レイノス「ベルケンドについた俺たちは、意識集合体への対策方法を調べるためいろんな文献を探して回ったんだ」
リン「だけどどの資料も意識集合体について書かれてるのは一般的に知られている概念についてだけで契約に関する資料は見つからなかったの」
アルセリア「調査が難航する中で、ミステリアさんがある本を持ってきました」
シノン「難しい字で書かれてて、私には読めなかったよ〜」
セネリオ「古代文字で書かれたその文献を俺は一晩かけて解読した。そして…そこに書かれていたのはまさしく俺たちが求めていた情報だった」
セネリオ「簡単に説明すると、一度結ばれた契約を破棄するには、別の契約者が新たな契約を結ぶ必要があるらしい」
スクルド「この場合その別の契約者というのは私のことですね」
セネリオ「だが、契約を結ぶためにはそれ相応の力を示さなければならないとも書かれていた」
クノン「ようするに力づくってことデショ、ヤレヤレ…」
レイノス「こうして、意識集合体と契約を結ぶための俺たちの旅が、本格的に始まったんだ!」
セネリオ「そういえばこの頃からだったな、お前に不審を抱き始めたのは」
ミステリアス「まったく、レイノスと違って鋭いうえに疑り深いからヒヤヒヤもんだったぜ」
セネリオ「待ち構えるかのように俺たちと港で合流したり、適当に見つけた本だと言いながらズバリ当たりの資料を持ってきたりと、あまりに都合の良すぎることばかり起きていたからな」
ミステリアス「まったく、セネリオにはかなわないな」
セネリオ「まず俺たちは、第二音素のノームがいるザオ遺跡へと向かった」
クノン「あっつい砂漠の中をやってきたら、入れなかったんだよ」
リン「ザオ遺跡の周りには、竜巻が吹き荒れていて近づくことができなかったの」
アルセリア「仕方がないので、いったんケセドニアへと引き返しました」
セネリオ「…俺とリンは、この竜巻がおそらくクラノスたちが第三音素のシルフの力で起こした人為的なものだろうと断定した」
レイノス「次の日ザオ遺跡に行くと、竜巻はすっかり消え去っていた」
セネリオ「前日の竜巻は一時的な足止めが目的だったようだ」
スクルド「私たちは、クラノスや六神将の存在に警戒しながら、奥へと進んでいきました」
リン「しばらく進んでいくと、一つの人影と出会ったの」
セネリオ「その人影の正体は……六神将の一人、ルージェニアだった」
セネリオ「クラノスの計画を邪魔する俺たちをルージェが見逃すはずもなく、戦闘が開始された」
リン「ルージェニアは多彩な属性の譜術で戦う、私と同じタイプの譜術師だったわ」
シノン「だけど、とっても強かったよ〜」
ハノン「みゅう〜!」
レイノス「俺たちは、後衛タイプであるはずのルージェニア相手に、8人がかりで圧倒されていた」
アルセリア「こちらの攻撃をフットワークと武器の槍でさばき、少しでも隙ができればすかさず譜術で攻撃してきました」
ミステリアス「それでもなんとか数の利で戦ってるうちに俺たちも何度か攻撃が当たるようになっていった」
セネリオ「…だが、奴がオーバーリミッツした瞬間、状況は大きく変わった」
ミステリアス「オーバーリミッツしたルージェは、すさまじい速度で次々と譜術を連発していった」
クノン「前にお嬢様が賊の頭相手にオーバーリミッツしたときよりヤバかったヨ」
レイノス「俺たちは、次々と放たれる譜術になすすべもなく、一方的にやられまくった」
リン「…そして、ルージェはとどめとばかりに秘奥義『インディグネイション』を発動させたの!」
セネリオ「俺たちは急いで攻撃範囲から逃れた」
アルセリア「ですが、シノンさんとハノンさんが逃げ遅れてしまったんです!」
ミステリアス「そして、そんな状況の中動いたのはクノンだった」
セネリオ「クノンはシノンたちの許へ行くと、『獅子戦吼』で攻撃範囲外へと吹っ飛ばした」
レイノス「そして、クノン本人は……秘奥義の直撃を受けたんだ」
シノン「クノン…あの時は本当にごめんね。私たちのせいで…」
ハノン「みゅうう…」
クノン「…過ぎたことダロ。気にスンなよ!」
スクルド「私とリンさんはすぐにクノンさんに治癒術をかけました」
セネリオ「一方俺はどういうわけか突然戦闘から離脱を始めたルージェの後を追った」
セネリオ「奴は、命がけの行動で仲間を助けたクノンに免じて今回は見逃すといい、最後に『自分たちの邪魔をするならセネリオでも容赦はしない』と言い残して去って行った」
リン「私とスクルドは治癒術でクノンの治療を行ってたんだけど、一向に回復する様子はなかったわ」
スクルド「それどころか…治癒術をかければかけるほどに傷が悪化していったんです!」
ミステリアス「これ以上の治癒術の使用は逆効果だと判断した俺たちは、大急ぎでケセドニアまで
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