某日深夜 旅館・竹の間の一室――
ウラノス「あー、サッパリしたぜ。こんな旅館だが、温泉は悪くねーな」
ガイア「お帰りー、ウラノスお兄ちゃん」
テルス「お邪魔してるわー」
ウラノス「テルス姉さん、いたのか?」
テルス「ええ。折角スケベ達で友好を深めようとあれこれ体を弄ろうとした途端に、男達はみーんなどっかに逃げちゃって暇してたのよー」
ウラノス「物凄く不吉な発言放ったぞ…一発雷落としとくか?」
ガイア「じゃああたしは丸焼きにするね」
テルス「酷いわあなた達!? それでも私の家族!?」
姉と弟と妹がそれぞれ家族としての触れ合い(?)を楽しんでいると、廊下からバタバタと言う足音が近づいて来て――。
レイシャ「おーい! みんなー!」
ガイア「レイシャ! それにリズも!」
テルス「どうしたの、あなた達?」
リズ「レイシャに誘われて遊びに来たの」
レイシャ「皆で『ダブルクロス』やろうと思って!」
姉弟三人「「「ダブルクロス?」」」
三人同時に首を傾げていると、レイシャとリズの後ろから更なる来訪者が現れる。
スピカ「今私達の所でやっているTRPGと言う種類のゲームなのよ」
ウィド「私達でルルブを読んでいた際に本に興味を持ったレイシャに教えた所、やる気になってしまって…」
レイシャ「凄いんだよ、これ本を使えば簡単にゲームが出来るんだ! だからガイア達も一緒にやらない?」
ウラノス「やるにはやるが、人数が多くないか? 俺達にリズ達、あとスピカ達を合わせたら7人だろ? そのゲーム、大人数で出来る物なのか?」
スピカ「大丈夫よ。ダブルクロスのルールブックにはPC5人でも出来るサンプルシナリオが掲載されているの。それに今回余った人はGMの補佐としてSMの役職をすれば丁度いいわ」
テルス「なるほど。で、遊ぶのはいいんだけど誰がどれをするのかしら?」
レイシャ「俺GMでいいよ! と言うかそれやってみたい! だって、GMって神様的な感じで話を進めるんだろ?」
ウィド「神様…ええまあ、あながち間違いではないですね」
リズ「なら、私SMでいい? 姉として、弟の補佐をしてみるわ」
ガイア「だ、大丈夫リズ?」
ウィド「レイシャはともかく、リズは不安ですね…」
スピカ「リズ、敵を作ったり動かす場合はちゃんとルールに沿ってするのよ? あとSMだからって無茶な事をPCに押し付けるのもマナー違反になって、信用や友達無くすから注意なさい」
リズ「あんたら一回表出ろぉ!!!」
レイシャ「それじゃあ、ダブルクロス始めるよ! 今回使用するのは【基本ルルブ1・2】、【上級ルルブ】、【インフィニティコード】、そして【パブリックエネミー】の計五冊だ」
ガイア「凄くあるね。グラッセ達の話では3冊ぐらいって聞いたけど?」
ウィド「あまりの興味に、作者が大金叩いて買いました。おかげで財布の中身はスッカラカンに近いですけどね」
スピカ「この5冊を揃える為に、合計1万は超えたのよね…」
リズ「んで、今回のシナリオは基本ルルブ1にあるサンプルシナリオをある程度改変してやっていくとの事よ」
レイシャ「それじゃあ、まずはハンドアウトを配るから好きなの選んでよ!! 大人ばかりだから、用意したハンドアウトの半分くらいは改変しているよ」
PC1用ハンドアウト カヴァー/ワークス 高校生/高校生
ロイス:狭川羽粋(P慕情:N不安)
キミはごく普通の学生だった。ある日《狭川羽粋(さがわうい)》と言う同じ学校の女子生徒と同じバスに乗り、ちょっと良い事があったと喜ぶような。しかし、その日を境に変わってしまった。バスが横転して爆発炎上したとき、キミは得体の知れぬ怪物となって彼女を助けていた。
PC2用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGNエージェント
ロイス:黒瀬闇一(P好奇心:N猜疑心)
キミはUGNに所属するエージェントである。現在、《黒瀬闇一(くろせやみいち)》と言う学生を追跡調査している。彼にはFHエージェントではないかと言う疑いがある。しかし、彼の尾行をしているときに見失ってしまった。その直後、バスが横転し、爆発炎上する大きな事故が起こった。
PC3用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/UGN支部長
ロイス:PC1(P好奇心:N不安)
キミはこの町のUGN支部の支部長を務めている。緊急に日本支部長の霧谷雄吾から呼び出しを受けた。大きな事故から奇跡的に生還したPC1という学生が保護され、オーヴァードだった事が判明したという。そして、この事故の裏にはFHの関与があるらしい。
PC4用ハンドアウト カヴァー/ワークス 任意/任意
ロイス:ダイヤモンドダスト(P好奇心:N敵愾
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME