レイノス「グレイシアを倒した俺たちは、先へと進んだ」
セネリオ「そして、立ち塞がってきたのはカッシャーだった」
リン「カッシャーもグレイシア同様今までと比べ物にならないほど戦闘力が上がっていたわ」
ミステリアス「奴の話によれば、抑制鉱石を用いた【要の紋】というブローチを使い、第七音素を怪物化せずに取り込むことに成功したらしい」
カッシャー「普通に第七音素を取り込んじまったら、かつての大戦の時の大詠師モースやコーラル城の賊頭みたく怪物に姿を変えちまうからな」
アルセリア「カッシャーさんはその副作用を封じ込める装置を作ったということですね」
セネリオ「伊達にディストの弟子を名乗るだけのことはあるな」
カッシャー「はん!当然だろ!」
レイノス「カッシャーの強力な剣技や銃技に苦戦しつつも、なんとか俺たちは互角の戦いを繰り広げていた」
シノン「そして、オーバーリミッツを発動させたクレアが、秘奥義を発動させたの!」
カッシャー「対する俺も秘奥義を発動し、強力な砲撃を浴びせた!」
ミステリアス「二つの秘奥義はぶつかり合い…競り勝ったのはクレアだった」
クレア「とはいえ危なかった。たまたま足下に展開されていた火のFOFを取り込んでいなければこちらが押し込まれていた」
リン「秘奥義をFOF変化させるなんて…音素拒絶症なのに随分と無茶をしたわね」
クレア「別に俺の意志で取り込んだわけじゃない、身体が勝手に取り込んだだけだ」
シノン「秘奥義の後、血を吐いて倒れてたもんね」
ミステリアス「それだけ使った後の反動が大きかったんだな」
レイノス「戦いに敗れたカッシャーは、虫の息だった」
リン「カッシャーは私たちに、とどめを刺すように言ったの」
アルセリア「カッシャーさんの言葉を受け、ミステリアさんが銃を構え…発砲しました」
ミステリアス「銃弾は命中した。…上空にある監視カメラにな」
スクルド「そして、続いて私がレイズデットでカッシャーさんを回復させました」
カッシャー「俺は叫んだ!どうしてとどめを刺さなかったんだと!施しなどいらないと!」
セネリオ「俺たちは奴に打ち明けた。決戦前に頼まれたある人からの願いを」
レイノス「その人…ディストの願いは『カッシャーを死なせないでほしい』ということだった」
カッシャーside 〜大切な人〜
ディスト様は、俺にとってとても大切な存在だった。
親に捨てられ、あてもなく全てに絶望していた俺に手を差し伸べてくれた
音機関や譜業について、面白いことをたくさん教えてくれた
俺にとってディスト様は生きる意味を与えてくれた大切な人だった
レイノス達の戦い、俺は全身全霊をかけて戦いを挑んだ
これからもディスト様と一緒にいたい
もっといろいろと教えてほしい
これからも一緒に研究を続けていたい
だけど結果は…俺の負けだった
渾身の秘奥義を破られ敗北した俺は死を受け入れようとしていた
だが、奴らは俺を見逃した
俺だって軍人として生きてきた
情けをかけられるのはごめんだった
だけどな…ディスト様からの伝言ってやつを聞いて、俺は思っちまったんだ
死にたくないってな
俺がディスト様のことを想っていたように、ディスト様も俺のことを案じてくれていた
そのことが無性にうれしかった
そして、あの人にもう一度会いたいって思ったんだ
―――ディスト様、ありがとうございます
俺に生きる意味を与えてくれて
シンシア「監視カメラに映ったカッシャーは、まさに虫の息だったわ」
ウルド「その時、監視カメラの映像が途切れてしまいました」
シンシア「彼らによって破壊されたのね」
トール「はぁ?なんでそんなことしたんだよ?」
シンシア「分からないけど、きっとカッシャーはもう…」
ルージェニア「僕は彼らのもとへと歩を進めていた…彼らを殺すために」
ルージェニア「グレイシアが死んで…カッシャーもおそらく殺された」
ルージェニア「許せない、許せない、許せない、許せない……」
to be continued...
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