恋火の使う炎の力で、ここ一帯が燃え上がりコンクリートの地面や壁までもが黒く焦げている。
そんな高熱の空気の中、春日は体のあちこちが黒焦げになっていたがレネゲイド特有の生命力のおかげでどうにか生きていた。
春日『中々やるではないか…！ まあいい、今日の所は引き上げよう』
そうして、春日はその場から消えるようにしていなくなった。
雷神『あのやろ、逃げやがった！！』
愛星『毎度の事ながら、あんな不死身な生命力どこから湧き出るのかしら？』
切嗣『それでいて逃げ足も速い…あんな奴がエージェントとは、FHも余程の人員不足のようだな』
本人がいないのを良い事に、ここぞとばかりにボロクソに批評する愛星と切嗣。
ともかく危機は去り、安堵を吐きながら元の姿に戻る恋火。
次の瞬間、全身が熱を持ったように体温が急激に上がる。身体だけでなく意識も覚束無くなって膝から崩れ落ちた。
恋火『う、うあ…』
小暮『恋火！？』
恋火『お、おかしいな…なんか、身体が熱い…！』
愛星『レネゲイドの力を使い過ぎたのが原因ね。場所も近いし、支部で少し休ませましょう』
GM「では戦闘も終わったし、ここでシーンを――」
テルス「ちょっと待った！ GM、全員出てるわけだし…ここで購入判定してもいい？」
GM「え、ええー！？ 戦闘の終わりに買い物って…」
テルス「あら？ 中ボス戦でも、戦闘終了にアイテム落としたりするでしょ？ それに襲撃された訳だし、念の為に他の人員とかがアイテムを支給したりするんじゃない？」
GM「う、うーん…分かった、認めるよ。どうせ当たるかどうかはダイス運にかかってるしね。ただし、武器・防具等はこのシーンでのみしか購入出来ない事にするよ。慎重に選んでね」
テルス「やったー！ それじゃあ『アルティメイド服』を！！ いや、『ステージ衣装』もあるし、この『世界制服』でも…！ ぐへへへへ…！！」（口から涎）
スピカ「小暮には支部長命令で、出来るだけ高性能かつ購入判定が高いのを選ばせるわ。異議はないわね？」
三人「「「異議なし！」」」
テルス「何ですって！！ 私の目の保養計画の野望を打ち砕くと言うの！！？」
ガイア「テルスお姉ちゃん、折角全種類のアイテムを無条件で購入できるんだよ？ お願いだから欲望だけで衝動買いしないで」
ウラノス「その通りだ。とにかく、欲しい物を選ぶぞ」
＊審議中…
GM「さて、誰が何を買うか決まった？」
スピカ「ええ。まずウラノスは小暮用に『ハードコート』を。ガイアは『UGNボディーアーマー』、ウィドは接近用の雷神に『アームドスーツ』。私は『アルティメイド服』に挑戦よ。そして」
テルス「私はDロイス『生きる伝説』を発動して――購入判定60の『パワーアシストアーマー』を買うわよ！ これでいいんでしょ！？」（ヤケクソ）
GM「うわぁ…超高性能の防具を選んだね…」
スピカ「ドッジも行動値も大幅に下がるけど、カバーリングが自由に出来る盾役には不要の能力だしね。あ、装備はまださせないわよ。クライマックスまで取っておくわ」
SM「それじゃ、残りの四人はダイス振って頂戴」
スピカ「その前に、私は《天性のひらめき2》を発動してC値を2下げるわ！ 浸食率は73％よ！」
SM「意地でも手に入れる気満々ね…」
《購入判定》
難易度12 恋火4D→6 失敗
難易度20 愛星4D（C値8）＋2→14 失敗
難易度15 切嗣3D＋2→10 失敗
難易度9 雷神2D→8 失敗
ガイア「何で全員失敗するの！？ 財産ポイントも全然足りないし！！」
スピカ「私なんて浸食率が無駄になっただけじゃない！！」
SM「レイシャ、どうする？」
GM「うーん…とりあえず、必要と思ったら購入判定を認める形を取ろうか。流石にここまで酷いとは思ってなかった…」
テルス「あ、折角だし私ここでロイスを取っておくわ。狭川羽粋と春日恭二の二人を取るわ。感情は…クライマックスフェイズ突入前の確認で見せるわ」
ガイア「なら、あたしも春日恭二に取ろう！ Pは傾倒でNが敵愾心、表はNにするね」
スピカ「私もロイスを取りましょうか。小暮と同じで、春日と羽粋に取るわ。春日は…Pが傾倒でNが憐憫。どれだけ倒されても立ち上がる生命力は凄いと思うけど、流石に憐れを感じているわ、表はNで。次に羽粋はPが慈愛でNは不安。一般人の少女が狙われている事に不安を感じる分、神影達が大切に思う人だから守ってあげないとって思ってるわ。こっちは表をPに指定するわね」
ウィド「では、私も春日恭二にロイスを取りましょう。Pは感服、Nは無関心。不死身の生命力には感服しますが、それ以外は特に何も思っていません。表はNです」
ウラノス
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