レイノス「俺たちはアルビオールに戻るために帰路についていた」
セネリオ「だが、そこへ現れたのは…クラノスだった」
ミステリアス「クラノスは、かつて世界中を恐怖に陥れた怪物強盗『兎』に付いて語り、俺たちにその手配書を見せた」
アルセリア「そしてクノンさんに近づいて、彼の髪をバッサリと剣で切ってしまいました」
リン「髪の短くなったクノンは、手配書と瓜二つだったの」
スクルド「そう…クノンさんこそが『兎』の正体…クレア・ラスティーヌだったんです！」
シノン「クノン……！」
ハノン「みゅうう…」
ミステリアス「呆然とするクノンをクラノスは拘束し、連行した」
レイノス「俺たちはクノンを取り戻そうとしたけど、オラクル兵の妨害に遭い、結局クノンは連れて行かれてしまったんだ」
リン「クノンが連れて行かれてしばらく呆然としていた私たちだけど、ともかくまずはザレッホ火山から脱出することにしたの」
ミステリアス「アルビオールの操縦はクノンに代わって俺が行なった」
アルセリア「シノンさんは最後までクレアさんが心配なようで脱出に渋ってましたね」
シノン「だって…クノンのこと心配だったんだもん」
セネリオ「ザレッホ火山を脱出した俺たちは、これからのことについて決めることにした」
スクルド「だけど…みんなクノンさんの正体についての事実を受け止めきれなくて、どうすればいいのか決めあぐねていました」
ミステリアス「そこで俺は提案した。とりあえずシェリダンへ行って１５年間クノンの保護者をしてきたノエルとギンジにこのことを伝えるべきではないかと」
レイノス「その提案にみんな賛成して、俺たちはシェリダンへと向かったんだ」
レイノス「シェリダンについた俺たちは、ノエルさんとギンジさんにクノン…いや、正確にはクレア・ラスティーヌのことについて話した」
リン「だけど二人は、１５年前クレアを保護した時から…クノンの正体に気づいてたの」
セネリオ「彼らは言った。クノンは２２年前の戦争で孤児となり、生きるために強盗を繰り返していた」
スクルド「そしてそれならば、自分たちで生きるための環境を作ってやればいい」
アルセリア「たとえ過去がどうだろうと関係ない、今のクノンは自分たちの大切な家族なんだ、と」
レイノス「二人の話を聞いて…俺たちは今までクヨクヨ悩んでたのが吹っ切れた」
リン「たとえクノンが昔何をしていたとしても…」
シノン「今のクノンが私たちの大切な仲間だっていう事実は変わらないもんね！」
ハノン「みゅみゅ！」
ミステリアス「翌日俺たちはノエルとギンジを連れ、ダアトへと戻った」
クノン「俺の処刑はあっという間に決まり、捕らえられた数日後には実行に移されることになった」
クノン「そして処刑当日、衆人の憎しみの目にさらされながら、俺はノエルさんたちやレイノスたちとの楽しかった日々を思い出しながら死の覚悟を決めた」
クノン「だが、そんな俺の前に、突然あいつらは割り込んできた」
シノン「ダアトに着くと、もうすでに処刑が始まろうとしてたの！」
セネリオ「導師の不在を狙ってクラノスが強引に処刑日を早めたのだろうな」
レイノス「俺たちはクノンを助けるために処刑場へ飛び出した」
リン「周囲の人の避難の声を受けながら、私たちは兵士たちと戦ったの」
ミステリアス「そんな大混乱の中、現れたのは……導師ロストロとキムラスカの女王ナタリアだった」
アルセリア「二人は混乱していたその場を鎮めました」
スクルド「そしてナタリア陛下は言いました。『クレア・ラスティーヌはキムラスカでの事件件数が最も多い。ゆえに判決はキムラスカ側で決定する』と」
ミステリアス「ロストロがナタリア陛下の意向に賛成したため、クラノスもやむなくそれに従った」
レイノス「こうして俺たちは、ナタリアの使者ということになり、共にバチカルへ向かうことになったんだ」
レイノス「バチカルについた翌日、判決が下された」
セネリオ「結果は……保留ということだった」
リン「クノンは、私たちの旅に最後まで協力することを命じられ、判決を下すのはそれが終わった後でということになったの」
アルセリア「ナタリア陛下は言いました。処刑することだけが罪を償う方法ではない。本当に罪を悔いているなら行動で示しなさいと」
シノン「クノンは涙を流しながらナタリア陛下の命を了承したの」
クノン「その日の夜、俺はノエルさんとギンジさんに会いに行った」
クノン「俺は二人に、これまでこんな自分を育ててくれたことに礼を言った」
クノン「二人は言った。クノンは大切な家族、だから罪を償って戻ってくるのを『待ってるから』と」
クレア「というわけでここから名前の表記はこっちになるからな」
シノン「口調や性格も変わっちゃうからね！」
クレア「変わると
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