クライマックスフェイズ シーン13〈胸の歌を信じて〉
シーンプレイヤー 大晴響
GM「それではクライマックスフェイズ。シーンプレイヤーは響さん、全員登場ダイスを――」
オパール「ねえ、GM。ちょっといい?」(黒笑)
SM「あんたがそんな意味深な顔するの珍しいね…」
オパール「リカって囚われているけど、ボス前には助けられる形なの?」
GM「はい。救出の判定は特にありませんが…」
オパール「ならさ…」(黒笑)
クウ「俺達の好きなように…」(黒笑)
スピカ「ド派手に演出してもいいか?」(黒笑)
ルキル「……一体何をする気だよ」(半目)
GM「…相談に寄りますね」
オパール「あのね――(ゴニョゴニョ…)」
SM「何だいそのハリウッドのような演出は…まあ、ボスにも端末にも被害が来ないみたいだしそれぐらいは許そう。アタイも逆の立場なら遠慮なく申し出ているしね」
GM(ふむ…ラックさん、これって上手く言えば“アノ”設定加えられますかね?)
SM(そうだね…本来は裏設定の予定だったんだが、三人が提案した茶番で出しても何の違和感もないと思う。丁度響の設定と相性がいいし、タイミング見つけて出してみるとしますかね)
ルキル「なあ、もうダイス振っていいか?」
SM「おっとすまない。じゃ、改めてダイス振ってくれ」
《シーン登場》
響1D→5 108%→113%
蒼空1D→2 106%→108%
星華1D→1 113%→114%
リカ1D→3 85%→88%
時刻は夕暮れ――歌を通して人々に闇が浸食した事により、町中は衝動による狂乱に満ちていた。
絶え間ない暴動が起こり続け、影響を受けていない人ならざる者が止めようとする。その騒ぎの中を潜り抜けて、三人は元凶でもあるステージ会場付近に到着した。
『随分と盛り上がっているようだな』
『特別ライブ配信、か…学校中の皆も集まってる…!』
『愛衣、どうだ?』
影響が一番強いのか、元人であった化け物が見境なく暴れているる光景が広がっている。蒼空と響が感想を言い合っている横で、星華は愛衣に連絡を入れる。
すると、彼女は辛そうな声で報告した。
(――把握は出来ました…ステージ会場の近くに端末の一部を移動させており、マスター・ルピナスと配下、二人がいます…あと、ステージの下部分。警備が厳重な状況からして、適格者となったリカさんがそこに囚われているかと…)
『愛衣…』
(これ、ぐらいは…まだ、耐えられます…! 響さん、ご心配なく…!)
『愛衣、無理はするな。極力は衝動を抑える事に徹しろ』
(了解、です…天義さん、響さん、あとマスター・セデューサ。後は、頼みます…!)
そう言うと、愛衣は一旦通信を切る。それから星華は二人に向いた。
『さて――今後の作戦だが、問題が出て来たな』
『問題?』
『計画は始まってしまった。ステージの奴らを倒して端末を破壊すれば終わるが、そうなれば端末に繋がれたリカが無事である保証がない。だからと言って、リカを助け出していれば全人類がジャーム化してしまう恐れがある』
『じゃ、どうするんだ?』
『だから、二手に別れようと思う。一方でステージを襲撃し相手をかく乱する。その間に、リカを助け出す。彼さえ助け出せば端末の破壊は出来なくとも、機能もある程度落ちる筈だ。多少は時間稼ぎが出来る』
『だったら、あたしがリカを助けだす!』
間髪入れずに申し出る響に、星華は予想通りと言った顔で肩を竦めた。
『ああ、言うと思ったよ。本来は1人で行かせるのは危険だが…それでも、君は行くのだろう?』
『ったく、仕方ねーな…かく乱は出来るだけ派手にやっておく。俺達の方に敵を引き付けるんだから、途中であのガキ助け出させないとか泣き言言うなよ?』
『ありがと、二人とも!』
『君達のような子供をサポートするのが大人の役目だ、気にするな』
方針を決めていると、どこからともなくワンダとバットが現れる。
(響さん…ルートはこちらで分析しますので…媒体通りに動いて下さい。動物を通してなら、私もこのノイズの効果が薄れますので…!)
『愛衣もありがとう! けど、無理はしないで?』
(はい…無理しない、範囲ですから…)
『作戦は決まった。行こう』
星華の掛け声を合図に、響と愛衣(媒介)・星華と蒼空は二手に分かれた。
少し前までステージ会場は、呪詛のようなノイズの歌と阿鼻叫喚の叫びで混沌に包まれていた。
既にジャームとなった者は異形な姿へと変え、お互いを殺し合っている。あちこちにまだ衝動に耐えている人はいるが、暴走して戦っていたり、無残に殺されていたり、苦しそうに倒れている。
だが、スタッフは誰も騒動や放送を止めよ
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