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第5章『フォルクス・ソレイユ』 3

街の入り口では、何十匹もの魔物がひしめいており、それをマルクトの兵たちが必死に侵入を許さないようにと交戦していた。
しかし多勢に無勢で、既に何匹もの魔物が街に入り込んでいた。


「魔神剣!」

レイノスが目の前に現れた一匹の魔物に攻撃を仕掛ける。


「臥竜空破ァ!」


レイノスの技で怯んだ魔物をクノンが追撃し、魔物は動かなくなった。


「ウインドカッター!」


リンの譜術により、さらに魔物の一匹であるトーストルの身体が切り刻まれる。


「よし、俺も!ウインドスラッシュ!」


そこへさらにレイノスも譜術で攻撃する。
二人の譜術により、トーストルの目の前には緑色のFOFの円陣が現れる。
その円陣に、アルセリアが飛び込むと、


――FOF変化――

「疾風裂旋!」


FOFによる技が炸裂し、トーストルを薙ぎ払った。


「イービル・スピア!…ち、キリが無いな」

「疾風脚!…まったくダネ。ネエネエ漆黒、仮面さん、二人とも『アレ』出来るでしょ?一気に決めちゃおうヨ!」

「ツインバレット!…おお、アレか!よっしゃいこうぜ!」


そういうと…ミステリアスの身体が蒼白く輝きだした。
彼に続いて、セネリオとクノンの身体も輝き始める。


「な、なんだあれ…!?」

突然輝きだした三人に、レイノスが驚きの声をあげる。

「あれはもしかして…オーバーリミッツ!?」
「知っているのか、リン!?」
「うん、オーバーリミッツ…自身の身体を一時的に覚醒させて、物凄い力を発揮することができるらしいわ」



「幻影刃!月閃虚崩!……ダークスフィア!」

「掌底破!鷹爪襲撃!散華猛襲脚!」

「フリップショット!ストロングバレット!……フォトン!」



「すっげえ…」

リンの言葉を証明するかのごとく、怒涛の勢いで一瞬のうちに十数匹もの魔物を倒してしまった三人の姿に、思わず感嘆の声を漏らすのであった。


「レイノス!危ない!」

レイノス達と共に戦っていたガイの声に、レイノスはハッとする。
目の前に、魔物が迫ってきていた。

「し、しまった!」
「レイノス!」

突然のことにレイノスは反応が間に合わない。
リンがすかさずレイノスのもとへ駆け寄ろうとするがやはり間に合わない。
絶体絶命のピンチの中、


「フレイムバースト」


突如現れた炎の塊に、レイノスに飛び掛かろうとしていた魔物は消し炭になってしまった。


「油断大敵ですよ、レイノス」


その譜術を放った主、その正体にリンが叫ぶ。


「ジェイドさん!」


そこにいたのは、マルクト軍元帥、ジェイド・カーティスその人であった。


「再会の挨拶は後です。さっさと終わらせましょう」


そういうとジェイドの身体は、セネリオたち同様蒼白く光り始めた。


「旋律の戒めよ!死霊 使い(ネクロマンサー)の名の下に具現せよ…」



「ミスティック・ケージ!」




…一瞬の出来事であった。
ジェイドのその譜術が放たれたその瞬間、あれだけ大量にいた魔物たちは、一瞬のうちに皆姿を消えていた。


「…力というものを思い知りなさい」



スキット「秘奥義」
レイノス「な…なんだよ、今の譜術」
アルセリア「あれはおそらく秘奥義…オーバーリミッツを発動させることにより使う事の出来る強力な術技ですね」
リン「もしかしてセネリオも使えたりするの?秘奥義」
セネリオ「ああ…もっとも今は弱体化により不完全なものしか使えないがな…」
クノン「ボクも使えるよー!」
ミステリアス「俺も使えるが…さすがは歴戦の英雄だな。一瞬であれだけの魔物を全滅させてしまうとは…」
レイノス「すっげえなあ!俺も秘奥義使えるようになりたいぜ」
リン「…とりあえずまずは、オーバーリミッツが出来るようにならなきゃね」
14/03/26 12:14更新 / わっくん
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