「な、何だ…あの強さは…?」
「いつものグラッセじゃない…」
僅か数秒で悪役諸共キノコに満点を与えたシラッセの強さに、ヴィクセンはもちろん、カイリでさえも唖然とする。
もちろん他の人達も茫然とする中、シラッセは腕を組んで笑い出した。
「フフ……ハハハ、アーハハハハっ!!! どうだ、これが俺の真の力だ!! 文句がある奴は前に出て来い、あいつらみたいに返り討ちにしてやる!!!」
「な、なんか性格変わってない?」
「そういや、フュー○ョンって本人とは別人格になるって話だよなぁ…」
本人の性格からは考えられない傲慢さを見せるシラッセに、元ネタの事をテルスとクウが言い合う。
「でもさー、変身する時って結構ダサいポーズだったよな」
グサリ
「名前もなんかシラスっぽいし」
グサグサッ!
「こんな男らしくて自信過剰な奴なんてグラッセじゃない!! シャオだって対して強くもない口煩い小姑な奴よ!! 早くヘタレでザコでヒロインな二人に戻りなさいっ!!!」
ソラ、ムーン、リズの感想に、シラッセに纏っている気が急速に下がる。
そのまま全身を光らせると、合体が解除されたのかグラッセとシャオが暗いオーラで両手を地面に付けていた。
「ヒロイン…」
「強くもない…」
リズの言葉にショックを受けた可哀想な二人に誰もが同情する中、【そっくりさん】だけは無視していた。
「よーし、次は私達の番だね! ソラ、最後なんだからちゃんと決めてね!」
「もちろん!!」
「こうなったら大技で決めるぞ!!」
自信満々にソラとリクが答えると、キーブレードを持って駆け出す。
そんな時、ウラノスとスピカは何やらコソコソと話していた。
(ほれ。頼まれてた奴持って来たぜ)
(ありがと……あの子達には悪いけど、ここからはゼアノート達のように邪魔させて貰わないとね…)
スピカは目を光らせるなり、ウラノスから貰った宝玉のような物を後ろに隠す。
同時に、ソラとリクがキノコへ攻撃した。
「ラグナ――!!」
「ダークバラ――!!」
(変身魔法!! トー○!!)
スピカが宝玉――マテ○アに魔力を込めるなり、一つの魔法を発動する。
同時に、攻撃しようとした二人の足元から怪しい煙が立ち上った。
「何だ、あの煙!?」
「ソラ!?」
「リク!?」
ヴェントゥスが驚く横で、カイリとシオンが叫ぶ。
だが、二人の心配を余所に煙はすぐに払われた。
彼らの目に飛び込んだのは、床に落ちている二人のキーブレード。その傍には…。
「「…ゲコ?」」
『『『カエルーーーーーっ!!?』』』
二匹のカエルに変わってしまったソラとリクに、誰もが絶叫を上げる。
もちろん、姿を変えられた二人も例外ではなかった。
「ゲコ!? ゲココ!?」
「ゲゴゲゴ!? ゲーゴ!?」
何を言ってるかは分からないが、パニックになっているようで二匹はワタワタと鳴きながら手足をバタつかせている。
「よし…今ならあいつを殺れるチャンスだ…!!」
「ええ…妾も心置きなく奴を始末出来るわ…!!」
((止めるべきか、止めないべきか…))
黒い笑みを浮かべて武器を取るレイシャとゼノに、ザルディンとレクセウスは難しい顔で腕を組んだとか。
「と、とにかくエスナで治さなきゃ!?」
そんな中、ヴェンは二人を戻そうとキーブレードを取り出す。
だが、成り行きを見ていたレイアが突然大声を上げた。
「いいえ!! こういう魔法はですね、『乙女のキッス』を使えば治せるんです!! カイリさん、オパールさん!! 今こそ愛の力をぉ!!」
「「あ、愛ぃ!?」」
このレイアの爆弾発言に、嫌でも二人の顔が真っ赤になる。同じように二匹のオス&メスカエルも全身がほんのり赤くなっている。
「ハン。愛だか何だか知らんが、レイシャ。あんなツルペタの言葉無視してさっさと始末――」
「ゼノさぁん…? ちょっと愛や胸について裏で語り合いましょうか…!!」
レイアはゼノに負けないくらいの黒いオーラを纏い、怪しく目を光らせる。
いつもとは様子の違うレイアに、隣のチームであるガイアが勇気を出して話しかけた。
「ねえ、レイアちゃん…? もしかして、こう言うの好きなの?」
「はいっ!! 大好物でっす!!!」
「も、燃えてますね…」
全身だけでなく目からも炎を出すレイアに、ジェダイトがどうにか言葉を返す。
「もちろんです!! 最初の【開闢の宴】では恋する人達との会合は少なく、ようやく『合同編』で夢旅人キャラのカップルを見れると思ったのに、私とクウさんばっかり弄られる上に、そんな暇も時間もこの作者は与えてくれなかったんですからぁ!!」
作
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