セネリオ「ローレライの珠を手に入れた翌日、俺たちはひと時の休息を過ごしていた」
レイノス「俺はセネリオと剣術訓練だ」
リン「私とスクルドは二人の稽古を見てたの」
スクルド「お兄ちゃんとセネリオさん、どっちが強いかでリンさんと喧嘩になっちゃいました」
リン「あはは、それで結局実戦稽古の結果は引き分けだったのよね」
シノン「私はセリアとお買いものしてたの！」
アルセリア「明日のラジエイトゲートへの出発に向けて準備はしっかりしないといけませんからね」
クレア「俺はガイさんと音機関談議に花を咲かせていた」
ミステリアス「俺がレイノス達のところへやってくると、いつものように剣術稽古をしていて、ちょうど勝負が引き分けで決着がついたところだった」
レイノス「へへ、やっとお前の背中が見えてきたぜ！セネリオ！」
セネリオ「調子に乗るな、まだまだお前に後れを取るつもりはない」
スクルド「そんな話で盛り上がっている中、私たちは泣いている女の子を見つけたの」
リン「話によると、人形を滝の向こうに落としてしまったらしいの」
レイノス「でも、とても取りに行ける高さじゃなくて、俺たちにはどうすることもできなかったんだ」
セネリオ「そんな中、ミステリアが自分が人形を取りに行くと申し出た」
スクルド「ミステリアさんはそういうと…まるで瞬間移動でもしたかのようにその場からパッと消えてしまったんです」
リン「そして、再び現れたと思ったら…その手には女の子が落とした人形があったの！」
セネリオ「俺は今まで何度尋ねてもはぐらかされるだけだった疑問を改めて奴に尋ねた。たった今見せた能力のことも含めてな」
ミステリアス「…俺は少し考えた後、決心した。すべてを打ち明けることをな」
レイノス「俺たちは買い物に行っていたセリアとシノン、ガイさんと話をしていたクレアを集めて、ミステリアの話に耳を傾けたんだ」
セネリオ「ミステリアスの正体…それは未来人だった」
ミステリアス「ああ、俺はこの時代から６年後の未来からやってきた人間だったんだ」
アルセリア「ミステリアさんの話によれば、数年後に導師ロストロの暗殺未遂事件が起こったそうです」
ミステリアス「幸いロストロの命に別状はなかったんだが、事件のショックからかそれ以来業務が滞るようになり、俺が新たな導師となった」
クレア「お前がダアト式封呪を解くことが出来たのは…導師だったからなんだな」
ミステリアス「そういうわけだ」
リン「だけど…私たちの時代から数えて６年後、ミステリアさんもまた暴漢に襲われてしまったらしいんです」
ミステリアス「ああ、俺はなすすべもなく奴らに痛めつけられた。そして気付いた時には…１８年前、この時代から数えて１２年前の過去に飛ばされていた」
レイノス「ま、マジなのかよそれ…過去にタイムスリップしちまうなんて」
ミステリアス「ああ、それだけじゃなく他にもいろんな能力が俺の中に付加された。動物の言葉が分かったり、先程の瞬間移動もその能力の一つだ」
セネリオ「なんとも胡散臭い話だが、実際に目の前で見せられた以上信じるしかなさそうだな」
ミステリアス「過去に飛ばされた俺は、暴漢に襲われた時の屈辱を思い出し、強くなるために修行の旅に出た」
シノン「元の時代に帰ろうとは思わなかったの？」
ミステリアス「そりゃ戻れるなら戻りたかったけどよ、瞬間移動とかと違って任意で起こせないみたいだし、どうしようもねえよ」
アルセリア「ず、随分とあっさりしてますね…」
ミステリアス「ともかく、修行の旅に出てから１２年後…俺はお前たちに出会ったんだ」
ミステリアス「俺には今名乗ってるのとは違う本名があるわけだが、レイノス達との出会いにより知った。自分こそが、クラノスを倒した英雄の一人で、戦いののち行方知らずになったというミステリアス・ソルジャーだとな」
シノン「前にシャドウの契約の時に見たペンダントの中の写真はそのときの旅の最中に撮ったものだったんだね」
ミステリアス「ああ、そしてミステリアス・ソルジャーと名を変えた俺は、クラノスの野望を止める戦いに身を投じ、仲間たちと共にクラノスとの最終決戦に臨んだ。だが………」
ミステリアス「歴史は変わってしまった。俺たちは…クラノスに敗北した！！」
シノン「そんな！？」
ハノン「みゅうう！？」
ミステリアス「仲間たちが次々と倒され、俺も死を覚悟した。その時、再びタイムスリップが起きたんだ」
クレア「…いったいそのタイムスリップはどういう条件で発動しているんだ？」
ミステリアス「俺にもよく分からないが、暴漢に襲われた時のことを考えると、どうも死を覚悟した時に起こるのかもしれないな」
アルセリア「そしてタイムスリップによりこの時代から２年前に飛ばされて…」
セネリオ「２年後に再び俺たちと
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ｹﾞｰﾑﾘｽﾄ |
ｹﾞｰﾑ小説掲示板
ｻｲﾄ案内 |
管理人Twitter
HOME