1週間前――
スズ「なるほど――羽粋にはそんな設定があるんだね。了解了解」
レイ「急に『俺達のセッションの様子や、羽粋についての情報が知りたい』って言われてビックリしたけど、ちゃんとGMらしい事しているんだね」
スズ「GMらしい事ってなんだ!? せめてGMの鏡と言え! シナリオ作成に当たって、ちゃんと事前に情報を仕入れるのは当然だろうが!」
レイ「ごめんごめん。でもさ、俺的には羽粋の設定――と言うか立ち位置は、本当に母さんのような儚げヒロインとして考えていただけだから、前回のようにリスペクトしてくれるのは本当にありがたいよ」
スズ「その割には結構設定詰め込んでいたじゃないか」
レイ「いやぁ、キャラの設定って考え出すと止まらなくなっちゃって…! 気づけばこう、次から次に設定が追加されて山盛りに…!」
スズ「そこはTRPGやってる人や物書きの作者も同じ事してるだろうから安心してくれ」
レイ「ま、とにかく俺とリズ姉ちゃんで考えた設定はそれで全部だよ。次のシナリオ、どうなるか楽しみにしてるねー!」
そうしてキャラ設定と言う名の面談を済ませて部屋を出ていくレイシャ。後に残されたのは、スズと机に乗っている資料(設定集)のみ。
スズ「さて…レイシャのおかげで方針は決まったし、粗方ストーリーも固まった。あとは、どうグラッセを目立たせるか…」
( ・ω・)・・・
スズ「……つーか、目立てるのか? あいつ、クライマックス戦じゃ毎回毎回ダイス運が悪くなる傾向があるんだよなぁ…いやいや、クウやムーンと言う成功例があるし、それに賭けてみるか…」
―――スパーン!!(勢いよく襖が開かれた音)
???「――話は全て聞かせて貰ったぞ! SMなら妾に任せるのじゃ!」
スズ「お、お前は――!!」(戦慄)
セッション当日―――大広間にて。
グラッセ「ぬふふふふ〜♪」(満面の笑顔)
ツバサ「上機嫌だね、グラッセ…」
ムーン「朝起きてからずっとこれだぜ…よっぽど楽しみなんだな」
グラッセ「あったりまえだろ〜? だって今回は俺が主役! ヒロインはリズのキャラ! ようやく誰でもない俺に主人公と言う名のスポットが当たるんだぜ!!」
クウ「どれだけ主役に…と言うか、出番に飢えてるんだよ…」
グラッセ「何だかんだで一番目立ってるあなたに言われたくありません!! 何で性格、と言うか性癖ウラノスさん並みに最悪なのにあそこまでモテてるんですか!! 毎回ボコボコにされてる筈なのに主役並みの活躍出来るんですか!? どれもこれも納得いくかぁぁぁ!!!」
クウ「なーグラッセくん? 斬光天翔翼喰らいたいか? それともダーク・デス・インパクトぶちかまされたいか? ハイかYesで答えろ…っ!!!」
ツバサ「師匠、落ち着いてぇ…!!!」(グググググ…!)
ムーン「それにしても、スズの奴遅いな。何やってんだ?」
???「――ハッハッハー!! 待たせたな、憎き勇者の者ども!! 地獄に落ちる準備は済ませたであろうなぁ!!!」(スパーン!)
全員『ゼノー!!?』
スズ「…………………………マタセタナ……」(ゲッソリ)
クウ「スズノヨミ!? お前何でそこまでやつれてるんだ!!? ブラック企業で不眠不休し続けた蒼白な顔になってるぞ!!?」
ゼノ「細かい事は気にするな」
ツバサ「お茶と大包平大好き平安刀剣の口癖言ってごまかそうとしないでよ!? てか、何であんたSMの座についてるのさぁ!!?」
ゼノ「決まっておろう、困っているGMが妾に泣きついたから仕方な〜く引き受けたのじゃ。グラッセを主役にしたシナリオを作ると言うGMのあの困り様はとてもとても見ていられぬ――」
ブチリッ!
スズ「小娘、こっちにこい」(ガシリ!)
ゼノ「は?」(隣の部屋まで引っ張られる)
クウ「あ、スズの奴」
スピカ「完全にブチ切れたわね」
スッ―――パタン(完全に襖が閉まる)
「――レア5サーヴァント召喚!! 殺れ、ナイチンゲール・源頼光・酒呑童子!!」
「は、ちょ!? 貴様いつの間にカルデアのマスターになったのじゃうぎゃああああああああああああああぁ!!!??」
「おらおらおらおらまだ終わらせねぇぞぉぉぉーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!! 次はギルト5MAXのフラグメント(メダル)全込みの攻撃力&属性7倍攻撃だぁ、歯ァ食い縛れやぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
「アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアァ!!!??」
ツバサ「……師匠、スズさん」(白目)
クウ「ブチ切れる程あいつを怒らせるな。俺が言えるのはこれだけだ」(悟りを啓いた目)
三人「「「ハ、ハイ…」」」(汗)
ロ
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