「グル…グルアアアアア!?」
どこからか少女の声が響いたかと思えば、グラッセに光のレーザーが放たれます。その光が収まると、巻き込まれたグラッセは人間の姿に戻っていました。
「あ、あれ…? 俺は何を?」
「い、今のはまさか!」
ソラが振り向くと、そこには小さな人影がありました。
リズと似た服装ですが、こちらは青と黒をベースにしています。その人影…少女は、リズとは別の鍵を持っており、左手には金色のカードを握っている。肩にはソラと同じ形をした銀髪のツムツムが。
「よくやった、ツバサ」
「ボクだけじゃない…このカードと、リクのおかげだよ」
「やっぱりリクだー!」
「げふぉ!?」
「ムーンが血を吐いてぶっ倒れた!?」
「俺…忘却の城まで旅をしてくる、記憶全部消してくる…!」
「どこに行く気だよムーン!? 気をしっかり持って!?」
「…ウラノス、流石にこれはこちらが不利です。一度引きましょうか」
「ち、仕方ねえな。次あったら徹底的に叩きのめしてやらぁ、そこの幼なじみ君!!」
「俺関係ないじゃん!?」
こうして二人はその場から消えて、平穏を取り戻します。
そして、ソラはぴょんぴょん飛びながら、リクと言うツムツムに近づきます。
「リク、リクー! 良かった、無事だったんだー!」
「…行くぞ、ツバサ」
「いいの? だって、あの子はリクの」
「いいんだ」
「…分かった」
言いかけた言葉を飲み込んで、ツバサはリクを乗せたままその場を立ち去ろうとする。
「待ってよ、リクー!」
「ソラ、お前は戦わなくていい。俺達に全部任せろ」
「やだよ、リク! いかないでよリクー!」
「フラグメント――テレポ」
必死でソラは追いかけますが、ツバサが再び別のカードを取り出して、キーブレードの切っ先を向けます。すると、彼女はリクを連れてその場から瞬間移動してしまいます。
置いてけぼりにされて残されたソラは、じんわりと涙を浮かべます。
「リク、どうして…俺達、親友じゃないのかよ…?」
「ソラ、私には事情は良く分からない。けど…ここまで関わって、見て見ぬフリはしたくないの」
「リズ…」
「だからさ、私は最後までソラに付き合うわ! あの変質者もグラッセを狙っているんですもの! ついでにリクって奴にも、あの謎の少女も強くなってギャフンと言わせてやりましょう!!」
「うん…ありがとう、リズ! これからよろしく!」
「ええ、よろしくね! ソラ!」
夕陽を背に握手をするリズとソラ。
こうして、魔法少女となったリズの戦いが始まった――。
さて、それから数日が――どうしました? え? 尺がもうない? 終わりまで一気にダイジェスト風に纏める? あー、分かりました。えーと、では…。
「おほほほほ! 私は闇の女怪人テルス! 変身するとエロさ満点の魔法少女がいると聞いて飛んできたわ! ウラノスからのリークは本当だったようね! リズと言ったわね、その露出した太ももやら腕やらをスリスリさせるのよ!!」
「ウラノスに続いてなんて変態だ! リズは俺がまm」
「グラッセどいてろ! 沈め、へんたーーい!!」(キック)
「あーーーーーれーーーー!?」(キラリーン)
「俺の見せ場がーーーー!!?」
「あたしはオパール! いい気になるのもここまでよ、魔法少女達! いでよ、あたしの最高傑作ー!!」(ガシャン!!)
「お、おおー! ロボだ、巨大ロボだー!」
「闇の者達に協力してもらって、ついに再現した――飛空艇ヴァルファーレよっ!!」
「いやもう魔法少女関係ないだろー!?」
次々と現れる強敵達。日に日に厳しくなる戦いだけど、出会いは敵ばかりではない。
「俺はカヤ。ツムツム族を見守るものであり、鍵に選ばれた魔法少女を守護する者さ。君と似たようなものだな、グラッセ」
「カヤ…魔法少女を、守護する者…」
「さて。どうやら君はリズを守る力が欲しいようだな、俺でよければ力を渡そうか?」
「え?」
「俺には、自分で戦う力はないんだ。けれど、守りたいと願うものに力を渡す事くらいは出来る。どうする、グラッセ?」
「…欲しい。リズが戦っているのにただ見ているだけなのは、もう嫌なんだ!」
「分かった。ならば、君に騎士としての力を与えようグラッセ。この力を使いこなせるかどうかは、君次第だ」
そうして、非力だったグラッセは生まれ変わる。
「このハートレス軍団じゃ、流石のリズでも全部は倒せまい! 殺しはしない…俺の収める城で共に暮らそうぜ、リズ?」
「ふざけんな! そんな事出来る訳ないでしょうが!」
「お前みたいな犯罪者、俺も親父もお断りだ!! とっとと自分の城とやらに引きこもれそして二度と出てくるな!」
「なんで
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