オープニングフェイズ3 シーン3〈世界の裏側〉
シーンプレイヤー 鶴月愛星
GM「では、このシーンでは愛星の登場となるよ。場所は黄昏市ではなくUGN日本支部になるよ」
スピカ「分かったわ」
《シーン登場》
愛星1D→9 37%→46%
スピカ「…このくらいでどうじないわよ…」
SM「いや震えてる、震えてる」
GM「そ、それじゃやっていこう!」
バス横転事故から少し経った頃。
UGN日本支部のある施設。鶴月愛星は、日本UGNのトップである霧谷雄吾の呼び出しを受けて支部長室へと足を運んでいた。
部屋に置かれた上品なソファに腰かけながら、愛星は目の前で同じように座っている霧谷を見つめていた。
『霧谷支部長、こんな時間に何か?』
愛星は眼鏡に指を当てて軽く押し上げる。
彼女は仕事でしか眼鏡をかける事はない。これから霧谷が話すのは、“仕事”に関する事なのだと理解している証でもある。
その事を知っている為、彼も一つ頷いて本題を口にした。
『先程、黄昏市でバス横転炎上事故が起こりました。神影小暮が別件の調査中、その現場に居合わせておりワーディングエフェクトを確認したと言う報告がなされています。現場に急行したUGNの処理班が“神影恋火”と言う学生を保護しました。爆発炎上したバスの中でも無傷……つまり、我々と同じ側(オーヴァード)です。現在、UGNの病院で治療を受けています』
『神影…同じ苗字と言う事は、家族なのですか?』
『はい、保護をした少女は彼女の妹だそうです。鶴月愛星さん、黄昏市支部長のあなたの管轄となります。神影恋火のケアとUGNについて説明してあげてください』
『了解です。直ちに向かいましょう』
一つ頷き、ソファから立ち上がる。仕事をするに辺り、余計な時間や感情は必要ないからだ。
だが、霧谷の話はこれで終わりではなかった。
『それから、黄昏市では“ディアボロス”春日恭二と、“メモリーチェーン”が潜伏しているそうです。もしかしたら、今回の事件に関わっている可能性もあります。十分に警戒してください』
『春日恭二、ですか…』
その名前を聞いた途端、真剣だった愛星の表情が俄かに崩れた。
『どうかされましたか?』
『いえ…春日は春日でも、あの少女でない事が少し残念なだけです』
『春日末央の事ですか? そう言えば、彼女とあなたには浅はからぬ因縁がありましたね。ですが、無理に対峙する必要はないでしょう。あなたの本分は』
『分かってます。彼女と戦ったら最後、情報収集と支援に特化している私にまず勝ち目はありません』
淡々と自分の評価を口にする愛星。自虐にも聞こえなくはないが、それが自分の持つ能力であり、覆せない結果だ。
『だからこそ、悔しく思うのです…』
そうして、静かに本音を漏らす。
愛星の心の内を読み取ったのか、霧谷は少しだけ黙り込む。
だが、すぐに話を戻すようにコホン、と咳払いをした。
『鶴月支部長、気持ちは分かりますが感傷に更けるのは後にしましょう』
『申し訳ありません…では、彼女の事もFHエージェントについてもこちらで対処します。霧谷支部長、あなたの肩の荷を少しだけ下すのも私に出来る事ですしね』
『それはありがたいですね、よろしくお願いします』
『霧谷支部長も過労で倒れないように。近いうちに胃に穴が開くんじゃないかってUGNの人達の間では噂になっているんですからね』
『ははは、出来るだけ気を付けますよ』
軽い談笑で固くなった空気をほぐし、今度こそ愛星は部屋を出る。
管轄でもある自分の居場所、そこに住む人達を守る為に。
オープニングフェイズ4 シーン4〈追跡〉
シーンプレイヤー 言峰切嗣
GM「それじゃあ、次は切嗣の番だよー。ダイス振ってね」
ウィド「ふっ、いよいよ私の出番ですね!」
《シーン登場》
切嗣1D→7 41%→48%
ウィド「いやー、次で50%超える辺りですかねー!?」
SM「この姉弟凄いわね…」
事件が起こった直後に、時間は戻る。
黄昏市にある教会で神父をしている言峰切嗣。彼はUGNの依頼で町に潜入しているFHの調査をしていた。
そして今、彼はとうとうアジトを突き止めて建物の中に潜入していた。
『ここか…場所は悪くないが、罠も張らないとは爪が甘い』
廃れてしまったビルの階段を上りながら、奥に進む切嗣。忍ばせた拳銃をいつでも取り出せるように、懐に手を入れている。
慎重に最上階に辿り着くと、近くの部屋から話し声が聞こえてくる。切嗣はすぐに壁に背を付け、会話の盗み聞きをした。
『…以上だ。後は頼むぞ』
『ふん、青二才の小僧が。まあいい、それぐらいやってやろう“ダイヤモンドダスト”』
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