6戦目・狂乱の宴
「全員バーサーカーな上にブレイク二つ持ちが相手。ステンノのおかげで聖杯戦線の相手は即死が効くって分かったけど、相手ターンだと魅力があんまり意味をなさない…でも土方のブレイクを一つ削れたのは大きな成果だ、うん…! 魅力は自分ターンで行え、マスター学んだ」
「ぎゃああああああ!!」
ステンノと土方の対決を分析していると、中央の陣地でクーフーリンこと槍ニキの悲鳴が上がる。
なんと、敵の項羽が槍ニキの回避に対抗するように無敵貫通を付けてクーフーリンに大ダメージを食らわせていた。
「げぇ、項羽の無敵貫通にクリティカル攻撃!? 二部三章の悪夢再来!? わーーー、クーちゃーん!!」
「ガ、ガッツが無ければ即死だった…!!」
悲鳴を上げるぐだ男に対し、槍ニキはボロボロになりながらも槍を杖にして立ち上がる。
「オジマン様、どうにかしてー!」
「余の出番だな! ファラオに歯向かう愚か者めが!」
ステンノと交互に入れ替えて土方を倒したオジマンディアスは、槍ニキと戦っている項羽へと向かい攻撃する。
「ステンノの尊い犠牲とクーちゃんとオジマンのおかげで、どうにか土方と項羽の二人撃破…! とにかく、体制を立て直さないと…!」
「マスター! 今度はこちらにウラド三世と頼光さんが迫ってます!」
一息吐いた所で、沖田からの通信が入る。
「そんな! クーちゃんのガッツスキルはまだ回復中なのに! だめだ、間に合わない!」
「いえ、ここは私が何とかします! カルデアのエースの力、思い知るがいい!」
「沖田さん一人じゃ危険だ、オジマン様もそっちに回ってくれ!」
「助かります、マスター! オジマンディアス、スキルで私にも援護を!」
「よかろう」
こうして、沖田とオジマンが進軍してきた頼光とウラドに立ち向かう。
沖田の回避、オジマンの回復を利用してどうにか頼光を撃破した。
「やった、残りはウラド3世のみ!」
「後は私一人で大丈夫です! オジマンディアス、先に進んでください!」
「ほう、中々の心がけだ。よい、赦す!」
「沖田さんが粘っている内に、クーちゃんも先に進んでくれ!」
「ああ!」
沖田とぐだ男に言われて、先に進む二人。
この場に残されたのは、沖田とウラド三世のみ。
「そなた一人で、私を止められると?」
「止めて見せます…マスター!」
「オシリスの塵、メジェドの眼!」
即座にアトラス院制服での支援を沖田にかける。出来る限りのバフを貰い、沖田はウラド三世に刀で斬りかかる。
「はああああぁ!!」
「その心意気やよし…だが」
ブレイクを全て削り、あと少しと言う所で――相手は生き残る。
そして回避も無敵もない状態の沖田にその槍を突き刺し、切り裂いた。
「ガハッ!」
「沖田さん!?」
「一手、届かなかったな」
倒れる沖田を見遣る。これでブレイクは削ったとばかりに。
血まみれで倒れる沖田は――回復せずに、立ち上がる。
「それは…お互い様です!」
沖田の残りHPは、2000ちょい。何とこちらもギリギリで生き残っていた。
そして、ウラドに三歩で近づいて反撃を繰り出す。
「無明三段突き!!」
沖田はお得意の宝具を食らわせて、ウラドも消滅させた。
その様子を、ぐだ男だけでなくミスター・Mも青ざめた顔で目撃していた。
「う、嘘だろ…! いつの間にかヘラクレスしかいなくなったぞ…!」
「はぁ、はぁ…ごほっ…!」
体力の限界で動いて、沖田は再び吐血しながら膝を付く。そんな沖田の後ろから二つの足音が。
「よくやった、沖田。後は俺らでヘラクレスか大将を取る。後ろで休んでな」
「私も向かいますよー!」
「キャスターのクーフーリン…ヒロインXX…」
まるでキャスニキとヒロインXXがバトンタッチするように、沖田が作った道を進む。
完全に追い詰められたミスター・Mは、ヘラクレスの後ろに隠れる。
「こ、来れるものなら来てみろ! 俺のバーサーカーは最強なんだー!」
「だったらこっちはダブルニキだ、いっけぇ!!」
ぐだ男の指示に、先に進んでいた槍ニキとキャスニキがヘラクレスへと襲い掛かる。ヘラクレスは負けじと攻撃するが、回避によって攻撃は当たらない。
「くっそ、回避ばっかり卑怯じゃないかー! けどどうにかクーフーリンのブレイクは削った!」
「お返しだ、ゲイボルグ!」
どうにか追い詰めたと思ったミスター・Mだが、槍ニキがヘラクレスの心臓を穿つ。
「ぎゃあ、返されたー! ヘラクレスもブレイク全部削られた! 上にはオジマンディアス、横にはキャスニキ、下は槍ニキ…! あ、あわわわわ…!」
完全に追い詰められたミスター・Mに対し、ぐだ男はビシッ
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