最後にバスから降りたリラさんは、ナナの前へとやってくるなり深々とお辞儀をした。
「まさか、こうして自らナナさんの作品に参加出来るなんて…ナナさん、今回はよろしくお願いします」
「もちろんです!! 今回は誠意を込めてリラ様を全力で、お・も・て・な・し…おもてなーし。させて、頂きます!!!」
「2013年流行語大賞のセリフをここで使うか!?」
有名なアナウンサーが使った事で一躍広まった流行語に、グラッセがすかさず突っ込みを入れる。さすがはリラ様の作品でツッコミをしてきただけあって、キレが違う。
「さて。全員揃った所で、そろそろくす玉を…」
「揃ったって…ゼムナスがいないんだが?」
くす玉の紐を握ろうとするナナに、参謀であるサイクスが声をかける。
その言葉に、再び何人かが辺りを見回した。
「そう言えば、マスター・ゼアノートもおらぬぞ?」
「偽物アンセムもいないな、こっちでは姿は出てるんだから居てもおかしくないと思うが…」
「あんな奴、いない方が世界の為だ」
不思議そうにゼノとテラが探す中、リクが清々しい表情で答える。
「ん? 何か空から変な音が…」
ヴェンが空を見上げると、何やら黒い点がこちらへと近づいてくるではないか。
「え…? あのヘリ…何?」
ようやくナミネが黒い点の正体を見破っていると、ヘリは段々とこちらに近づいてくる。
やがて肉眼からでも分かる距離まで近づくと、ヘリに取りつけられたスピーカーから聞き覚えのある声が発せられた。
「こちらアンセム、現場に到着した。これより我が同胞達と共にミッションを開始する」
「すごい戦闘ヘリですね〜」
「あ〜、メタル○ア・ソ○ッドの最新作出てるもんねぇ〜」
「って、あいつら何て言う声優ネタ使ってんだぁぁぁ!!?」
中に乗っているアンセムの元ネタにリラさんとナナがしみじみと言ってると、スケベ達によって復活したクウがツッコミを入れる。さすがは我が作品の数少ないボケとツッコミ両方が出来るキャラだ。
「何でもいい…奴らが何人いようが、どんな手段で現れようが、迎え撃って撃墜するまで」
「エ、エンさん…? 目が怖いんですが…?」
ダブルセイバーを取り出してこちらに近づく戦闘ヘリを睨むエンに、ジェダイドが恐る恐る声をかける。
理由は…私と夢旅人さんの合同小説を読んでる方にはお分かりだろ。
「では、ここは私達にお任せを。リラさん、行きますよ!!」
「もちろん!!」
自信ありげに一歩前に出る作者二人は、どっかで見た事のある掌サイズの赤と白のボールを取り出し…投げつけた。
「出て来い!! マ○ォクシー!!」
「ピカ○ュウ、君に決めた!!」
『『『ポ○モンっ!!?』』』
全員がツッコミを入れる間にも、巨大なキツネのポケモンとお馴染みの電気ネズミがボールから現れる。
実は私もリラさんも初代の頃から数々のポ○モンシリーズをプレイしてきたと言う共通点があるのだ。
「そんな理由で!? それよりもリラのはともかく、あんたは何でピカ○ュウなんだよ!?」
ロクサスが叫ぶと、ナナは胸を張って答えた。
「ただのピカ○ュウじゃないぞ!! 昔配信で貰ったサト○のピカ○ュウだ!!」
「あの有名なサト○の!?」
「と言うか、もうそれ他力本願じゃん!?」
威張りながら言うナナに、ソラが目を輝かせるとカイリが尤もなツッコミを入れる。
すると、ナナは横目で小さな声で反論し出す。
「だって私まだブラックをプレイ中で…最初に選んだポ○モンだって、まだ第二形態の○ャノビーだし…」
「ナナさん、最初の三匹の中から草タイプ選んだんですか? 思いっきりジム戦とか不利だし、素早さしか特化してないよ? それよりはポ○ブかミ○ュマルでしょう、今までや最新作での攻略考えると草タイプなんてもう時代遅れですよー?」
「何をぉぉぉ!!! 初代から草一筋である私を侮辱するかぁ!!! 草タイプだってなぁ、愛があればどうにでもなるんだ!!! そうだろリク、ルキルっ!!!」
「「いくらあんたが草使いだからって女好きのソムリエと一緒にするなぁ!?」」
いきなり振られたナナのポ○モンネタに、デン○…ではなく、リクとルキルはツッコミを入れる。
「まあ、どんなに強い愛でも、私の炎タイプのポ○モンで一瞬で黒焦げに出来ますけどね〜♪」
「ムキーーーー!!! 言ったなぁ!!! そんな炎、私のドダイ○スのじ○んで一発で鎮火させてやらぁぁぁ!!!」
(((確かに炎タイプは草タイプに強いな…)))
余裕の表情を浮かべるリラさん、それに圧されたのか歯軋りしながら睨むナナの様子に、誰もが心の中で呟いた。
「そんな弱っちいポ○モンに炎タイプをぶつける必要もない。ナナさんと同じ
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