グラッセ「…それって、どういう事?」
ツバサ「詳しくはその…ねえGM。このRハンドアウトをPLに見せるけど、PCには冒頭部分を改正した伝え方にしてもいいの?」
GM「ふむ。PLに内容を見せる代わりに、PCには暈して伝える形か。全然構わないよ」
ツバサ「ありがと――なら、これがボクのRハンドアウトだ」
PC4 御坂翼用Rハンドアウト
ロイス:狭川波音 推奨感情(P有為/N無関心)
依頼を受け終えてその場を去ろうとした所で、ゼノスエージェントの一人が都築京香へ報告の為に現れる。
どうやらゼノスも【ダークカオス】に対抗する為に独自に動いているらしく、町の近くで彼らが占拠している施設を発見。状況を見計らい襲撃をする予定らしい。
目的は、彼らに囚われてしまったUGNエージェント。“記憶の魔女”のコードネームを持つ狭川波音と言う女性の奪還。話によると、彼女の救出が彼らに対抗するプランの一つらしいが…。
*公開条件:いつでも公開できる。
*このRハンドアウト公開後、〈ゼノスの動き〉が調べられる。
*ただし、公開後に調べられるこの情報は通信手段が整っている環境でなければ調べる事が出来ない。
GM「それでは開示した事で、翼のハンドアウトシーンを始めよう――」
それは、二週間前の事。
都築京香からの指令を正式に受諾した翼。
その時、背後から近づく足音と影。急いで振り返ると――そこにいたのは、長い黒髪の少女だった。
「京香さん、こちらでしたか」
「キャー!! 本物の青峰ミユキさんだー!! あの、ボク御坂翼っていいます!! サインいいですか、この色紙にツバサちゃんへって――!!」
目の色を変えるなり、どこからか色紙を取り出してミユキへと詰め寄る翼。
まるで芸能人に出会ったリアクションを取る翼に、都築京香は苦笑して窘める。
「翼さん、あまりはしゃがない。ミユキさんが困っていますよ」
「ご、ごめんなさい。つい…」
「それで、ミユキさん。報告があるのですよね?」
改めて話を再開すると、ミユキはエージェントとして表情を消して都築京香に向き合う。
「はい。ようやく奴らが拠点としているアジトが分かりました。この街の郊外にある廃工場です。入り口に見張りが数名、中にも複数の敵を確認。目的の要人は地下に軟禁されていると思われます」
「分かりました。警戒を怠らず、そのまま監視を。我々の存在に気づかれては人質である【記憶の魔女】が殺されかねません」
「了解です」
翼を挟んだ形で淡々と報告作業をする二人に、思わず困惑の表情を浮かべてしまう。
「えーと、プランナー。ミユキさんと何の話をしてるの?」
純粋に思った事を質問する翼に、都築京香は僅かばかり笑みを浮かべてカップの持ち手を摘まんで持ち上げた。
「ふむ…翼さんは【ダークカオス】と言うセルは、すでにご存じですよね?」
「…うん。最近この街で活動を始めたFHだよね?」
「ゼノスの目的は知っての通り、レネゲイドによる進化の可能性です。しかし、彼らの存在は我々の側的に反する行為を取るつもりです。ですから、我々ゼノスも秘密裏に彼らに対抗するように動いているのです」
「そうだったんだ…!」
「それで、現在私が京香さんに言い渡されている任務はダークカオスから『狭川波音』と言うUGNエージェントの女性を救出する事なの」
「狭川、波音…? プランナー、狭川って!」
「あなたが考えている通りですよ。彼女は、狭川粋羽の母親です。とはいえ、娘である彼女は非オーヴァードなので、レネゲイドの真実は知っていませんよ」
すさかず補足を伝えると、翼は頷いて再びミユキへと視線を送る。
「ねえ、アジトを見つけたのならミユキさんはすぐに戦いに行くの?」
「いいえ、アジトを見つけたとはいえすぐには助ける事は出来ないの」
「どうして?」
この疑問に答えたのは、優雅にお茶を飲んでいた都築京香だった。
「彼女は人質となっている身ですが、捕まえた人物は過激な思考をお持ちです。何の対策も無しに襲撃をかければ、捉えた人質を何の躊躇もなく殺す事でしょう。そのまま我々ゼノスにその罪を擦り付け、UGNと敵対させる…と言う計画まで練り上げかねません」
「そんな…!」
下手すれば協力すべき組織と悪化の関係になりかねない事態に、翼の顔色が青ざめる。
しかし、不安になる翼にミユキは優しく肩を叩く。
浮かぶ表情は、自信と安心感。
「大丈夫よ、翼ちゃん。私達には京香さん…“プランナー”がついているんですもの。今はまだ無理だけど、必ず彼女を助け出して見せるわ」
「こちらの事はお気になさらずに。あなたはあなたの任務に集中してください、期待していますよ、翼さん」
「もちろん!
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