グラッセ「ここで、俺のRハンドアウトを公開します」
PC1 海命凍矢用Rハンドアウト
ロイス:狭川羽粋 推奨感情(P任意/N任意)
【ダークカオス】が彼女を狙う理由を、君はよく知っている。
親の都合で羽粋が転校する前に、君は彼女に一つのペンダントを渡した。それは闇代家の“闇”と同じように海命家に代々伝わっていた宝石で、父親の代から受け継がれていたと言う。君は子供の頃に、そのペンダントを羽粋に渡したのだ。
知らなかったとは言え“光”を渡したのは、彼女が狙われる原因を作ったのは君だ。だからこそ、君自身の手で彼女を守ると誓ったのだ。
*いつでも公開できる。
グラッセ「どうですこれ! まさに主人公らしい展開でしょう!」
ムーン「確かに、主人公な展開だな…」
GM「では、ハンドアウトシーンを開始しよう――」
俺には幼馴染がいた。
狭川羽粋。ずっと近所に住んでいた事もあって、彼女とは幼い頃から付き合いをしてきた。
だけど、一緒に過ごしてきた羽粋は親の都合で転校することになったんだ。
だから俺は、最後に出来る事をしようと、別れの日に羽粋の家まで行ったんだ。
「羽粋ー!」
荷物を纏め終え、いざ車に乗ろうとしていた羽粋を見つけた俺は必死で叫んだ。
彼女の顔は別れもあってやはり暗い。しかし俺の声を聞いた彼女は、表情を明るくして俺の前まで走ってきた。
「凍矢、見送りに来てくれたの!」
「うん。引っ越す前に、渡したいものがあってさ」
「渡したいもの?」
「あのさ…これ、羽粋にあげるよ」
ポケットから取り出したのは、透明な宝石が付いたペンダント。俺はそれをまだ小さい羽粋の手の中に握らせた。
「きれい…!」
「このペンダント、家に代々受け継がれたお守りなんだって。大事な友達と別れるなら、渡してあげろって父さんがくれたんだ。だからこれ、羽粋にあげるよ」
俺の一番の友達である羽粋のためにと、父さんがわざわざ持ち出したお守りだ。きっと、これからは羽粋を守ってくれるはずだ。
そんな思いで渡した贈り物に、羽粋の目が潤みだす。
「ありがとう、凍矢…う、ううっ…!」
「羽粋!?」
急に泣き出す羽粋にどうしていいか分からず困惑していると、彼女が俺を抱きついた。
「やだよ…凍矢と、みんなとお別れしたくないよ…!」
「俺もだよ…!」
出来ればこのまま一緒にいたい。そんなの俺だって同じだ。でも、子供である俺達にはどうしようも出来ない。
泣く羽粋を抱きしめて、こっちまで泣かないように必死で涙を堪えて居ると車から羽粋の父親が降りて来た。
そして彼は、俺達に近付くと娘である羽粋の頭を撫でる。
「羽粋、ごめんな。お父さんの所為で辛い思いをさせてしまって…」
「ぐすっ…! お父さんは、悪くないよ…! お仕事、なんでしょ…!」
ようやく羽粋は俺から離れ、小さな袖で涙を拭う。
どこか悲しそうに父親は頭を撫で続けると、俺を見て笑みを向けた。
「凍矢だったな。今まで羽粋と仲良くしてくれてありがとう。もしかしたら、もうこの町に戻る事は出来ないかもしれないが…ここでの思い出は、忘れないよ」
「…はい…うっ、うえ…!」
彼女の前で良い所を見せたかったのに。とうとう俺まで我慢出来ずに泣き出してしまった。
互いに慰めて、慰められて。最後の別れを済ませて羽粋も父親も車に乗り込む。
そして車が動き出す直前、羽粋は窓を開けるとお守りとして渡したペンダントを見せながら手を振った。
「凍矢…これ、大事にするからね! 凍矢の事、ずっと忘れないからぁ!」
「俺もだ、羽粋ぃ!」
遠ざかる彼女の姿を、俺は見えなくなるまでずっと手を振った。
けど、俺は知らなかったんだ。
羽粋に渡したペンダント。それを敵が狙っていただなんて…。
グラッセ「これで俺の回想シーンは終了ですね! あ、ロイスは一緒なのでそのままにします」
ナミネ「リズが真面目にヒロインやってる…!! 私は、これが、見たかったのよおおおぉぉぉ…!!」(ノД`)・゜・。
カイリ「ご、号泣するほど…?」
ツバサ「てか誰これ?」
ジェダイト「二人とも、もはや本人じゃないです」
カヤ「元を知ってる身としてはどっちも違和感しかないな」
リズ&グラッセ「「今文句言った奴、新技喰らわせるから裏に来い」」
GM「はいはい。まだセッション中だから後にしろ。さ…続きだ」
凍矢『――羽粋が狙われたのは、ある意味で俺の所為だ。だから』
羽粋『ねら、われた…私、が…!? あ、うっ…!』
突然、羽粋がその場に倒れ込む。
激しい頭痛に見舞われたようで顔色は悪く、苦痛を浮かべて頭を押えている。
凍矢『どうしたんだ、羽粋!?』
??『ふ
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