レイノス「ケセドニアに着くと、俺たちは宿へ急いだ」
リン「宿に着くと、シノンが出迎えてくれたわ」
セネリオ「だが、ハノンは相変わらず熱が下がらないらしい」
アルセリア「シノンさんはずいぶんとやつれていて、無理をしたのは明らかでした」
スクルド「それでも本人は大丈夫だって元気にふるまってたんだけど…」
クノン「ボクたちと話してる最中に、突然倒れちゃったんダヨ！」
ミステリアス「シノンが倒れたのは、やはりここ数日の過労が原因のようだった」
アルセリア「起きた時にまた無理をしてはいけないので、シノンさんはお医者さんの方に預けることにしました」
シノン「眠っている間、私は夢を見ていたの」
シノン「それは、昔私が熱を出して何日も寝込んでいた時の夢」
シノン「夢の中で、ママが言ったの。『ルグニカ紅テングダケは、どんな病気でも治してしまうのよ』って」
シノン「目を覚ました時、あたりはすっかり暗くなってた」
シノン「私は夢の内容が頭から離れなくて、そして決心したの。」
シノン「ルグニカ紅テングダケを見つけて、ハノンの病気を治すんだって！」
シノン「そうと決めた私は、書置きを残してお医者さんの家から抜け出したの」
シノン「外へ抜け出したのは私だけど、いきなり困ったことになっちゃったの」
シノン「それは、キノコロードまで一人で行く移動手段がないってこと」
クノン「そこへ現れたのがボクナノサ〜♪」
シノン「あの時は突然現れたからびっくりしちゃったよ」
クノン「ま、とにかくお嬢ちゃんから事情を聴いたボクは、アルビオールでキノコロードへと連れていってあげたノサ♪」
シノン「そういうわけで、私はクノンのおかげで無事キノコロードに着いたの。クノン、本当にありがとう！」
クノン「うわっ！だ、だから飛びついてこないでヨ〜。…とりあえず、暗いといろいろ危ないから、お目当てのキノコを探すのはお日様が昇るまで待ったんだよ〜」
レイノス「朝、俺が起きるとなにやらみんなあわただしい様子だった」
リン「クノンがどこかに行っちゃったみたいなの！」
アルセリア「おまけに、クノンさんとシノンさんの荷物と、アルビオールも消えていたんです！」
スクルド「そこへさらに、シノンを預けたお医者さんがやって来て、シノンが抜け出したことを伝えたの」
セネリオ「俺たちはこれらの状況とシノンが抜け出した部屋にあったという書置きの内容から、二人がキノコロードに行ったと判断した」
レイノス「俺たちはハノンを医者に預けると、この町の有力者であり大富豪のアスターさんに頼んで船を手配してもらって、二人を追いかけたんだ！」
クノン「一方ボクたちは、探索をスタートしたんダヨ」
シノン「探索をしながら、私はクノンにハノンのことをいろいろ話したの。私が病気になったとき、ずっと励ましてくれたこと、半人前の私をいつも支えてくれたこと、その他にもいろいろ…」
クノン「お嬢ちゃんはホントにハノンのことが大好きナンダネェ〜」
シノン「うん！私の一番の友達だもん！」
クノン「トモダチ…ネ。チョットうらやましいね」
シノン「私は前にクノンが以前チーグルを飼ってたことがあるって話してたのを思い出して聞いてみたの」
クノン「アストンじいさんのところに預けられてたスターって名前のチーグルダヨ。街になじむ前まではトモダチだった、カナ…」
シノン「でも…スターはもう……」
クノン「仕方がなかったんだよ。ボクと同じくらいの歳のチーグルだったんだし…」
シノン「クノン…」
クノン「…まあ、湿っぽいのは置いといて、とにかくボクたちはルグニカ紅テングダケ探しを続けたんダヨ！」
シノン「空が暗くなりかけたころ、私たちはついにルグニカ紅テングダケを見つけたの！」
クノン「…まあ、見つけたのは良かったんダケドサ」
シノン「うん、いつの間にか大勢の魔物に囲まれちゃってたの！」
クノン「行きはヨイヨイ、帰りはコワイ〜ってやつだね」
シノン「私たちは、ルグニカ紅テングダケを持って帰るために、魔物たちと必死に戦ったの」
クノン「ダケド、やっぱり２人じゃ厳しかったヨ」
シノン「そんな中、レイ兄たちが来てくれたの！」
レイノス「シノンとクノンに合流した俺たちは、魔物の大群と戦った」
リン「２人から８人になって、魔物たちは一気に蹴散らされていったわ」
シノン「戦闘が終わって森から出た後、私はみんなに勝手な行動をしたことを謝って、それから助けてくれたことにお礼を言ったの」
レイノス「まったく黙って行っちまうなんて水臭いぜ」
スクルド「お兄ちゃんの言うとおりだよ。私たちは仲間なんだから」
シノン「うん……それからクノンにも、付き合わせちゃったことを謝って、手伝ってくれたことのお礼を言ったの」
クノン「気にすることナイヨ〜。ボクだ
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