私の真名は沖田総司。生前は新選組一番隊隊長、今ではカルデア一番のセイバー!(自称)
このカルデア初の星5サーヴァントにして、第一特異点から異聞帯まで共に歩み続けて来ました。その活躍はあのノッブに劣らず、いえ寧ろ私の方が上だと言っても過言ではありません! まあこのカルデアにノッブは居ませんが。
そんなセイバーの中でも強くて頼れる私ですが…今、かつてないピンチが。それは――
「それでは、星5サーヴァントによる玉藻の前、エレシュキガル、オリオン(アルテミス)の歓迎会を開催したいと思います。乾杯の音頭は私、天草四郎時貞が務めさせて頂きます」
なんでこんな事にぃぃぃ!!? コフッ!
「きゃあああ!? この人いきなり血を吐いたのだわ!?」
「おい、大丈夫か嬢ちゃん!? あ、アルテミスさん? これは純粋に心配しているだけだぞだから矢を向けるのはいだだだだ!!?」
「あのぉ…折角の歓迎会はありがたいのですが、本当に大丈夫ですか?」
「ご安心を、彼女のこれは日常茶飯事です。このくらいで狼狽えては、人理修復なんて夢のまた夢ですよ新人達」
ああ、新しくやってきたエース達は本当に常識があって助かります…天草四郎、あなたは後で『無明三段突き』です。
「だ、大丈夫です…私のこれは、生前の病弱が原因でして…心配をおかけしました…」
「なるほど…まあ、いざとなったらこの玉藻ちゃんが回復してあげましょう。ところで肝心のマスターは何処に? 確か私達の歓迎会はマスターが企画されたとか…」
尻尾がピコピコ反応している。やはりと言うか、清姫ほどではないですが狙っているなこの巫女狐。
とはいえ、マスターの姿がこの場にいないのも気になる。そもそもの発端は『三人の歓迎会をしよう』と言いだしたマスターだ。わざわざ今カルデア内にいる星5サーヴァントを呼んで、食堂の一角を借りたのもマスターなのになぜか主催者がこの場にいない。
「マスターならば、星5チケットのカタログを睨めっこしながら『安定の教授にするか、刑部姫でオリュンポスでチェイテピラミッド姫路城を作るか…!』とマイルームで悶えておりましたよ。ジャンヌを選択肢から除外したのは、ルーラーの私としては嬉しい限りです」
「オリュンポスの前にアトランティス攻略からでしょ!? チェイテピラミッド姫路城って、難易度激ムズとか言われてるギリシャに有効なんです!? てか何なんですか、今年になってからマスターの幸運EX爆発してません!?」
普段は数か月に一回の割合でしか当たらないマスターの幸運。しかし、今年になってから約一か月に1回の値で星5が当たる事態に。
EXと言われる由来は、役に立つサーヴァントを呼び寄せているからだ。今回の玉藻の前はサポートとしては超有能で、エレシュキガルも火力だけでなくサポート効果があり、オリオンも男性に対しては強力な効果を出す。
もちろん自分だって負けてない。アルテラ、オジマンディアス、水着BB、ヒロインXオルタ、天草四郎。どれも居なければ異聞帯の攻略は厳しかった…あれ? 一人足りない?
「天草四郎、シェ…不夜城のキャスターは?」
「マイルームでこの三人を呼び寄せたあまりの幸運に倒れてしまい、医務室で安静中です。今も死んでしまうと魘されているとか」
「この中で一番の常識人がいないって、この歓迎会大丈夫です!?」
度が過ぎる心配性が玉に瑕だが、良心がある不夜城のキャスターがいなければこの歓迎会がカオスになる。何かあってもガッツ付与で生き延びるのだって出来ない。天草四郎に宝具を打たれたらどちらにせよ無意味だが。
「なんですか、その言いぐさ? まるでBBちゃんが非常識って言い方じゃないですか〜」
「歩くパンドラボックスが何言ってんですか!? 歓迎会なんですから、その名状しがたき触手を仕舞いなさい!」
「ファラオに不可能無し! 万物万象我が掌中にあり! さあ、酒をもっと持ってこい!」
「このファラオ、段取り無視してもう飲み始めてるし!?」
「むぐむぐ…この饅頭とやら、美味いな。和菓子は良い文明だ」
「はぁう!? エミヤさんが作った水饅頭が…対セイバー用の奥義をお見舞いせねばなりません…!」
「落ち着きなさいヒロインXオルタ!? 私の分の水饅頭あげますから! お代わりもあっちでエミヤさんが用意してますよ!?」
「…この歓迎会、大丈夫なのかしら?」
「エレシュキガルさん。流石の玉藻ちゃんも、正直不安でなりません」
「私はダーリンと一緒なら何でも楽しいわ!」
「あーはいはい、分かったから頭に刺さってる矢を抜いてくれアルテミスさん」
新人のエレシュキガル、玉藻さんは既に不安がって、アルテミスは喜んでますが今の様子で楽しんでいる訳ではないし…この歓
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