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余章〜エピローグ〜

 気が付くと、ルークは村の中にいた。ルークの生まれ故郷の、名も無き小さな村。
ルークは何かを忘れているような気がしたが、何も思い出せない。
何も覚えていないが、何かを思いだしたかのように走り出した。

ここは、草原。隣の家のおじさんの羊が放されている山のふもとにある。
(ここでなにかが…)
必死に思い出そうとするが何も思い出せない。しばらく座り込んでいたが、やはり何も思い出せなかった。
そして、日も傾いてきて、もう帰ろうと思ったとき、一筋の風が吹き抜けた。
(…一緒だよ)
振り返ると、そこには親友がいた気がした。

11/12/24 23:59更新 / デロリン・デ・ローデ
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