三人「「「…ええええええっ!!?」」」
クウ「ってな感じで、俺のRハンドアウトを公開するぜ」
PC3 七雲空用Rハンドアウト
ロイス:トワイライトディスト 推奨感情(P執着/N敵愾心)
文化祭の前日、君は闇代陸と共に符宴の施設に残っていたデータを漁っていると【ダークカオス】の一員が襲い掛かった。
コードネームは“トワイライトディスト”。従者使いの少女で、凍矢の義理の姉と名乗った彼女。君は彼女に襲われ、血を飲まれた事で大切な人――天義星華を模った従者が生み出されてしまった。
姿だけでなく能力までも模った従者を作り出した彼女の力は非情に脅威だ。しかも、天義星華の姿をした従者が作られたと同時に、君にとって大切な人との繋がりが感じられなくなってしまう。やがて少女とともに従者もその場を去ってしまう。君は彼女の情報収集を陸に任せ、二人の足取りを追う事に専念する。
*公開条件:他PCから天義星華の人物の目撃情報を聞いたら、いつでも公開できる。
*このRハンドアウト公開後〈“トワイライトディスト”について〉が調べられるようになる。
*公開した後、Eロイス《砕け散る絆》の効果を適応。ロイス欄から天義星華のロイスを消去する事。
ツバサ「こ、こんなRハンドアウトだったの!?」
グラッセ「でもこれ、星華さんのロイスを持っていなかったら他の人物になっていたって事ですよね?」
GM「そこら辺は空を信用していたからね。Sロイスも星華から変わらないと思ってたし」
クウ「で、こいつを公開したから俺のSロイスは除外されるんだよな…まあ前回みたく解除条件があるんだろ?」
GM「もちろん。ではここからハンドアウトシーンが変わるが、浸蝕率はあげなくていいよ」
クウ「回想シーンみたいな感じなんだな。これは助かるぜ」
時間は、昨日にまで遡る。
二つ目の事件――戦闘用人格事件の時に首謀者である符宴と戦った施設。UGNによって接収されたのか、最初に来た時より設備が無くなって物寂しい感じになっている。
この場所に空は、護衛として陸と共に来ていた。
「お前達は、『インフィニティコード』を知っているか?」
「インフィニティコード?」
施設の奥にあった一つのコンピューター。キーボードを叩きながら質問する陸。その問いに、空は首を傾げる。
「インフィニティコード――“無限の始源”と呼ばれていて、レネゲイドに関するFHで行われているプロジェクトだ。その計画を実行しているのが、アルフレッド・J・コードウェル博士。お前達も知っている筈だ」
「…UGNの創立者であり、FHに鞍替えした幹部だろ」
「今の所分かっているのは、インフィニティコードは一つではない。ゼノスのプランナー、都築京香の齎す“プラン”のように幾つも張り巡らされている。そして…計画ごとにレネゲイドが齎す衝動の名前がつき、世界を変革させる実験が行われている」
(衝動?)
蒼空が疑問を呟くが、陸は答えない。当然だ、彼は人間…オーヴァードにしか聞こえない《シークレットトーク》を経由しても話は出来ない。
だが代わりに、空が内側の人格に対して疑問に答える。
「レネゲイドに発症した際、オーヴァードに齎される衝動は全部で12種類に分けられる。順に、解放・吸血・飢餓・殺戮・破壊・加虐・嫌悪・闘争・妄想・自傷・恐怖・憎悪ってさ」
「そうだな。かつて刻ヶ峰を中心に起こった遺産を使った事件があったが、実態は“飢餓のインフィニティコード”と呼ばれる大規模な実験だった。ウロボロスシンドロームが初めて見つかった風峰市の事件は、インフィニティコードに関連していた。そして、今俺達が関わっているのが――“解放”のインフィニティコードだ」
(解放…?)
「前に冷牙の戦いで、翼が変な暴走を起こしただろ? 解放の衝動にさらされると、あんな感じになるんだよ」
まだ記憶に新しい冷牙との戦い前の出来事。レネゲイドに耐え切れず翼が暴走してしまい、力を惜しみなく使い出した。幸い暴走はすぐに収まったが。
陸もその場にいた一人なので、小さく頷いて相槌を打つ。
「…奴らが何をしようとしているか分からないが、FHの重役が動いているのは確かだ。とにかく調べる必要が…ん?」
「どうした?」
急にキーボードを打つ手を止める陸に、空が声を掛ける。
すると陸は、プロテクトのかかった画面を見せた。
「…ここからの情報は秘匿になっていて、普通のパスワードでは開かない構成にされている」
「方法は?」
「ちょっとした遺伝子検査らしい。どうやら、接続されている試験管に体液を入れて遺伝子を分析するようだ。ここを使っていた相手はエグザイルとソラリス…冷牙もエグザイルだった事を考えると、遺伝子検査と言う方法が使える
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