ミドルフェイズ13 シーン18〈剣を持つ者、盾を持つ者〉
シーンプレイヤー 七雲空
《シーン登場》
凍矢1D→3 121%→124%
蒼空1D→9 122%→131%
クウ「俺もヤバい域に入ったな…!」
ツバサ「帰ってこれるのかな、ボク達…!」
ムーン「前回は180%辺りで帰ってこれたから…190%辺りがボーダーか?」
ツバサ「クライマックスは速攻で倒さないとね」
クウ「一応凍矢を回復しておきたいが…クライマックス戦前に月の回復アイテム使えるか?」
GM「それは認めよう。では、シーンプレイヤーは蒼空だ。ほとんどのイベントも終わったから、チャートは振らなくてもいいだろう」
クウ「サンキュ。本当に助かる」
羽粋がゼノによって操られて少し経った頃。
ガサガサと言う音と一緒に腹部に違和感を感じて、気を失っていた凍矢が目を覚ます。
そこにいたのは、凍矢に対して応急処置で傷を塞いでいる蒼空だった。
凍矢『う、うう…』
蒼空『気づいたか?』
凍矢『蒼空、さん…?』
空(全く、俺達が来なかったら今も血まみれのまま床に倒れてたぞ?)
凍矢『…羽粋、は?』
クウ「あー…GM、これ何があったかは《ブラッドリーディング》で分かっててもいいか?」
GM「それは構わないよ。そっちの方が話もスムーズだしね」
蒼空『何があったかは理解してる。羽粋がゼノに連れ去られたんだろ? 悪いが、こっちもどこにいるかは分からない』
空(とは言え、一緒に居る事は確実だろうな。凍矢、お前にぶつける為に)
凍矢『っ…俺の、せいで…!』
蒼空『凍矢…』
凍矢『俺の所為だ…!! 俺があんな話をしたから、羽純は記憶を取り戻した! ゼノに攫われて利用されることになったんだ!! 俺は…俺は誰も守れないんだ!! オーヴァードになっても何も変わらない!!』
蒼空『…そりゃそうだ、守れる訳がない。
守るつもりなら…どうして羽粋に言った話、俺達に言わなかった?』
凍矢『…ハ?』
蒼空『その話を聞けば、俺達だって協力する事ぐらい出来る。だけど、お前はそれをしなかった』
凍矢『だって、こんな話してなんになるって言うんですか…! 俺の所為で羽粋を巻き込んだ話なんてして、何になるって言うんだよ!』
空(つまり、俺達に知られたら幻滅やら失望やらされるって思った訳か?)
凍矢『…そうです』
蒼空『お前…最低だな』
凍矢『はぁ?』
蒼空『それってよ。信じてるとか言っておいて、結局誰も信じてなかったって事だろうが』
凍矢『ふざけるな!! あんた達FHはともかく、俺は月やUGNのみんなを信じてますよ!!』
蒼空『本当か? UGN全部信じてるって、本気で言ってるのか?』
凍矢『…それ、は』
蒼空『信じてないんだろ?』
凍矢『…あなたの言う通りですよ。オーヴァードに覚醒した日と同時に、レネゲイドを暴走させた。余計に化け物と罵られる日が数日続きました。そんな時に、テレーズさんが部隊を引き連れて助けてくれた』
空(…テレーズ・ブルム。UGNの穏健派で、霧谷と同じ思想を持っている。お前にしてみれば、拾われてラッキーだったじゃねーか)
凍矢『はっ…ラッキーなんて思ってませんよ。俺はあの人の事、これっぽっちも信用してませんから』
蒼空『……なるほど。つまりは上辺だけの関係だったって事か』
凍矢『オーヴァードと人との共存? 口だけならなんとでも言えますよ、人の心は何時変わるか分からない。上の立場なら猶更です…ああそうだよっ! 俺はあの人を信用してない、他のUGNもだ! ムーン達以外、協力はすれど信用なんて出来るかぁ!!』
蒼空『…そっか』
凍矢『…何も、言わないんですか?』
空(アホか。俺達はUGNからFHに寝返った立場だぞ? 信じられないって言うお前の考えを否定する必要がどこにあるんだ? なんなら、この事件が終わったらFHに来るか? 俺は歓迎するぞ)
蒼空『相棒?』
空(冗談だよ。そう怖い顔するなって)
蒼空『でもま。やっと分かってきたな…お前が肝心な所で防御不足になる理由が』
凍矢『え…?』
蒼空『凍矢。お前は心の何処かで仲間を信用しきれていない、だから防御も疎かになってるんだよ』
凍矢『疎かに、なんて…』
蒼空『疎かだよ。羽粋を守れなかったのもそうだ。俺達(オーヴァード)はこの世界では隠蔽される存在なのは分かってただろ。なのに、お前はその秘密を羽粋にバラした。余計な事を言わなければ、ゼノだって簡単に手を出さなかったはずだ――結局お前は、好きな奴の前でいいかっこしたかっただけだ。お前の《守る》なんてのは上辺に過ぎなかったんだよ』
凍矢『っ…!』
蒼空『理想と現実を一緒にするな。現実って言うの
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