連携
Sランク:ソラ・ヴェン・アクア
Aランク:オパール・クウ・レイア・ゼロボロス
Bランク:テラ・ウィド・シャオ
Cランク:リク・ルキル
Dランク:無轟
「これはまた、意外な結果に」
「キーブレード使いが上位に来るのは分かりますが、二名がそれ以下ですね…」
ゼロボロスとアクアが思った事を呟くと、ウィドが再びレポートを取り出して目を通した。
「これも考えた結果だそうです。テラは一人で旅をしていたとはいえ、『ディメイションリンク』と言う絆の力を使えますから上位とは行かないものの普通のランクに。対して、リクは一年間は主に単独で戦ってきた。そんな彼が、上手く他者と連携何てとれるのかと考えて下位のランクにしたそうです」
「これでも、ソラやオパールとは一緒に戦って来たんだがな…」
「それでも、二人っきりで戦った時は息が合うまで時間かかったじゃない。あたしがサポートタイプじゃなかったら、どうなっていたのかしらねぇぇぇ?」
思わずリクが愚痴を零すと、オパールが腕を組んで睨みつける。
どう見ても不機嫌そうなオパールに、ムーンが疑問を浮かべてカイリを見た。
「えっと、カイリさん…何であんなにイラついているんだ?」
「本編でリクが水中で体力削る技使って、死にかけたからじゃないかな」
「あー、そりゃ怒るな」
「どうしてそこで納得する!?」
「「じゃあ、どうしてリクは自分を大事にしないのっ!!?」」
「す、すみません…」
ムーンにツッコミを入れるリクだったが、逆にオパールとカイリに怒鳴られてしまう。
何も言い返せず塩をかけた青菜のように萎びるリクを、ウィドは少し距離を置いて眺めていた。
「ムーン、あなたの親友の前では父親のマネはしない方がいいみたいですよ」
「ああ、出来る限り気を付ける…」
「あっちで説教が始まったが…オパールやクウと言ったオリキャラ部類は上位に入ってるな」
ムーンが顔を青くしながら頷く中、ランキングを見ていたテラは上位の部分に注目した。
「私はいろんな魔法が使えますから、サポートはお任せください」
「格闘家は前に出てこそだからな。一応魔法も使えるし、対処もある程度は出来るぜ」
「僕も一人旅をしていたとはいえ、昔は大勢の人達と戦っていた時期がありますからね。その時の経験のおかげですよ」
笑いながらレイア、クウ、ゼロボロスが魔導師や格闘使いとして言葉を述べる。
攻撃や回復・補助などの魔法を覚える魔導師はパーティの要の存在になるし、格闘家も前線に立ちその身で攻撃を繰り出したり受け止めたりする。他者と息を合わせなければ命取りになりかねない分、連携を常に心掛けている。
尚、ゼロボロスの言葉について知りたい方は【第二章 反剣士編】をご覧ください。
「いいなぁ…ボクだって『モード・スタイル』が使える状態ならいろんな連携取れるのに…」
「お前の場合、『モード・スタイル』が出来ない状態での測定だもんな…」
そんな中、恨めしそうな目でシャオがランキングを見ているのをムーンが肩を叩いて宥めている。
さすがにシャオが可哀想に思ったのか、ウィドも宥めに入った。
「言い換えれば、シャオはその力を使ってこそ実力を発揮出来るタイプですね。それでも、ランクが平均なだけいいではないですか」
「まあ、最下位よりはマシだけど…――と言うか、無轟さんが一番下なのはしょうがないし…」
「すまん…いろんな意味で親父が足を引っ張るようで…」
無轟が理解できずに不思議そうな表情を浮かべる中、息子として神無が頭を下げる。
何処か淀んだ空気になりつつあるので、ウィドが先を促した。
「とにかく、気を取り直して次に行きましょう。次のランク分けは素早さです」
素早さ
Sランク:ヴェン・ウィド・ゼロボロス
Aランク:オパール・クウ・無轟
Bランク:ソラ・アクア・シャオ
Cランク:リク・テラ・ルキル
Dランク:レイア
「えー!? あたしSランクじゃないのー!?」
ランキングを見た途端、オパールが抗議の声を上げる。
すると、ウィドはレポートを取り出して説明した。
「このレポートに依りますと、『オパールは、どちらかと言うと素早さよりも器用さが高い』との事でこのような結果になったそうです」
「あの作者、シメる…!!」
「ま、まあまあ落ち着けって…」
「そうですよ、素早さのランクは無轟さんと一緒なんですから…」
物騒な事を呟くオパールに、ソラとレイアが宥める。
そうしていると、ランキングを見ていたカイリはある事に気づいた。
「こうしてみると、総合攻撃力で下位にいた人と格闘家が上位に入ってるんだね」
「一つのランキングで上位や下位だったからと言
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