スピカ「さて、GM達も行ったし…私達も少し相談しましょう」
オパール「相談?」
スピカ「ええ、一つ確認しておきたい事があるの。クウ、あなたはまだリカのロイス取ってないようだけどどうするの?」
オパール「あっ、ホントだ! 蒼空だけまだ取ってない!」
クウ「あ〜…それだよなぁ。PLとしてはお前らに協力する気はあるぜ。ただPC的にはちょっとまだ厳しいんだ」
オパール「あ〜…すっごい叩かれてたもんね」
クウ「そうそう。性別が違うのもあるけど、星華の性格が違うのと同じで現代ステージの俺とも性格が違うから、そこを考えると簡単に協力に頷けないんだよ」
スピカ「…でも、策は考えているのよね?」
クウ「ああ。クライマックス前に、シーンを一つ挟んで協力出来るようにRPを挟もうと思ってる。一応、こんなシーンだが――(説明中…)」
オパール「あ、だったらあたしこういうのやりたい! 主人公ロールやりたーい!」
スピカ「うーん。二人がそれで行くなら、私も少しGMとシーンの相談しましょうか…」
―――10分後…
GM「――なるほど。皆さんの要望は聞きました」
SM「あとはクライマックスに進むだけだし、最後のシーンは好きに使ってロイスを結んでいいよ」
スピカ「ありがとう、GM」
ルキル「じゃ、出番のない俺は追加のお菓子と飲み物取ってくるか。シーンが終わるまでには戻るよ」
SM「行ってらっしゃい! お菓子の他にも食べる物あったらよろしく!」
GM「では、最後になるであろうシーンと行きましょう」
ミドルフェイズ7 シーン11〈闇を払う愛〉
シーンプレイヤー 黒羽蒼空
《シーン登場》
響1D→5 103%→108%
蒼空1D→6 100%→106%
星華1D→8 105%→113%
研究施設にてリカを奪われ、三人は一旦拠点としていたUGN支部に戻ってきた。
だが、待っていたのはやけに機嫌のいい笑顔を浮かべる支部長とその部下達。彼らに連れられる形で、星華は1人彼らと共に支部長室にやってきた。
支部長『――作戦は失敗したようだな? 天義エージェント?』
星華『そうだな。だが、情報は手に入れた』
支部長『情報? そんな物より遺産が手元にないのが問題なのが分からないのか? あれだけ大事を叩いて置いてこの様とは、何がUGN本部エージェントだ。この面汚しめ…!』
星華『とにかく報告は以上だ。至急彼らの足取りを追って欲しい。このまま計画が始まれば世界を巻き込んだ人類の殺戮が始まる。UGNとして、それだけは阻止したい』
支部長『何を言っている――“裏切り者(ダブルクロス)”が』
瞬間、支部長を始め周りの部下達が一斉に星華に銃口を向ける。
彼らから滲むのは敵意ではなく、殺意。
星華『…裏切るのか、須郷支部長?』
支部長『裏切るぅ? 裏切ったのは貴様で、俺達はFHに手を貸すお前らを始末した!! それが全てだぁ!! 本部エージェントとマスターの首、そして賢者の石さえあれば忌々しいUGNなんぞに媚びを売る必要もない!!! ようやくFHへの昇進が決まると言うものだ!!!』
星華『裏切りを起こすのはそっちじゃないか。全く、清々しい程の悪役の台詞をどうも。で――それが最後の言葉でいいんだな?』
支部長『そうだ、これがお前の最後だ!!! ふはははは!! 死ねぇ、苦痛に塗れながら死んでしまえぇ!!!』
星華『そうか――』
向けられた銃口が一斉に火を噴き、星華の肉体が大量の銃弾で歪な形に変わって血を飛び散らせて崩れ落ちる。
脳内では確かにそう認識した。
だが、現実は違った。
支部長『あ、げ…!?』
血を噴きながら倒れたのは、周りの裏切者達だった。
引き金を引く寸前、一秒にも満たない刹那の時間。彼は全ての障害を銃弾で床に伏せた。
星華『俺はずっと前から…この世界が変貌する以前から、エージェントとして活動してきたんだ。今更お前らのような卑怯者に、何の意志も持たず欲望のままに動くジャームに負ける要素はない』
倒れた者達は全員頭を撃ち抜かれており、既に息はしていない。
普通なら自己再生(リザレクト)出来るのにしないとなると、彼らは既にあちら側(ジャーム)の者だったのだろう。
星華が両手の武器を仕舞っていると、扉が開いて待機していた愛衣が入ってきた。
愛衣『…よろしいのですか、天義さん?』
星華『元々から彼らに期待はしていない。UGNは動けない、FHも詳細を知らないから動こうとしないだろう…どちらにせよ少数で、俺達で行動するのが最善の策だ』
愛衣『ですね』
互いに結論付けると、二人は死体を残したまま部屋を立ち去った。
丁度その頃――屋上で、蒼空は1人夜明けで
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