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第四話 『外』

外は綺麗だった、青い空、白い雲、綺麗な野原、心が癒されるのを感じる、
あの城とは大違いだ、あの腐った空気のすぐ隣にこんなにも澄んだ空気があるとは思いもしてなかった
兵士を軽くあしらったあと外に出た俺はしばらく歩くが魔物とやらに出会えず、ちょうど気持ちいい日差しであったから休憩がてらに、野原で寝転んでいた、
「ああー、気持ちいいなー、世界がこんなんだったらいいのに」
つぶやきながら能力改めスキル[完全なる幻想]を使って色々スキルについて調べてみる、分かった事をまとめるとこうなる、

・誰かに詳細を知られると知っている奴だけ無効化になる
これは、豊から聞いた話だが仮にこのスキルの詳細を知られたとしよう、知ってる奴に向かってナイフを作り出し刺したとすると、知ってる奴側からすれば行き成り何も持っていないのに、あたかも持っているような素振りで自分に向かって突き出したように見えるらしい、それを側から見ていた何も知らない人からすれば、いきなり誰かがナイフを持って人を刺したけど、刺された人は何も無かったかのように立っているだけのように見えるらしい、

・何かを創ったように見せかけるには創るものの細部まで知らないといけない
何かを消す場合はそこに何も無い様子をイメージすればできるが、創る場合例えば剣などだったら簡単に出来るが、例えばパソコンを作ろうと思うと俺はパソコンの仕組みについては分解でもしたことが無いので出来ないということだ

矛盾もいいとこだ、さて体を起こし目の前を見ると手から長すぎる爪を生やした熊さんがいた、

とたんに一歩バックステップを踏んで距離をとる、冷静ぶっているが内心滅茶苦茶驚いている、
何せ俺は一般人だ、変態的能力を手にしたが所詮もとは一般人、俺に武術を教えた師範共ならともかく、俺は普通だ、だからこんな熊の接近にも気付かなかった、
「グルルゥゥ」
唸ってる、やばい、俺はとっさに手を熊に向かって突き出し手にデザートイーグルを創り出し、放つ
轟音が回りに響く、そして痺れる俺の腕、後ろに飛んでいくように倒れる熊、

デザートイーグル、大型自動拳銃として有名な銃で自動拳銃の中では最強の破壊力を持つ銃だ、
なぜ俺がこんな物を創り出せたかと言うと、実は元の世界で所属していた部活はサバゲー部、本当は射撃部だったが次第に何故かサバゲーにまで手を出してしまったのだ、その中でも俺は副部長を務めていた、するとやはり自然と本物の銃に興味がわいてきてちょくちょく知らべていたりした、

さすがに戦車などについては詳しくないが、拳銃やライフル、マシンガンも手榴弾やはてにはロケットランチャーまでなら知っている

所詮、軍事オタクという奴だ、

倒れた熊に目を向けると、頭から血を流し倒れていた、
ギルドの説明どうりにカードを向けると色々と表示される

クローベアー ランクC
討伐証明部分 爪十本
交換部位 毛皮 爪

何故か俺でも字を読む事が出来た、始めてギルドカードを見た時もそうだったが、きっと翻訳機能でもついているのだろうか

さすがに毛皮を剥ぐ気にはならなかったが、爪をすべて根本から引き抜き10本手に入れる
死体を放置して町に向かう、
町に向かうまで危険はなかった

町につくとギルドに向かう、ギルドにつくと早速受付に向かい爪を出す
「すまないが、これを頼んでいいか?」
「はい、分かりましたクローベアー…ですか…畏まりました」
返金をしてもらえるようだ、正直良く分かっていなかったから助かる
「では、クローベアーは25000ガルです」
そう言って大銀貨2枚と銀貨5枚をもらう、どうやら大銀貨一枚10000ガルのようだ
「ありがとう」
「こちらこそ、ご利用ありがとうございます」
俺はそのままギルドをでて大通りに紛れる、次は宿を探しに大通りを歩くと、綺麗なレンガ造りの宿屋があった、
「ここにしようか、」
つぶやき、宿の中に入っていった

受付けの女性に話しかける
「泊まりたいのだが」
「はい、滞在は、何日の予定ですか?」
明日には依頼で近くの町に出かける、多分戻ってくることは無いだろう
「一泊でお願いします」
「はい、では銀貨2枚になります」
一食節約すれば300ガルになる、はずだから結構まともな値段だろう
「はい、おねがいします」
クローベアー一匹で12日ぐらいは、生きていけそうだ
「では、部屋の鍵です、なくさないでください」
「ああ、ありがとう」
階段を登って右の部屋が俺の部屋のようだ、
部屋に入り、ごろんとベットに寝転がる、硬かった
ベットの地味な質の悪さに顔をしかめる、
「あー、腹減ったー」
今思えば朝から何も食べていない、そろそろ何か口の中に入れないと、そう思い、起き上がって部屋を出る、

食堂のようなものがこの宿にはあるらしい、早速向かい、食べ物を
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