「さて、どうしようか？」
ゼアウス達は6階の手術室にいた、周りにはゼアウスと同様に縄で縛られている患者や医者が10人くらい居る
そして目の前には一人の武装した男がいた
「(持っている物はAK-47だがあれはどう見ても悪製品)」
すると男は周り見て言った
「お前達はこの腐った国の政府をどう思う！？、我らは世界革命軍！、この国を正すためにやって来た！諸君等にはその協力をしてもらう！」
「(何が協力してもらうだ、ただの自分勝手、自己中だろ)」
男は武器を持ったまま監視をしながら歩いている、
ゼアウスは隣にいる医者に小声で話しかけた、
「おい、」
「なななんだ？」
「小声で話せ、刃物は持ってないか？」
「メスとかハサミならそこに…」
隣の医者は顎で手術台の横にある机を指す、
「よし、ありがとう」
そしてゼアウスは行動に出た
「おっとっと」
「！、何をしている！」
「いや、バランスを崩してしまって…」
「早く立て！」
「わかりましたようっとと」
幸い縛られているのは腕だけだったのでゼアウスはわざと手術台の方に転ぶ、そして起き上がりフラついて手術台の横のテーブルにぶつかった。
ゴン！
「おっと」
手術台の横のテーブルからメスが落ちる、それをゼアウスはポケットで音も立てずにキャッチする、
「(よし)」
ゼアウスは自分の居た場所にもどって様子を伺う、
すると一瞬、注意が外れた、男は監視の為に首を50度程横に曲げただけだったがゼアウスにとってはそれで充分だった
「ふん！」
勢いで縄をメスで引き切り男に駆け出す
「な！」
男は間抜けな声を出す、
銃を乱射されないように相手の腕にメスを突き刺す、
「ぎゃああ！」
銃を奪って男の顎を銃で殴る
「が！」
白目を向いて倒れる男、ゼアウスはすぐに駆け寄り危険物を探る、
「(ナイフだけか、なんとかなりそうだ)」
ゼアウスはナイフとメスを2本、最初に持っていたメスを合わせて計4本のメスとナイフをポケットに入れてAK-47の弾を抜いて装備する
「なんで弾を抜いてるんですか？」
「医者が人殺してどうする」
ゼアウスは準備を終えた
「よし、」
「ど、どうするんですか？」
「ここで助けを待つ」
ゼアウスは自分を縛っていた縄で男を縛りながら言う
「さて、鍵掛けとくから、内側からは普通に出れるし」
そしてゼアウスは鍵を掛けた、“外側から”
「え」
晋慈の声を残したまま扉は閉まった
「(院長は無事か？！)」
ゼアウスは鈴木美玲の事を心配していた、小さい頃から一緒だったからなのだろう
「(クッソ！めんどくさい！)」
ゼアウスはエレベーターに乗り、院長室を目指す
「無事でいてくれよ…」
ゼアウスはエレベーターの中で祈るばかりだ
チンと言う音共に8階で止まる、
エレベーターのドアが開かれた瞬間、ゼアウスはAK-47を投げつける、
「がっ！」
男が後ろに倒れたと同時にドアが閉まりエレベーターが動き出す
チンとまた音がなり10階に着く、
そのままゼアウスは院長室の前に来た
「(装備はナイフとメス4本、行くか、)」
扉を開けると同時に敵が2人、メスを4本、ナイフ投げのように投げる
「うあ！」
「ぎゃっ！」
倒れている片方の男に近づき両肩の関節を外す
「うがぁぁ！」
そしてもう片方の男に近づき尋問を始める
「おい、お前等の主犯は何処だ」
「言う物か…」
男は胸に刺さっているメスの痛みに顔を顰めながら言う
ゼアウスは何も言わずにメスを捻る
「うぎゃあああ！！」
90度ほどひねった後に聞く
「お前等のボスは何処だ？」
「屋上だ…」
「そうか」
ゼアウスは相手の顎を殴り気絶させる
そして屋上に向かった
その頃、晋慈達は混乱していた、
携帯電話で状況を把握したからだ
「え、何？テロ？病院に立てこもり？人質になったの僕ら？」
手術室は混乱していた
ゼアウスは屋上に向かった
そしてドアを開けるとそこには
「クソッ最悪だ」
銃を鈴木美玲に突きつけている男が居た
「ん？何者だ？」
男は銃をゼアウスに向ける
「…チッ最悪のシチュエーションじゃねえか、下手すりゃBADENDだろ」
「医者か…？まぁどちらにしろ、何故ここにいる？」
「…その女を助けに来たんだクソヤロー」
ゼアウスは挑発する
「た、助けてゼアウス」
鈴木美玲は震えながらゼアウスに助けを求める
すると男はいかにも残念そうな声でいった
「やれやれ、後五分で脱出用ヘリが来て計画を完遂するところだったのに」
男は続ける
「全く、これ以上犠牲が増えてしまうとは」
「犠牲？」
「ああ、我ら世界革命軍に歯向かう奴は全て削除しなければいけない」
「腐ってやがる」
「人にどう言われようと構わないよ、我らは計画を成功させるだけだ、だから、死ね」
男が銃をの引鉄を引こうとした瞬間ゼアウスはナイフを投げた、
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