「さて、ようやくこのステータス分析も終盤に差し掛かりましたね」
「何か…分析って言う割には、意味のないトークばっかりやってたような気がするんだが?」
神無がジト目でウィドを見るが、その視線を笑って返した。
「これが私達の作者のスタイルですからね。とにかく、次は【アクア編】でのステータス解析です」
「じゃ、パパッと行くか! まずはアクアからだ!」
クウもそう言うと、もはやお馴染みとなったスクリーンから情報が映し出された。
【アクア】 攻撃:60 魔力:90 耐久:50 敏捷:60 戦術:85 知識:75
特殊アイテム&スキル
『キーブレード』:伝説の鍵型の武器。さまざまな扉や鍵穴などを開く・閉じる能力を持っている。
『鎧』:闇の浸食から守る鎧を身に纏う。
『キーブレードライド』:キーブレードを乗り物に変形させ、世界を結ぶ回廊の移動に使う。ちなみに、世界に居ても変形は可能。
「さすがはキーブレードマスター。どれも能力が平均値以上ありますね」
「最低の耐久も平均値をキープしていますし、戦術も高め。マスターとしての力量を持っているからこその戦闘能力ですかね?」
「みたいだな。作者の情報でも、アクアは三人の中でトリッキーだが使いやすく、更にマスターとしての力量を出す為にあえて強めに設定したそうだ」
「そんな…私なんて、まだまだです…!」
ウィドとゼロボロスとクウの話を聞き、アクアは照れるのか顔を赤くして手を振る。
そうしていると、ソラが何かを思いついたのか頭の後ろに腕を組んだ。
「って、事はさ。未来のキーブレードマスターであるリクも、その内アクアみたいに強くなるって事?」
「そっか。今は『KH2』のステータスだけど、『3D』ではまたレベル1に戻って強くなっていくんだし…アクアみたいにバランスの取れたステータスになってもおかしくないな」
「そうか? 意外と変わらないと思うが…」
ソラの考えに賛同するようにヴェンも言うが、当の本人は何処か呆れた目で二人を見る。
だが、そんなリクにカイリは不思議そうに首を傾げる。
「そう? 『3D』では何気にアクアの技幾つも覚えてるじゃない」
「『リンクスタイル』でも、アクアの『コマンドスタイル』だけがあったし…今思えば、マスターになる伏線だったんだなー」
「た、たまたまだろ…」
「とか言って顔ニヤけてるわよ、リク?」
「うっ…!」
腕を組んでウンウンと頷くソラに反論するものの、顔に出てしまっていた事をオパールに指摘されてしまう。
こうして言い逃れできないリクを中心に会話が弾む中、殺気だった視線を送る人物が。
「強くなる前に、ここで始末した方がいいようだな…」
「ムーン、さりげなく暗殺の計画立てないでよ…!!」
キーブレードを取り出すムーンを、シャオが後ろから押さえて宥めだす。
それとはまた別に、何処からかどんよりとした空気が流れだす。
「教えるつもりが、先に立派になってこうして越されていく…俺って、一体何なんだろうな…」
「テラ、後でどっか食いに行くぞ。俺が全部奢ってやるから」
キーブレードの継承をしたにも関わらず、教える前に立派になるリクの姿に落ち込むテラに、クウが肩を叩いて優しい言葉を送る。
すると、神無も便乗してテラの肩を叩いた。
「いやいや、落ち込んだ時には酒がいい! テラ、折角だし俺の家で飲みに――!!」
「あなたも大人でしょう? 未成年にお酒は禁止ですよ?」
「ハ、ハイ…!」
有無を言わせぬウィドの笑みに、さすがの神無も固まってしまう。
この様子を見て、無轟が腕を組んでクウを見た。
「これがあるから、食いに行かせようとしたのか?」
「まあな…あれでも教師だから、決まり事に厳しいんだよあいつ」
「時代は変わったな…昔は二十歳でなくても平気で酒が飲めたのだが」
「それでも、お酒は駄目です!! お酒は大人になってからですよ!!」
「す、すまんな…」
力強く注意するレイアに、さすがの無轟も顔を逸らしてしまった。
「ここにもいたか…――とにかく、空気変えて先に行くか!! 次はウィドのステータスだ!!」
【ウィド】 攻撃:30 魔力:10 耐久:30 敏捷:95 戦術:50 知識:90
特殊アイテム&スキル
『シルビア』:鞘も含めた全てが銀色の両刃のレイピア。見かけや性能は何処にでも売っている剣に見えるが…。
『瞬羽』:精神を統一させ、一瞬で間合いを詰めたり離れたりする移動術。『一閃』や『絶影』など主に攻撃技と組み合わせる事が多い。
『知識の鉄槌』:所持している分厚い本で相手を殴りつける。主にツッコミ用だが、かなり強力。
『鉄脚制裁』:出来の悪い生徒(もしくは相手)
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