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スピカとカヤの審神者交流会1(*刀剣乱舞ネタです)

 *今回の話はいつも書いている「KH」ではなく「刀剣乱舞」の二次創作となります。
 軽く入った筈なのにいつの間にか嵌ってしまい、同じくゲームをしているリラさんと共にちまちまとプレイしながら出来たネt…ゴフン!プレイ日記を元に作品にしてみました。
 この作品では自分達のオリキャラを審神者として置き換えていますが、実際は違う名前でプレイしています。



 日本庭園を思わせる、和式の屋敷と景色が広がっている。
 この場所は【本丸】と呼ばれており、特殊な空間に存在する。
 陽の光が一面に射している庭が一望出来る床の間で、四人が座布団の上に座っていた。

「今日は遠路遙々俺の本丸に来てくれてありがとう――スピカ」

「こちらこそ招いてくれてありがとう――カヤ」

 その内の二人は、何時もの洋服ではなく和服を着ているカヤとスピカ。
 そして、もう二人――いや、正確には二振だが――も互いにお辞儀をする。

「この本丸の初期刀、山姥切国広だ。よろしく頼む」

「うむ。わしは彼女の初期刀、陸奥守吉行じゃ。こっちこそよろしゅう頼むぜよ!」

 山姥切国広。陸奥守吉行。元は刀だが、審神者の力により人として顕現している存在。彼らは【刀剣男子】と呼ばれている。
 尚、初期刀と言うのは、事前に用意された五振の刀から一番最初に選ばれた刀剣男子の事を言う――考え方は審神者それぞれだが、カヤとスピカにとっては、初めて本丸にきてからずっと一緒にいる為、愛着がある特別な存在なのだ。

「さて、自己紹介も終わった事で…スピカも審神者を初めているなんて思ってなかったよ」

「それはこっちの台詞よ。私は前々から興味があってようやく始められたんだけど、カヤが審神者を始めるなんて思ってなかったわ」

「ああ、ちょっと周りの環境でな」

 そうした他愛のない話をしていると、山姥切が口を開いた。

「主、そろそろ」

「っと、そうだったな…それじゃ、お互いの審神者交流会を始めるか」

 スピカがカヤの本丸に赴いた理由が、今言った趣旨である。
 お互い審神者として本丸を運営している者同士。今日は互いの本丸で戦いの事、生活の事、刀剣達の事。普段は隔離されて知れない色んな事を話し合うのだ。
 早速お茶を軽く啜っていた陸奥守が、興味津々な目で主であるスピカを見た。

「そいで、まずは何をするんじゃ?」

「まずはお互いにつけてきた日記を見せあうんだったかしら? 言われた通り日記は持ってきたけど」

「ああ。まずは俺から見せるよ。スピカは俺より遅く始めたからそんなに書いていないだろ?」

「そうね…諸事情で期間も空けていた時期があったから。じゃ、遠慮なく読ませてもらうわ」

 まずはカヤの付けた日記から見る事となり、スピカはゆっくりと初めのページを捲った。



 ○月○日 
 訳合って、俺、カヤは本丸と言う場所で審神者をやる事になった。「こんのすけ」と言う狐に色々教えてもらいながら最初に選んだのは『山姥切国広』…通常「まんば」と呼ぶらしい。彼と共に、時間遡行軍から歴史を守るために頑張っていこうと思う。
 ところで、普段「写し写し」とネガティブなのに、戦いになると滅茶苦茶勇ましい。戦闘見ていて「お前あのコンプレックス拗らせ系か?」と問いたくなったのは内緒だ。



 ○月◎日
 審神者を初めて数日。鍛刀に挑戦したら、天下五剣の青いおじいちゃん――超レアと言われる『三日月宗近』が出てきた。その次は狐っぽい男が出てきた。調べてみたら、三日月と同じで超レアと言われる『小狐丸』だった。連続でレア刀が出てきて、自分の運勢が怖くなった…。



「そう…初めて数日で、三日月と小狐丸が連続で……ふ、ふふ。うふふふふふ…!!!」

「ス、スピカさん…!?」

 突然スピカが不気味な笑い声を上げ、全身から黒い靄まで湧き出ている。何かもう今にも闇堕ちしそうである。
 あまりの怖さに座布団ごと後ずさるカヤに、陸奥守は目を逸らしながら訳を話し出した。

「すまんのぉ…主は最初のんびりと集めるつもりじゃったが…あまりの運のなさに一時期ヤケになってしもうて」

「あっはい、何かよく分からないけどすいません…!」

 カヤが謝るが、彼は一切悪くない。気を取り直して、スピカは先を読む事にした。



 ○月×日
 少しずつ刀剣たちも増えて、強くなってきた。そんな時、用事があって本丸に来れない日が出来た。俺がいなくても本丸はみんながいるから機能するが、出陣や遠征、手入れなどは審神者である俺がいないと使えない。
 困っていると、グラッセが代わりに審神者代理をすると言ってくれた。彼なら大丈夫だろうと思い、代理を頼む事にした。みんなに紹介していると、俺のまんばと気が合ったようだ。これなら大丈夫そうだと確信し数日間留守にした。
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