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ダブルクロスThe 3rd Edition【Promise in the Guilty】

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INDEX

  • あらすじ
  • 01 人物紹介
  • 02 セッション準備編
  • 03 PC1紹介
  • 04 PC2紹介
  • 05 PC3紹介
  • 06 PC4紹介
  • 07 オープニングフェイズ1
  • 08 オープニングフェイズ2&3
  • 09 ミドルフェイズ1
  • 10 ミドルフェイズ2
  • 11 ミドルフェイズ3(前編)
  • 12 ミドルフェイズ3(後編)
  • 13 ミドルフェイズ4
  • 14 ミドルフェイズ4(FS判定・1)
  • 15 ミドルフェイズ4(FS判定・2)
  • 16 ミドルフェイズ4(FS判定・3)
  • 17 ミドルフェイズ5(前編)
  • 18 ミドルフェイズ5(ハンドアウトシーン)
  • 19 ミドルフェイズ5(後編)
  • 20 ミドルフェイズ6&7(前編)
  • 21 ミドルフェイズ7(ハンドアウトシーン&後編)
  • 22 ミドルフェイズ8(前編)
  • 23 ミドルフェイズ8(後編)
  • 24 ミドルフェイズ9(前編)
  • 25 ミドルフェイズ9(ハンドアウトシーン&後編)
  • 26 ミドルフェイズ10
  • 27 ミドルフェイズ11&12(前編)
  • 28 ミドルフェイズ12(ハンドアウトシーン&後編)
  • 29 ミドルフェイズ13
  • 30 クライマックスフェイズ1
  • 31 クライマックスフェイズ2
  • 32 クライマックスフェイズ3
  • 33 クライマックスフェイズ4
  • 34 クライマックスフェイズ5
  • 35 クライマックスフェイズ6
  • 36 クライマックスフェイズ7&バックトラック
  • 37 エンディングフェイズ1
  • 38 エンディングフェイズ2
  • ミドルフェイズ4(FS判定・2)


     完全に怒りで我を忘れる蒼空。裏に潜む人格の主張に、プランナー…都筑京香は不敵に笑うだけだ。

    都築『この通り、私のプランとあなたの目的は合致しています。なので、あなたの目的を果たしたいと言うのなら、その場所まで送り届けましょう。ただし、今の我々が出来るのは“送る”だけです。後はあなた達で頑張ってください』

    蒼空(元よりそのつもりだ!!)

    都築『では…』

    空『待った』

     都筑京香が何かしようとするが、本来の戦闘用人格である空がそれを止める。

    空『頭に血が上ってる宿主と違って、俺はあんた達を信頼しちゃいない。勝手に利用されようとしてるなら猶更だ……俺達が目的を果たす代わりに、御剣達を頼む。中の民間人も絶対に守れ。俺達は何でも屋だ、それぐらいは依頼料代わりにやってくれてもいいだろ。ゼノスのリーダーさんよ?』

     仕事の交渉を持ちかける空に、都筑京香は一瞬目を瞬かせる。しかし、すぐに笑みを浮かべた。

    都築『いいでしょう。頼みますよ、“紅の刃”(ブラッドエッジ)』

     契約成立した直後、空の真下に穴が開いてそのまま落ちていった。

    空『ハ…なあぁ!?』

    都築『――ミユキさん、こちらのエージェントに運転を変わりましょう。相手はエスケープキラー、坂月那岐と共に彼らの掃討を』

    ミユキ『了解です』


    GM「と言う訳で、御付きのゼノスエージェントが使った《ディメンジョンゲート》によって空は学園側へとやってくるよ。尚、カーチェイスの進行値は10で終了だった」

    SM「まさか、2ターンで終わらせるとは…妾は3、4ターン辺りを予想して組んだと言うのに…!」

    クウ「俺のダイス運舐めるな!」

    ツバサ「でも今更空さん来た所で、行動済みなんだよね?」

    ムーン「まあ送られた先が狂気じみた学園なら行動どころじゃない気もするけどな」

    グラッセ「と言うか、俺達今こっそり行動している最中ですよね? いきなり来たら騒ぎますよね?」

    ムーン「なー、GM。空が来るのってもうクリンナップ辺りでいいんじゃないか?」

    GM「あ〜…そうだね。ならクリンナップにしよう。その時に敵がいた場合は、空も攻撃を受けて貰うよ」

    クウ「分かった」

    SM「ならば、続きと行こうかの。次は凍矢じゃな」

    グラッセ「もちろん、進行判定だ」


     〈知覚〉判定
     3D+1→7 失敗


    グラッセ「うわ、失敗…!」

    ムーン「まだだぜ! エンブレム『バティムーヴ』発動、その達成値に+3追加だ!」

    GM「ほう。なら達成値は10。合計進行値10になるね」

    グラッセ「ありがと、ムーン!」

    ムーン「この為に取ったからな! いやー、援護や支援出来るって気持ちがいいな!」

    ツバサ「月も支援の楽しさに目覚めてくれて何よりだよ!」


    凍矢『よし、誰もいない――』

    月『っ! 待てグラッセ、翼も教室に来い』

    翼『う、うん!』

     三人が教室に入り身を隠すと、少しして自分達を探す集団が教室の前を走って通り過ぎる。

    凍矢『あ、ありがとうムーン…』

    月『気にするなよ』


    SM「進行値9以上になった所でイベント発生じゃ。
     お主達が先に進んだ場所に、《さらなる絶望》が発動する! 大量の黒コートを模したトループのエネミーを一体登場させる。行く手を阻むこいつらを蹴散らさなければ先には進めぬ。以降、進行判定の技能は〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉の攻撃技能全般、難易度も9に変更される。ちなみに、クリンナップには黒コートから攻撃が来るぞ」

    三人「「「はああああああぁ!!?」」」

    クウ「何がどうなっているんだよ!?」

    ムーン「おい…黒コートは一般人なのか?」

    GM「そうだね…判断は出来ないが、人形みたいと感じるだろうね」

    ムーン「つまりは一般人じゃないって事だな。だったら遠慮なんていらねぇ! 白兵で一気に稼いでやる!
     マイナーで《完全獣化3》、メジャーで《コンセントレイト:バロール2》《漆黒の拳2》だ! ダイス15個、達成値5、C値8で進行判定だ!」


     〈白兵〉判定
     15D+5(C値8)→30 成功


    ムーン「おし、進行点4点獲得! 浸蝕率は76%だが《完全獣化》の効果で【肉体】のダイスはこのシーン中持続するぜ!」

    GM「合計進行値は14。進行値13を超えた為イベントが起きる。
     どうにか大量の黒コートから切り抜けたが、騒ぎを聞きつけて大勢の人が駆けつけ始める。急いで上に避難しなければ。進行判定の技能は【肉体】に変更される。難易度は9のままだ」

    SM「クリンナップ。敵はいない為攻撃は無し、そしてここで空が合流になるぞ」

    クウ「あ、それなんだが…ちょっと演出いいか?」


    月『邪魔だ、どきやがれぇ!!!』

     まるで陽炎のようにユラユラと行く手を阻む大量の敵に、月は容赦なく鉄槌を床に振り下ろす。
     月を中心に黒い衝撃波が周囲に放たれて吹き飛ぶ。敵軍勢が散り散りになった所で先にある階段を上っていると、一体の黒コートが後ろにいた凍矢に襲い掛かる。

    翼『凍矢!』

    空『――伏せろ!!』

     階段の上の方で叫ぶ声と共に、赤い大剣が飛んでくる。
     凍矢が伏せると丁度敵の胴体に刃が突き刺さる。そのまま倒れ込むと、空が階段を降りてやってきた。

    空『くそ、何て所に飛ばしてくれたんだ…!』

    凍矢『空さん!?』

    翼『何でここにいるの!? 文化祭に遊びに来る性格じゃないよね!?』

    空『色々あるんだよ! それよりどうなっているんだ!?』

    月『説明している暇はない! とにかく逃げ切れ、話はそれからだ!』


    GM「では全員が合流したところで、第三ラウンドに進むよ」


     第三ラウンド


    SM「再びセットアップ。ハプニングチャートだが…誰が振るのじゃ?」(ニヤニヤ)

    ムーン「SMの顔が優越に満ちている…」

    ツバサ「でもさ、本当にこれ誰が振るの?」

    クウ「頼むからもう俺に被害が来ない奴を当ててくれ…」

    グラッセ「よ、よし。俺が振ってみます! いけ!」


     1D100→5(関係ない場所で騒ぎが起きて人の目が引き付けられる。このラウンド中、判定ダイス+5個)


    三人「「「おおーっ!」」」

    グラッセ「やった! これぞ主人公の力!」

    GM「セットアップ宣言は…ないか。ならこのままメインプロセスだ」

    ツバサ「このチャンス無駄にしない! 進行判定だよ!」


     【肉体】判定
     7D→23 成功


    ツバサ「連続クリティカル!」

    GM「進行点3点獲得、進行値は合計17か。次どうぞ」

    クウ「俺も進行判定に挑戦だ。一気に切り抜ける!」


     【肉体】判定
     10D→8 失敗


    クウ「くそ、一回もクリティカルしなかった!?」

    ムーン「仕方ねぇ、『バディムーヴ』発動! その達成値を合計11にするぜ!」

    GM「進行値19か。次行こうか」

    グラッセ「俺は待機で。【肉体】ダイスが凄い月にお願いするよ」

    ムーン「おう、任せな! と言う訳で、進行判定行くぜ。なんせハプニング合わせて振れるダイスは《20個》だからな!」

    SM「に、にじゅ…!?」


     【肉体】判定
     20D→16 成功


    ムーン「これだけ振ってなんで翼より低いんだよ!?」

    ツバサ「まあでも仕事はしたよ」

    GM「進行値21か…では、進行値20超えたのでイベントだ」


     逃げていると、突然別の教室で騒ぎが起きている。正気を失った人の目がそちらに向かっている今、四人は一気に廊下を駆ける。

    空『おい、こっちで本当にいいのか!?』

    月『どこも敵だらけの状態なんだ。どこか隠れられそうな場所を探して、羽粋を安全な場所に…』

     ここで、彼らから少し先にある壁が破壊される。

    凍矢『何だ!?』


    『グルルルルルゥ……ウガアアアアアアアァ!!!』


     破壊された瓦礫に混じって現れたのは、鋭い赤い目をした黒い獣。
     否、全身が黒く染め上がった少女の姿だった…。


    クウ「オパールーーー!!?」

    ツバサ「ええ!? どう言う事!?」

    クウ「お、おい…まさかお前、この前やった【エンドライン】のデータじゃねーよな…?」(冷汗ダラダラ)

    オパール「エーアタシシラナーイ」♪〜(´ε` )

    クウ「どうしてそんなデータ渡したー!?」

    オパール「いやー、GMがあたしのキャラデータを使いたいって頼まれて。どうせ敵として出るんなら、暴走シーンでやってって頼んでみたのよー」

    クウ「散々外伝で暴走しまくったのにまだ足りないのかよ!? てか俺達殺す気かぁ!!」

    ツバサ「殺すって、何の話?」

    クウ「戦闘になれば嫌でも分かる…」(遠目)

    GM「と言う訳で、ここからは少女らしき黒い獣が前に立ちふさがって襲い掛かる。まともに戦う訳にはいかない、体力を消耗させれば相手は引くかもしれない。進行判定の技能は〈回避〉もしくは先程の攻撃技能全般。難易度は11に変更だ」

    グラッセ「そんな!? 俺回避も攻撃エフェクトも持ってませんよ!?」

    ツバサ「で、でも一応ダイス+5個追加されてるから…」

    グラッセ「うーん、支援判定しても適応されるのはラウンド間だけだから意味がないし…。〈RC〉で進行判定挑戦します。イメージとしては、氷を飛ばす感じです」


     〈RC〉判定
     8D+2→11 成功


    グラッセ「ギリギリ成功! 進行点2点獲得だ!」

    GM「全員の行動は終了。クリンナップの処理だがイベントはそのままなので、黒い獣の攻撃を開始だ。
     イニシアチブで殺戮のアージエフェクト《死神の疾風2》発動! マイナーは《完全獣化2》《エアロドライブ4》《バトルビート3》! メジャーは《コンセントレイト3:ハヌマーン》《音速攻撃2》《電光石火2》《神獣撃4》! ダイスは22個、攻撃力9+9D、達成値3、C値7の攻撃だ!!」

    グラッセ「ダメージダイス半端ないんですけどぉー!?」

    クウ「だから言っただろ…殺す気だって…!」

    SM「さて、相手は誰にしようかのぉ? ダイスで決めるとするか。1D6で――おぉ空に決定じゃ!」

    クウ「今回はもう俺ばっかり! 凍矢、助けてくれ!」

    グラッセ「う、うーん…流石にこの攻撃力だとちょっと…」

    GM「まずは命中判定と行こうか」


     《命中判定》
     22D+3(C値7)→38


    ツバサ「これだけ振って、なんで低めなの?」

    クウ「き、きっと世界線超えて知り合いか何かと気づいたって事だろ…い、一応俺も振ってみるまだ効果は適応されるだろ…クリティカルしたが17か。凍矢、護ってくれるよな?」(期待の眼差し)

    グラッセ「13Dもダメージ喰らうんですよ? 護っても意味ないじゃないですかー、皆より浸蝕率低いんだから大人しく《リザレクト》してください」

    クウ「くっそぉ…!」


     《ダメージ算出》
     13D+9→77


    クウ「死ねるわ《リザレクト》! ごふぉ!? 10…浸蝕率64%になった…!」

    ムーン「ようこそ、ダイスボーナス突入組へ」(黒笑)


    ???『ガアアアアアアアアァ!!!』

     黒い獣が雄叫びを上げながら床を蹴る。同時に、空の姿がその場から掻き消える。

    凍矢『え…』

     全員がようやくその事を伝達すると、後ろから轟音が響く。
     急いで振り返ると、黒い獣が四つん這いで廊下に屈んでいて、視線の先では奥の壁がめり込んでいる。
     更にその下に叩きつけられたのか、空が血を吐きながら座り込んで蹲っていた。

    空『げほっ…ごふ…!』

    翼『空さん!?』

    蒼空(だい、じょうぶ…まだ、いきてる)

    空『本気でやらねぇと…ヤバいそ、こいつ…!』


    GM「うーん、そうだね…どうも空に攻撃も来るほど繋がりも感じるし、ちょっと〈意思〉判定して貰おうか。難易度20で設定してあげるよ。あ、あくまでもフレーバーだから気にしないで」

    クウ「ハプニングの効果は?」

    GM「まだラウンド終わってないし、適応で構わないよ」


     〈意思〉判定
     8D+1→16 失敗


    クウ「ま、そうなるよな」

    ツバサ「いやかなり近い数値だしてるけど? これあと一押しすれば思い出せる感じだけど?」

    GM「とはいえ、失敗は失敗だ。さて第4ラウンドに進むよ」

    17/06/10 01:58 NANA   

    ■作者メッセージ
     補足コーナー:人物紹介


     坂月那岐:協力型レネゲイドビーイング“戦いの女神(ミネルヴァ)”と共存するゼノスエージェントの女性。コードネームも“戦いの女神(ミネルヴァ)”で、シンドロームはノイマン・ソラリスのクロスブリード。
     人間である彼女は古流剣術の免許皆伝を持つほどの剣術家で、その技を振るう環境を求めていた。ミネルヴァの方は、人間を理解する為には戦いが最適で自身を宿して戦ってくれる人間を望んでいた。
     二人の利害は見事に一致する。それは運命を出会いとも呼べる。
     現在はゼノスエージェントとなっており、刀を使った白兵戦を得意とする戦闘員として活動している。


     青峰ミユキ:ゼノスのイリーガルエージェントに所属している少女。コードネームは“フェンリルバイト”で、シンドロームはサラマンダーのピュアブリード。
     元は京都にあるFHセル『神曲』に所属しており、セルが所有する『願いを叶える遺産』を守る《ケルベロス》と言う部隊に配属されていた。遺産に取り込まれた弟を助ける為に。
     UGNとの戦い、セル内部での戦い、遺産により現れた宇宙の敵――様々な思惑と欲望(ねがい)が交錯する中、ついに彼女は仲間たちと共に弟を取り戻し、世界までも救った。
     その後、セルは解散。ミユキはFHを脱退してゼノスへと移った。ちなみに、弟は監視付きだがUGNエージェントとして保護されている。
     戦闘は白兵型で、氷の剣を呼び出して戦う。実力は高い。と言うのも、彼女は『ダブルクロス・リプレイ・デザイアシリーズ』でPC1を務めたキャラクターでもあります。彼女について詳しく知りたい方は電子書籍。またはNPCで登場する『ダブルクロス・リプレイ・コスモスシリーズ』を。
     それか『レネゲイズアージ』、または『ヒューマンリレーション』でも詳細が載ってあります。
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