ムーン「俺の番だ! マイナーで《蠢く魔眼》を解除、メジャーは《コンセントレイト4:バロール》《漆黒の拳4》《グラビティベルト4》だ! ダイス19個、達成値7、攻撃力42、C値7で、次の攻撃力−20だ!! 意地でもぶち抜く!!」
《命中判定》
19D+7(C値7)→60
SM「…リアクション放棄じゃ」
ムーン「ここで響の効果も追加だ! ダメージ+3D!」
《ダメージ算出》
10D+42→75
ムーン「くっ…! 浸蝕率、191%…!」
GM「20点減少、差し引いて…55点。累計ダメージ…135点」
SM「……妾のHPは117に設定してある」
男三人「「「っ!?」」」
ツバサ「や、やった!!」
SM「じゃが、ここで《不死不滅4》の効果を発動、HP40で戦闘不能から復活じゃぁ!!」
ツバサ「そんな!?」
SM「更にここで《加速する刻U2》を発動!! マイナー放棄、メジャーで《従者吸収4》発動させる!! 残った従者Dを取り込み、HP40点更に回復だ!!」
ツバサ「うっそぉ!! HP80まで回復した!?」
ムーン「あえて従者を残してたのか!?」
ゼノ『まだ、じゃ…!! ははは、妾は不滅じゃ!!』
月『この、やろぉ…!!』
翼『う、ううう…!! もう、こっちは限界なのに…!!』
蒼空『おいおい、まだ俺達のターンは終了してないぞ…?』
ゼノ『…なに?』
蒼空『悪いな、このままだと依頼を果たすのは厳しそうだ……だから凍矢、力貸してくれ。お前にしか使えない、凄い力があるだろ…?』
凍矢『……ええ。俺の全て、あなたに託します。だから――俺の分まで、ゼノをぶん殴ってくれぇ!!!』
蒼空『ああっ!!』
グラッセ「イニシアチブでDロイス『触媒』発動! 蒼空さんをメインプロセスで行動だ! ここで俺は蒼空さんのロイスをSロイスに指定する!」
クウ「凍矢の効果を受けたんだ。弱体化出来るだろ? 俺の番! マイナーで《魔神の心臓》の効果解除! メジャーで《コンセントレイト4:ブラム=ストーカー》《鮮血の一撃4》《始祖の決闘5》《生命吸収3》《ブラッドエンゲージ4》!
俺のダイス34個、達成値5、攻撃力1D+36、C値7、9点ダメージ追加…ここで陸の効果と響のDロイス『調和者』も組み合わせる! 《ブラッドエンゲージ》分の浸蝕率を0にする!」
《命中判定》
38D+5(C値7)→67
ツバサ「ダメージは合計8D…行けるか、どうか…!」
クウ「だったら――確実に仕留める! 天義星華のSロイスタイタス昇華! ダメージダイス+5D追加だ!!」
凍矢が持つ、唯一無二の絶対の力。それが触媒――自身を媒介に、他者の力を活性化させ、行動させる。
あと一歩、あと一回。その為に必要な力を、凍矢は確かに与えてくれた。
だが、もうひと踏ん張りをする蒼空の中で、レネゲイドウイルスが悲鳴を上げる。
「く、そっ…!」
戦闘用人格を発症している事で、元よりレネゲイドが不安定なのだ。通常のオーヴァードより強くなると言えども、その不安定故に限界のラインは低めに設定しなければ先に壊れてしまうのは自分だ。
憎い。あいつが、周りが、この状況が、この場所が、全部が。
力とする衝動も、許容するレネゲイドの浸蝕率が増して理性を削りにかかっている。
この一撃をゼノにぶつければ、もしかしたら自分は戻れなくなるかもしれない…そんな賭けが脳裏に過ぎる。
「歌え、響っ!!」
この諦めかけた考えに、希望を与えたのは陸だった。
「お前の歌は、その為にあるんだろうっ!!」
「陸…?」
まるで何かを知っているように叫ぶ陸に、隣にいたテレーズは眉を顰める。
だが、言われた響は弾かれたように無理やり身体を動かす蒼空の手を握り、透き通った旋律――調和(ハーモニー)を歌う。
「なにをしようと…」
ゼノが小馬鹿にして鼻を鳴らした途端、響の身体が輝きを放つ。同時に、纏わりつく光が苦痛を伴うのか顔を歪めて悲鳴を上げ始める。
「う、あ…! あああああああぁ!?」
「響…!?」
「まさか! 歌を媒介に、あの人のレネゲイドの周波を自分に!?」
苦痛で叫び響に声をかけた所で、内で騒めいていたレネゲイドの浸蝕が少しだけ収まっている事に気づく蒼空。この二人の様子に、テレーズは分析する。
他者のレネゲイドによる浸蝕を一部だけ肩代わりする能力――それが調和者(ハーモナイザー)と呼ばれるオーヴァードだ。
「そうだ…! あたしの拳は、誰かを傷つける力じゃない――繋ぐこの手が…あたしの力だぁぁぁ!!!」
「――ありがとう、響」
確かに繋ぎ合った拳、最後の踏ん張りの為に自分にくれた力。自分の負荷を受け取ったその手を――
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