     色々あってホテルで一泊した所襲撃され、とっさに消火器を拳銃で破裂させる事で仲間である探索者とNPCを逃がした後、ショゴス(ターミネーター版)を同じく戦える肉体労働派の刑事と一緒に戦闘を行いました。
     刑事が1クリを出し結構なダメージを負わせ、こちらも拳銃でスペシャルを出し、あと一息と言う所で仲間の刑事がまさかの回避ファンブルを出してしまい、そのままお亡くなりに。残された私は逃げました、ええもう逃げましたとも拳銃70でも回避19で挑んだら死ねますから」(虚ろな目)

    グラッセ「何て言うか…ここまで来ると、何も言葉が浮かばない」

    クウ「…で、ルキルのは一体どんな話なんだよ?」

    ナナ「こっちも補足しますと――ルキルをモチーフにした探索者と友達の神父探索者の二人で、神話生物の通うバーに閉じ込められる実卓セッションをしました。
     友達が隣にいた人間の男性(反省会で知ったが、中身はとんでもない御方だった)ととんでもない会話をして情報を集めていたので、先にマスターと話を終えた私は他に情報がないかトイレの捜索をする事になりました。他にも人…と言うかうん、深きものとかグールとか蛇人間いたけど、初対面で話し掛ける猛者がいれば是非ともお目にかかりたいですはい。
     けど、ダイスを振っても振っても失敗。自棄になってトイレの蓋開けた所、ショゴスさんとご対面。しかもSANチェック失敗で一時的発狂になってしまい喰われる覚悟をしましたええしましたとも。
     運命の一時的発狂は失神か金切り声、即座に金切り声上げて助けを呼んだらマスターが来て、平気な顔でトイレの水(ショゴス)流しました。あと少しでトイレの中で喰われるという前代未聞の死に方になる所でした…」(遠い目)

    ルキル「その時、本気で初プレイなのにロストになる未来が思い浮かんだ…!!」(ガクガク)

    ウィド「ルキルもやわですねぇ。あんなの、SAN値減少1で済ませましたよ私は。別の神父探索者(作者の友人で、バーのセッションから継続でターミネーターシナリオに使いました)は15も減少して不定の狂気入ってましたけど」

    ナナ「…ちなみに、ここまで聞くとウィドをモチーフにしたキャラは凄いと思うでしょうが、なぜか反比例するようにファンブルも多く出ます。その所為でターミネーターセッションの知り合いNPCは頭部を引き千切られるという死に方しました…一時期余りのファンブルの多さに友達から【ファンブラー】と言う称号を貰った程です。ホント何なんだろうねこいつ?」

    クウ&ツバサ「「やっぱり前世邪神だ…」」
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