ゲーノベ :: ゲーム小説掲示板 > NANA

ダブルクロスThe 3rd Edition【It,s a Wonderful Hearts】(予告版)

NANA

INDEX

  • ダブルクロスThe 3rd Edition【It,s a Wonderful Hearts】(予告版)

     昨日と同じ今日。
     今日と同じ明日。
     世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えた。
     だが、人々の知らない所で。



     世界は、大きく変貌していた―――。



     20年前、「レネゲイト」と呼ばれるウイルスが世界中へとばらまかれた。
     未知のウイルスは人間へと浸食し遺伝子を書き換え、常識を超えた力を与える。

     ある者は光を自在に操り、その姿をかき消す。
     ある者は重力を使いこなし、時すらも掌握する。
     ある者は電流を発生させ、身体を機械に融合する。
     ある者は自らの血液をコントロールし、血の従者を作り出す。
     ある者は獣へと姿を変え、強靭な身体を手に入れる。
     ある者は肉体を変幻自在に変形し、自分のみならず肉体の一部を相手に浸食させる。
     ある者は最速の力で行動し、操る振動は波長を増幅させる。
     ある者は無から物質を作り出し、大量の砂を操る。
     ある者は万能の天才で、その知識を武器にして戦う。
     ある者は領域を自在に変化させ、大地すらも力とする。
     ある者は熱を支配し炎を生み出し、相対する冷気で凍らせる。
     ある者は薬品を体内で生成する事で、味方に薬を敵に毒を投与する。

     現在確認されている12種類のシンドローム。共通する致死量すらも回復する治癒能力。超能力を得た彼らは、超人―――オーヴァードと呼ばれた。
     だが、レネゲイドによって与えられる力は常に理性を蝕む。レネゲイドに浸食されれば最後、人の心を失った化け物――ジャームとなってしまう。
     力を暴走させ、欲望のままに動く。そんな彼らを止められるのは、同じ力を持つオーヴァードだけである。
     人と超人の狭間に立ち、世界を守ろうとする者。彼らは人、超人の双方からこう呼ばれていた。


     裏切り者―――“ダブルクロス”と。


     これは、決して表に出ない日常の隣り合わせで起きた『裏側』での一つの事件。

     変貌した世界の、裏切りと絆、覚醒と衝動の物語。



    日常の裏側へと足を踏み入れた学生―――氷結の輝き《コールドダスト》

    「いえ…いずれはこうなる運命だったんです。レネゲイドの力がなくても、俺は誰かを不幸にするしか出来ないんです…」

    「俺達も行きます! 協力している身ですし、人数は多い方がいい!」

    「俺は、もう人間じゃない。だけど、最後まで人でありたいんだ!!」


    レネゲイドの力を隠しながら日常を過ごす戦闘員―――月食の獣《ムーンビースト》

    「ありゃ相当怖がってるな…よっぽど酷い目にあったんだな」

    「正直敵側だから、信用は出来ない…が、あんたはどう考えてる?」

    「これでも、この町やお前らには凄く感謝しているんだ。この町に来なかったら、俺は人として歩む事なんて出来なかった…」


    守る者から壊す者へと寝返った復讐者―――紅の刃《ブラッドエッジ》

    「裏切り者で結構だ。俺はてめぇらUGNなんか信用しちゃいねーんだよ!!」

    「へぇ、FHは世界の敵だからやっつけるって訳か? いいな、その傲慢で偽善者のような考え……殺し甲斐があるってもんだ!!」

    「もう人間じゃねーよ。レネゲイドの力を――オーヴァードとなった瞬間から、俺達はここにいる奴らとは違うだろ? いい加減自覚しろよ、中身は化け物の甘ちゃん」


    世界を変貌させたレネゲイドの集合生命体―――雷光《ライトニング》

    「あ、ありがと…えへへ、怖い人かと思ったけど優しんだね」

    「でも、見つからない可能性はゼロじゃないよ。あの二人…多分この町の何処かにいるから」

    「衝動のままに動いても強くはならない。ボクはそれを知っている…人じゃないからこそ、知っているんだ」


     戦いの中で激しく能力を駆使し飛び交う技。


    「させるか!! これが俺の盾だ!! 熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)!!」

    「うおおおぉ!! 獅子戦孔ぉ!!」

    「喰らいやがれぇ!! カーネージシザー!!」

    「いっけぇ!! 超電磁砲(レールガン)!!」

    「――駆けろ閃光、シーンドライブ!!」

    「おっと。君のダイスはここで“打ち止め(ラストオーダー)”だ」


     物語を紡ぐ中で、ダイスに翻弄される者達


    「これはヒドイ」
    「言うな…言うんじゃない…!」

    「とりあえず低いな」
    「パルパルパルパルパルパル…!!」
    「やばい!? 嫉妬のあまり憎悪の眼差しで俺達を見てる!?」

    「何でまた2個とも1だぁぁぁ!!? もっと数字出せやぁぁ!!」
    「イエーイエフェクトレベルアガッタドー!! もう《リザレクト(復活)》出来ないー!!デモダイスボーナスゲットダゼー!! ジャーム化怖くてダブクロ出来るかー!!」(泣)
    「あかん、こいつらダイス目の所為で暴走してるぞ…」

    「もう止めてあげてください!! スピカさん泣きかけてますよ!?」
    「泣いてないもん!! 私帰る、もう帰って寝る!」
    「帰るなって! ほら、このゲームやってる時はリクの悪口言わない様にするから!? な!?」


     四人が出会い歩む時、レネゲイドに理性を浸食された存在だけでなく、内側に潜む衝動とも戦う事になる。
     これから始まる敵との、己との戦い。理性を削りながらも裏切り者達は力を振るう。

     それでも、護りたいものがあるから―――。

    15/12/01 01:28 NANA   

    ■作者メッセージ
    はい。と言う訳で別名中二病TRPGと呼ばれるこのゲーム。世界観も混ぜた予告編どうでしたでしょうか? あんまり詳しく書いてもあれなので、重要な部分しか書きませんでした。
    いざTRPG嵌ってルルブ買って。一人でダイス振ってこんな作品作るより、リアルとかネットでのオンラインとかしたほうがいいんでしょうがね。機会があったらやりたいよ。なのに…なのにぃ…。

    なにがともあれ、この作品を出すには時間がかかります。来年辺りに出せるようにはしたいです。リラさんからキャラを借りてますし。
    そんな事より本編とか旅館とか進めたいんですけどね。いやちゃんと進める気はあります。ちょこちょこと書いてます。書いているんだけど…あははは…。
    HOME
    Copyright NANA All Rights Reserved.
    CGI by まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.34c