ミドルフェイズ1 シーン5〈交わる点と点〉
シーンプレイヤー 大晴響
GM「ここからはミドルフェイズ。全員登場となります」
SM「事前に話すが、響にはここで覚醒シーンを行ってもらう。全員登場すると同時にダイスを振ってくれ」
ルキル「俺は逃げている最中だからな…最初に登場するなら俺になるかな?」
オパール「あ、あたし蒼空と話があるからリカから先でいいわよ。ね、ちょっと覚醒シーンの演出で相談があるんだけどいい?」
クウ「ん? 別にいいが…」
スピカ「ふむ…なら私、いや俺は後で出た方が良さそうだな」
ルキル「なら、最初は俺だな。シーンインするぞ」
《シーン登場》
リカ1D→6 37%→43%
既に闇夜に包まれたにも関わらず、人口の光によって太陽よりも輝き照らす街。発展し続ける世界は、眠る事を知らない。
しかし、それでも闇は必ず存在する。
この街に。人の心に。組織に。世界に。様々な闇が潜んでいる。
隊員1『どこに逃げた!』
隊員2『探せ、まだ近くにいる筈だ!』
リカ『町の人間全員が敵、か…どうして俺はこんな事をしているんだろうな…』
施設から逃げ出したリカはガードレール付近に隠れながら、自分を追う人達からの目を逃れて移動していた。
壁に背を付けたまま、軽く目を閉じて力を発動させる。一旦やり過ごせたが、まだ近くで『ワルプルギス』の人員だけでなく、FHによる自警団と警察が探し回っている。
リカ『とにかくここもすぐに見つかる…どこか、別の場所に』
?『見つけたぜ、薄汚いネズミちゃんよ』
リカ『エ…?』
《シーン登場》
蒼空1D→10 36%→46%
蒼空『ったくよー。手間かけさせるんじゃねーぞ…クソガキィ!!』
悪態と共に、リカの上から赤い羽根が降り注ぐ。
突然の奇襲を転がる事でどうにか避けるリカ。そんな彼の前へ貴族風の黒いドレスを纏った蒼空が優雅に降り立った。そして《ワーディング》を張る。
エン《蒼空。なぜ本気で攻撃するんです? もう一つの目的を忘れていませんか?》
蒼空『分かってるよ。その為には――死んで貰った方が手っ取り早いだろ?』
リカ『何で、マスタークラスの奴まで…!!』
蒼空『終わりだ、クソガキ。お前の持つ遺産を渡してくれれば命は助けってやってもいいぜ?』
リカ『…渡せ、ない』
そんな二人のやり取りから、僅かに時間を戻す。
丁度ガードレール近く。そこで響と璃々が帰宅の為に歩いていた。
璃々『何があったんだろうね? テスト中だったのに急に帰れって…』
響『いいじゃん。早く帰れたから授業も無くなったし、その分買い食いも沢山出来たし。あ〜、もうお腹一杯!』
璃々『もー、響はいっつも食べてばっかり。お金は大丈夫なの?』
いつも通りのたわいもない会話。だが、突如空気がざわつく。
響は知る。一般人を無効にする《ワーディング》が貼られたのだと。
立ち止まる響に対し、璃々や他の者達はこの場を離れる様にフラフラと無言で立ち去っていく。
響『この感じ…あ、璃々待って!』
――ズガァン!!!
響『なに、今の音!?』
鼓膜を揺るがす音に、響はそちらの方向に目を向ける。
そこでは、リカが蒼空に襲われている所だった。
蒼空『そうかよ…だったら死にな!!』
響『っ、止めてぇ!!』
気づけば、無意識で体が動いていた。
とっさに響は叫んで、リカを庇うように蒼空の前で両手を広げる。
蒼空『…誰だ?』
リカ『お前は…?』
エン《蒼空。彼女はオーヴァードではない、人間です》
蒼空『あぁ? 非オーヴァードが何で動けるんだよ…まあいい。おい小娘、一度しか言わない。どけ』
響『…いや!』
蒼空『ふーん』
『なら、死ねよ』
宣告し、響の全身に赤い羽根が至る所に突き刺さる。
手、腕、胴体、太腿、膝、足、心臓、首、顔、頭。ありとあらゆる場所から血を流し、彼女の命を無慈悲に散らした。
リカ『お、まえ…!』
蒼空『喚くなよ…すぐに後を追わせてやるからよぉ!!』
どうして、こんな事したのかな?
――…め…!
あの時だって、一人逃げてれば良かったのに
――いき…める…!
いいや…どうせ、もう死んじゃうんだし…
――生きる事を、諦めるなっ!!!
諦めるな…? だって、あたし死んだんだ…生きたって、どうせ…
――そんな事ない。ほら、聞こえるだろ?
この、歌は…?
蒼空は赤い羽根を作り出し、リカに向けて手を翳す。それで彼も終わる。
だが、発射するその手は翳したまま固まっていた。
「――――」
歌声の旋律が鳴り響く。死んだはずの彼女の口から。
そして、閃光が走り彼女の全身が輝き始める。
『え
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME