完全に怒りで我を忘れる蒼空。裏に潜む人格の主張に、プランナー…都筑京香は不敵に笑うだけだ。
都築『この通り、私のプランとあなたの目的は合致しています。なので、あなたの目的を果たしたいと言うのなら、その場所まで送り届けましょう。ただし、今の我々が出来るのは“送る”だけです。後はあなた達で頑張ってください』
蒼空(元よりそのつもりだ!!)
都築『では…』
空『待った』
都筑京香が何かしようとするが、本来の戦闘用人格である空がそれを止める。
空『頭に血が上ってる宿主と違って、俺はあんた達を信頼しちゃいない。勝手に利用されようとしてるなら猶更だ……俺達が目的を果たす代わりに、御剣達を頼む。中の民間人も絶対に守れ。俺達は何でも屋だ、それぐらいは依頼料代わりにやってくれてもいいだろ。ゼノスのリーダーさんよ?』
仕事の交渉を持ちかける空に、都筑京香は一瞬目を瞬かせる。しかし、すぐに笑みを浮かべた。
都築『いいでしょう。頼みますよ、“紅の刃”(ブラッドエッジ)』
契約成立した直後、空の真下に穴が開いてそのまま落ちていった。
空『ハ…なあぁ!?』
都築『――ミユキさん、こちらのエージェントに運転を変わりましょう。相手はエスケープキラー、坂月那岐と共に彼らの掃討を』
ミユキ『了解です』
GM「と言う訳で、御付きのゼノスエージェントが使った《ディメンジョンゲート》によって空は学園側へとやってくるよ。尚、カーチェイスの進行値は10で終了だった」
SM「まさか、2ターンで終わらせるとは…妾は3、4ターン辺りを予想して組んだと言うのに…!」
クウ「俺のダイス運舐めるな!」
ツバサ「でも今更空さん来た所で、行動済みなんだよね?」
ムーン「まあ送られた先が狂気じみた学園なら行動どころじゃない気もするけどな」
グラッセ「と言うか、俺達今こっそり行動している最中ですよね? いきなり来たら騒ぎますよね?」
ムーン「なー、GM。空が来るのってもうクリンナップ辺りでいいんじゃないか?」
GM「あ〜…そうだね。ならクリンナップにしよう。その時に敵がいた場合は、空も攻撃を受けて貰うよ」
クウ「分かった」
SM「ならば、続きと行こうかの。次は凍矢じゃな」
グラッセ「もちろん、進行判定だ」
〈知覚〉判定
3D+1→7 失敗
グラッセ「うわ、失敗…!」
ムーン「まだだぜ! エンブレム『バティムーヴ』発動、その達成値に+3追加だ!」
GM「ほう。なら達成値は10。合計進行値10になるね」
グラッセ「ありがと、ムーン!」
ムーン「この為に取ったからな! いやー、援護や支援出来るって気持ちがいいな!」
ツバサ「月も支援の楽しさに目覚めてくれて何よりだよ!」
凍矢『よし、誰もいない――』
月『っ! 待てグラッセ、翼も教室に来い』
翼『う、うん!』
三人が教室に入り身を隠すと、少しして自分達を探す集団が教室の前を走って通り過ぎる。
凍矢『あ、ありがとうムーン…』
月『気にするなよ』
SM「進行値9以上になった所でイベント発生じゃ。
お主達が先に進んだ場所に、《さらなる絶望》が発動する! 大量の黒コートを模したトループのエネミーを一体登場させる。行く手を阻むこいつらを蹴散らさなければ先には進めぬ。以降、進行判定の技能は〈白兵〉〈射撃〉〈RC〉の攻撃技能全般、難易度も9に変更される。ちなみに、クリンナップには黒コートから攻撃が来るぞ」
三人「「「はああああああぁ!!?」」」
クウ「何がどうなっているんだよ!?」
ムーン「おい…黒コートは一般人なのか?」
GM「そうだね…判断は出来ないが、人形みたいと感じるだろうね」
ムーン「つまりは一般人じゃないって事だな。だったら遠慮なんていらねぇ! 白兵で一気に稼いでやる!
マイナーで《完全獣化3》、メジャーで《コンセントレイト:バロール2》《漆黒の拳2》だ! ダイス15個、達成値5、C値8で進行判定だ!」
〈白兵〉判定
15D+5(C値8)→30 成功
ムーン「おし、進行点4点獲得! 浸蝕率は76%だが《完全獣化》の効果で【肉体】のダイスはこのシーン中持続するぜ!」
GM「合計進行値は14。進行値13を超えた為イベントが起きる。
どうにか大量の黒コートから切り抜けたが、騒ぎを聞きつけて大勢の人が駆けつけ始める。急いで上に避難しなければ。進行判定の技能は【肉体】に変更される。難易度は9のままだ」
SM「クリンナップ。敵はいない為攻撃は無し、そしてここで空が合流になるぞ」
クウ「あ、それなんだが…ちょっと演出いいか?」
月『邪魔だ、どきやがれぇ!!!』
まるで陽炎のようにユラユラと行く手を阻む大量の敵に、月は容赦なく
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想
TOP
掲示板一覧
ゲームリスト |
ゲーム小説掲示板
サイト案内 |
管理人Twitter
HOME