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ダブルクロスThe 3rd Edition【Promise in the Guilty】

NANA

INDEX

  • あらすじ
  • 01 人物紹介
  • 02 セッション準備編
  • 03 PC1紹介
  • 04 PC2紹介
  • 05 PC3紹介
  • 06 PC4紹介
  • 07 オープニングフェイズ1
  • 08 オープニングフェイズ2&3
  • 09 ミドルフェイズ1
  • 10 ミドルフェイズ2
  • 11 ミドルフェイズ3(前編)
  • 12 ミドルフェイズ3(後編)
  • 13 ミドルフェイズ4
  • 14 ミドルフェイズ4(FS判定・1)
  • 15 ミドルフェイズ4(FS判定・2)
  • 16 ミドルフェイズ4(FS判定・3)
  • 17 ミドルフェイズ5(前編)
  • 18 ミドルフェイズ5(ハンドアウトシーン)
  • 19 ミドルフェイズ5(後編)
  • 20 ミドルフェイズ6&7(前編)
  • 21 ミドルフェイズ7(ハンドアウトシーン&後編)
  • 22 ミドルフェイズ8(前編)
  • 23 ミドルフェイズ8(後編)
  • 24 ミドルフェイズ9(前編)
  • 25 ミドルフェイズ9(ハンドアウトシーン&後編)
  • 26 ミドルフェイズ10
  • 27 ミドルフェイズ11&12(前編)
  • 28 ミドルフェイズ12(ハンドアウトシーン&後編)
  • 29 ミドルフェイズ13
  • 30 クライマックスフェイズ1
  • 31 クライマックスフェイズ2
  • 32 クライマックスフェイズ3
  • 33 クライマックスフェイズ4
  • 34 クライマックスフェイズ5
  • 35 クライマックスフェイズ6
  • 36 クライマックスフェイズ7&バックトラック
  • 37 エンディングフェイズ1
  • 38 エンディングフェイズ2
  • オープニングフェイズ1

     オープニングフェイズ1 シーン1〈オーシャンタウン〉
     シーンプレイヤー 海命凍矢


    GM「最初のオープニングフェイズ。シーンプレイヤーは凍矢、PC2の月も一緒に登場して貰うよ。シーンインしてくれ」

    グラッセ&ムーン「「おう!」」

     《シーン登場》
     凍矢1D→9 29%→38%
     月1D→2 38%→40%

    グラッセ「ギャー! 初っ端から一気に上がったー!」

    ムーン「低い筈なのに高いと言うこの数値…俺は笑えばいいのか? 泣けばいいのか?」

    ツバサ「もはや文化祭どころじゃないんだけどこの二人」(呆れ)

    GM「さて。事前に二人には担任の先生を決めて貰ったので…そこらも含めて描写しよう」



     日が少し昇った朝方。中学校と高校が合わさった付属学園に全生徒が登校し、少し経った頃。
     本来ならばまだ学校は授業中のこの時間。学園全部の教室が長めのHRを続けていた。

    担任『――では、ホームルームはこれで終える。後は好きに準備をしてていいが、遅くならない内に下校するように』

    生徒『きりーつ、れーい!』


    生徒全員『『『それではまた、ガイアス先生ー!』』』


    ガイアス『ああ…』

     凍矢と月の担任――肩まである長めの黒髪に鋭い目つき、整った顔立ちをしたクールな男性は生徒の挨拶を受けながら教室を去った。


    クウ「オイマテ!? とんでもない奴が担任になってるな!?」

    グラッセ「いやー、折角だから好きなキャラを登場させたかったんだ! ちなみに、名前はカイ・アースト。親日国であるウズベキスタンって国に住んでいた外人で、生徒は略称で『ガイアス先生』って呼んでいるんだ!」

    ムーン「祖父が日本の捕虜だった事もあって、日本の文化や技術に子供の頃から関わっていた。そんな事があって、若くして日本に留学してそのまま移住した英語の先生だ。そう言う訳で、主要はウズベク語だが日本語も英語もペラペラだ!」

    クウ「ウズベキスタンってどこだよ!?」(*実際に中央アジアにあります)

    ツバサ「設定を語る二人の目が輝いてるよ…」


     担任が去り、クラスメイトは一斉に机を寄せたり片付けたりして文化祭の準備に取り掛かる。
     他のクラスや部活でも準備が始まり、校舎全体が一気に騒がしくなる。
     凍矢のクラスの出し物は――喫茶店。テーブルや飾りつけ、メニューの出し物を皆で協力しながら作っていた。その中には、3週間前に転校してきた羽粋も混じっている。

    羽粋『いよいよ明日だね。文化祭なんて初めてだから、ワクワクする!』

    凍矢『ああ』

    羽粋『月は何処に行ったんだろう?』

    エイル『月なら、残りの買い出しに出掛けたよ。もう少しで戻ってくるだろうけど』

    イルト『お前らー!! 文化祭までもう半日もないんだぞー!! キリキリ手を動かせー!!』

     クラスの纏め役となったイルトの掛け声が教室に響く。するとタイミング良く、買い物部隊を率いる月が戻ってくる。

    月『よう、待たせた』

    凍矢『ご苦労様、月』

    男子生徒(クウ)『前みたいに高級食材買ったりしなかったよな?』

    女子生徒(ツバサ)『怪しい人から文化祭の費用スラれたりしてない?』

    月「『してねーよ!!』てか過去の失敗(詳しくは1章参照)を生徒を隠れ蓑にして掘り返すな!!」

    凍矢『凄い荷物だな、重くないのか?』

    月『こんな大量の荷物を女子に持たせる訳にはいかないだろ。それに、力には自信あるからよ』

    女子生徒(リズ)『あ、ありがとう、月くん…!』

    月『気にすんな。それより手は大丈夫か? 長時間持つと手首痛めるから、不調を感じたらすぐに言えよ?』

    女子生徒(リズ)『う、うん…!』


    リズ「――とまあ、ムーンはこーんな感じで学校の女子に天然タラシ使っているんだよねー」

    ムーン「おいコラ! リズまでNPCに入り込んだと思ったら俺の悪口かよ!?」

    クウ「一体どこの誰に似たんだろうなー?」(チラ)

    ウィド「まったくですねー?」(チラ)

    リク「ウィドはともかく、お前にだけは言われたくない!!」

    クウ「失礼だな! 俺はいつだって女性に対して本心を伝えているつもりだぜ?」

    ムーン「黙れ害虫」

    グラッセ「その口縫われたいですか?」

    ウラノス「もっとマシな嘘つけヘタレめ」

    クウ「お前ら…!!」(ビキビキ)


    月『んで、そっちはどうだ? 俺達のバイト先の喫茶店から貰ったレシピ通りにお菓子を作れたか?』

    羽粋『バッチリ、かな? 良かったこれ、試食に食べて。凍矢と一緒に月の分のカップケーキを取っておいたの』

    月『どれどれ…うん、上手いな。これなら沢山のお客が来てくれるだろ』

    羽粋『ホント! やったね、凍矢!』

    凍矢『ああ』

     笑って、焦って、喧嘩して、時に楽しんで。
     文化祭の準備はあっという間に過ぎていき、気づけば夕暮れになっていた。
     教室の飾りつけはテーブルも合わせて完成し、喫茶店らしくなっている。もう後は明日を待つだけだろう。

    イルト『みんな、いよいよ明日は本番だ! 喫茶店『オーシャンタウン』、絶対に成功させるぞー!』

    生徒全員『『『おおー!』』』

     文化祭と言う特別な日を目前に、皆の心が一つになる。
     未だに吹奏楽部の音楽や、体育館で使うステージや飾りつけ。この時間になってもクラスの出し物に奔走する生徒。いつもとは違う学園から凍矢、月、羽粋は揃って下校する。
     学園の帰りだからだろう。いつもは制服の下に隠している彼女の胸元のペンダントが取り出され、夕日の色に光る。

    羽粋『こんな大きな文化祭初めて…明日が楽しみだね!』

    月『…そうだな』

    凍矢『…ああ』

    羽粋『二人とも、なんか顔が暗いよ…大丈夫?』

    凍矢『あ、いや! そんな事ないよ!』

    羽粋『クラスの出し物もそうだけど、明日は色んな所回ろうね!』

    凍矢『…うん』

     その時、月の携帯が鳴る。相手は――日本支部長の霧谷だ。

    月『悪い――二人とも、先に行っててくれ?』

    羽粋『どうしたの?』

    月『あ〜…バイト先から電話がかかってきたんだ。長くなりそうだから、さ』

    凍矢『分かった。羽粋、行こう。バイト先なら邪魔はしちゃいけない』

    羽粋『うん…それじゃあ、月。明日ねー!』

    月『おう!』

     二人が去った所で、月は近くの路地裏に隠れて電源を入れる。

    霧谷《――どうも、月さん。度々の連絡となってしまい、申し訳ありません》

    月『気にすんな、霧谷』

    霧谷《狭川羽粋の護衛は順調ですか?》

    月『今のところはな。今日も出来るだけ、俺とグ…凍矢が傍にいるように心掛けたからな。特に奴らからの接触は起きてない』

    霧谷《そちらはもうすぐ文化祭。決して、油断はしないでください》

    月『分かってる』

    霧谷《――本来、あなた達は学生として文化祭を楽しむ立場にある。なのに、我々はあなた達学生に任務を押し付けてしまっています…》

    月『そっちはそっちで忙しいんだろ? それに、今下手な動きをすれば…奴に気づかれる可能性もある』

    霧谷《月さん。その話は基本禁則ですよ?》

    月『っと、そうだった…悪い』

    霧谷《いえ、私の“警告”をちゃんと覚えていてくれたのは良い事ですよ》

    月『そうだな…』

    霧谷《とはいえ、任務ばかりでは気を張り詰めて疲れてしまいますからね。文化祭の方も楽しんでください。確か、月くんと凍矢くんのクラスでは出し物で喫茶店をするそうですね》

    月『ん? ああ、そうだが』


    霧谷《その情報、あなたのお父様にもお伝えしましたので》


    月『ああそう陸に…――はあああああああああああぁ!!!??』

    霧谷《そうしましたら「出来る限り時間を作って会いに行く」と申しておりました。ついでに月さんは調理担当なのでそれ伝えたら「会えないのは残念だが、ケーキを食べに行こう」とも言ってましたよ。いいお父様をお持ちですね、月さん》

    月『きぃぃぃりぃぃぃたぁぁぁにぃぃぃぃぃ〜〜〜!!!??』

    霧谷《UGNの情報網を舐めて貰っては困りますよ、月さん。そうそう、この日は陸の監視を私名義の権限使って一日だけ解くように指示しましたのでご安心を。では、文化祭と任務頑張ってください(ブツリ)》

    月『てめぇ霧谷ぃ!!! 親父を呼ぶなんてどういう神経してんだゴラァ!!! FHに鞍替えして首狙うぞぉぉぉ!!!』


    GM「都会のビル群の隙間から沈みゆく夕日に浮かんだ霧谷の爽やかな笑顔に向かって月が渾身の雄たけびを上げた――って所でシーンを終了しようか」

    ムーン「終わるなぁ!!! 今から《ディメンジョンゲート》で日本支部に乗り込んで霧谷の野郎をぶっ倒すぅ!!!」

    グラッセ「お、落ち着いて!! そんな事したらまた前回のように容疑かけられる!?」

    SM(ふふふ、仲間割れと言うのはいつ見てもスッキリするものじゃな)(発案者)

    17/05/12 01:17 NANA   

    ■作者メッセージ
     補足コーナー:N(ノーマル)/R(リバース)ハンドアウトについて


     『ユニバーサルガーディアン』にて追加される、ダブルハンドアウトルールの1つ。主にPCに《秘密》を用いたギミックに使える。
     今回のダブルハンドアウトは、プリプレイにてPC全員に『二枚目のハンドアウト』をそれぞれ配る。最初に配るのはN(ノーマル)で通常通り全員に公開される情報だが、二枚目のR(リバース)は貰ったPCのみが内容を知っている情報となる。このルールはRハンドアウトをどのようなタイミングで公開するか、また条件をクリアして公開するかが重要になる。

     このRハンドアウトは基本オープニングフェイズでは公開できず、ミドルフェイズになった時に公開できる。その時、Rハンドアウトを公開した時にハンドアウトシーンを発生される。これはいわば回想のようなもので、秘密を手に入れた時の事を再現する。あくまで回想なので、登場するPCの浸蝕率は上昇しない。
     それともう一つ。RハンドアウトがPCによって真の目的や出来事が書いてあるのと同じように、シナリオロイスも書いてある。なので、Rハンドアウトを公開してハンドアウトシーンを終えた後にシナリオロイスが書き換わる。
     あと、このルールも全員がRハンドアウトを公開出来た場合経験点が入る。

     このルールにより、今回の四人もRハンドアウトが公開された後にシナリオロイスが書き換わる。本当はどんなロイスを持っているかは――まだ“秘密”だ。
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