「さて、コスプレの楽しさを知って貰った所で…――今度はテーマに沿ってみんなにコスプレして貰うぜ!」
そう言うと、オルガは再び大量の衣装を用意した。
「ここに、今回用意した夢旅人の好きな作品である【遊戯王ZEXAL】・【アルトネリコシリーズ】・【戦姫絶唱シンフォギア】・【灼眼のシャナ】・【無双シリーズ】・【ゴッドイーター】・【武装神姫】の衣装があるから、各自二人一組になって衣装を選んで着てくれ。ちなみに、一部のキャラは俺が指定する服を着てくれ」
「指定って…」
「いいからいいから♪ んじゃ、さっそく開始ー!!」
選ぶ権利が無い事にリクが訝しるが、気にしないとばかりにオルガは笑顔で衣装へと歩み寄った。
「って、オルガさんも参加するの!?」
「当たり前だろ!! そうじゃなかったら、二人一組なんて出来ないし俺も楽しめない!! ほれ、さっさとやろうぜ!!」
目を丸くするシャオを余所に、オルガは手を振って催促する。
これには他の人も若干呆れを見せるが、全員は次の衣装を選び始めた。
衣装選びから15分経った頃。
最初に着替え終わりステージに現れたのは、ヴェンとリクだった。
「オルガに言われてカイトの衣装着てみたけど…――俺、何か不似合いな感じがする…」
「俺は片桐大介の格好か…」
どうやら二人ともオルガに言われて着た様で、【遊戯王ZEXAL】の衣装を纏っている。
ちなみに、ヴェンはキッチリとした全身白のスーツと指貫グローブと靴。さらに、頭には王冠の様な緑の飾りが付いている。リクは白いシャツの上に赤いジャケットを羽織り、青いジーンズを穿いている。
着慣れないのかそれぞれ衣装を見回すと、不安げにヴェンが口を開いた。
「こんな衣装で、本当に大丈夫なのか…?」
「さあな…オルガに抗議しても『大丈夫だ!! 俺の作者なら喜ぶ!! 断然する!!』って…」
「どこからその根拠が来るんだろ…?」
輝かしいオルガの笑顔を思い出したのか、二人同時に盛大な溜息を吐いた。
「ふふっ、何だかんだ言いつつも楽しそうね」
声がかけられ二人は思わず振り返ると、着替え終わったスピカとシャオがいた。
スピカの衣装は、青と白を基調としたミニスカのナース風衣装に学帽子。手には何故か注射器を握っている。シャオは黄色の大きめの帽子にヘッドフォンを被り、黒を基調とした腹だしの長袖に茶色の半ズボン、茶色の指貫グローブを付けた衣装だ。
シャオは普通として、スピカの衣装は何処となく目のやり場に困る。男二人はすぐに顔を背けると、リクが声をかけた。
「スピカさん…その恰好…!?」
「どうかしら? 【アルトネリコ】では私と同じ名前の人がいるから、2の衣装を選んだの。あ、この注射器はあくまでも小道具だから安心して?」
「ボクも【アルトネリコ3】からタツミを選んだよ!! ちょっと動きにくいけど、こう言うのってかっこいいよねー!」
よほど衣装が気に入ったのか上機嫌になるシャオを、ヴェンは羨ましそうに見ていた。
「何かいいなー、そう言う衣装」
「そうかな? 二人の衣装もボクはかっこいいと思うけど?」
シャオが純粋に思った事を言いのけると、二人分の足音がこちらに近づいてきた。
「ほら、アクア! 何時までも恥ずかしがらない!!」
「やだ! そう引っ張らないで…!」
「オパールも来たか……はああああぁ!!?」
続いてやってきた人物にリクが振り向いた瞬間、何故か絶叫が上がる。
すぐに視線を向けると、ヴェンとシャオもリクと同じように目を見開いた。
「す、凄い…!」
「そ、それ…衣装なの!?」
オパールはオレンジを基調とした黒と白の半袖半ズボンのスーツに白いマフラーのような布、手は肘まである白の手袋や足も膝ぐらいまである白のブーツ、頭にはカチューシャの様な装甲衣装だ。アクアもまた蒼を基調としたオパールと似たような装甲衣装をそれぞれ着ている。
男三人の視線に恥ずかしそうに身を縮こませるアクアとは反対に、オパールは胸を張って衣装を見せつけた。
「あたしとアクアは、【戦姫絶唱シンフォギア】から選ぶ事にしたの! で、あたしは立花響の衣装! こういう変身モノ憧れてたんだー!!」
「私も、その…オパールに言われるままに、風鳴翼を…! へ、変じゃないかしら…!?」
顔を真っ赤にして俯くと、不安そうに聞くアクア。
最初は驚いていたヴェンだが、このアクアの様子にクスリと笑った。
「そんな事ないよ! アクア、どこからどう見ても強そうだよ!」
「喜んでいいのか、よくないのか…微妙だわ…」
ヴェンの言葉に落胆している中、リクは呆れ気味にオパールに話しかけていた。
「にしても、よくそんな衣装着ようと思ったな」
「いい
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