オープニングフェイズ1 シーン1〈ゼノスの依頼〉
シーンプレイヤー 御坂翼
GM「では最初のオープニング。まずは翼から初めて行こうと思う」
ツバサ「分かったー! シーンインっと」
《シーン登場》
翼1D→5 37%→42%
GM「では、前回の直後――場所を移したところから始めよう」
志武谷郊外の町にある一軒の喫茶店。そこそこ繁盛しているようで、大きなパラソルを使って外にも席を常備させている。
そのテラスに小さなお客二人が、ケーキと飲み物をテーブルに並べて談笑していた。
都築『お変わりないようですね、翼さん?』
翼『まあね。でもプランナー直々にボクに会いに来るなんて思いもしなかったよ、接触して大丈夫なの?』
都築『志武谷でないのでしたら、ある程度は監視の目も薄れると判断したものですから。さて、人間観察は順調ですか?』
翼『うん! FHの人達はみんないい人達ばかりだし、最近は友達も出来たからね。毎日が楽しいよ!』
都築『それは良かったです。なにせあなたは、我々の“希望”ですから』
翼『…希望』
都築『さて、そろそろ本題に入りましょう。今日はあなたに任務を持ってきました』
そう言って、都築京香は一枚の写真を取り出す。
そこに映っているのは、薄暗い小さな祠の真ん中に黒く丸い物体――例えるなら、黒真珠のような石が収まっている所だった。
翼『この写真は?』
都築『こちらに映っている宝石――これは“闇”と呼ばれているものです』
翼『闇?』
都築『今回、あなたにお願いする任務。それはこの宝石を私の元に持ってくる事です。この“闇”は今後、私の計画するプランに必要不可欠になるのです』
翼『なんで、ボクにそんな任務を? FHに潜入しているボクなんかよりも、他のエージェント達に頼めばいいんじゃないの?』
都築『いいえ。この任務はあなたが一番適しています。なにせ、この“闇”は――闇代家が代々管理し守っている物ですから』
翼『闇代、家…まさか、月の事?』
都築『理解出来ましたか? あなたには、守護者である闇代家からこの闇を奪ってきて欲しいのです。手段は問いません。あなたの好きなように行うといいですよ』
そう言ってカップに残っていたコーヒーを最後まで飲み干すと、立ち上がって翼に背を向けた。
翼『待って――』
慌てて翼は立ち上がり、都築京香に手を伸ばす。
しかし、彼女は人混みに紛れた一瞬の隙に、姿を消してしまった。
翼『肝心な事は教えてくれないんだね…』
任務を頼んでは詳細を教えず忽然といなくなってしまう。これが彼女の――プランナーのやり方だ。ゼノスにいる翼はそれを良く知っているからこそ、不満にはならず与えられた仕事に目を向ける。
机の上に残されたカップとケーキ…一枚の写真を。
翼『闇を奪え、か…』
GM「最後に、翼にはこのメモを渡して置こう。他の人には見せないようにしてくれよ」(メモを渡す)
ツバサ「どれどれ…(ピラッ)――う〜わ〜…」(半目)
グラッセ「何が書いてあるんだ?」
ツバサ「ちょっとね〜…これは考えさせられるなー…」(遠目)
GM「翼の話も終了した事で、次のオープニングに行こう」
オープニングフェイズ2 シーン2〈いざ、復讐へ!〉
シーンプレイヤー 闇代月
GM「次のシーンプレイヤーは月だ。ダイス振ってくれ」
ムーン「おし、シーンイン!」
《シーン登場》
月1D→9 36%→45%
ムーン「う、初っ端から多いな…!」
GM「このシーンだが、最初に月には家族三人の楽しかった思い出を語って貰いたい」
ムーン「はぁ? 親父含めてか? 何でそんな事」
SM「今回のシナリオでは、その思い出が必要なんです。お願いですから、ちゃんとした思い出話を語ってください。これは、あくまでも現実ではなく仮想なので」
ムーン「うえ〜…――あーもう、仕方ねーな。ん〜、だったら…」
それは、真夏のあくる日。まだ幼かったあの頃。
サンサンと輝く太陽。じりじりと焼き付ける砂浜。こちらに靡く潮風。
前方に広がるのは、一面青く透き通った海。
「わー、海だー!」
「もう月、まだシート敷いてないよー」
「いいじゃないか。久々の家族団欒であいつも楽しんでいるんだろ」
滅多に取れない休みを使って、家族で来たプライベートビーチ。この時ばかりは厳しい父親も優しく、母親も家族団欒で来れた事に嬉しさを感じている。
けど、とにかく俺は目の前に広がる海に夢中だった。
「親父ー、お袋ー! 早くー!」
「あ、月! そんなに急いで飛び込んだら「ギャー!」キャーーーー!! 陸、月がー!!」
そして、この日。俺がカナヅチを発症してしまった日
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME