第五演技「戦士たちの母」
「次はメイヴか…男性だと開幕魅了デバフされる。そして取り巻きを倒さないとロクなダメージを与えられない、と」
「後半に男性を置くのも、少々危うそうですね。メンバーは女性で固めた方が良いと思います、マスター」
「うん。サポートはジャックで決まり。同じく女性特攻持ちのカーミラと、全体宝具の鬼一師匠。アタッカーはこの三人として…残りをどう編成するか。キャスターは入れられないし、アサシンだけで固めるのも危険だし、男性でするといざって時動けないし…アサシンに関しては主戦力いないのが辛い…」
頭を押さえて編成に頭を悩ませるマスター。その背後から、ガシャリと音が。
「話は聞かせて貰ったわ!」
「お、お前は――!」
「ふーん。どんな奴が相手かと思って待ってたら。まさかスタメンに選んだのがポンコツロボなんてね」
「ポンコツではありません。メイガス・エイジス・エリザベート・チャンネル。略してメカエリチャンです」
「長い! メカだかロボだか知らないけど、こんなヘンテコ玩具で私を倒せるとは思わない事ね!」
キィーと癇癪を起こし、メイヴはスタメンの1人――メカエリチャンを睨みつける。
見た目は確かにヘンテコだが、彼女(ロボ?)はカルデア内で唯一存在するアルターエゴクラス。間違いなく、このメイヴ戦における主戦力の1人だ。
「かんらからから! いつぞやの騒動を共にしたと言うのに、僕を無視するとは随分と余裕があるなぁ! 六韜三略・魔王尊大羽扇(りくとうさんりゃく・まおうそんだいうせん)!!」
「メカエリ! 厳しいだろうけど、まずは取り巻きから倒すんだ!」
「あーら、そんな暇あると思って!」
メカエリチャンに指示を出すマスターだが、メイヴがそれを許さない。
「先輩、取り巻きが出てくるたびにメイヴさんが強化しています!」
「くそっ、相手も回復してくる! 僕の宝具さえ連続で打てれば!」
最初は着々と取り巻きを減らすが、その度にメイヴの攻撃力は上がる。その上、倒しきれなければ削った分を回復してくるのだ。
前線にはマシュも入れているが、相手は即座にチャージが溜まるので防御が間に合わなくなる。
「…仕方ありません! 少々賭けになりますがここで使います! 鋼鉄天空魔嬢(ブレストゼロ・エリジェーベト)!」
1人でも多くの取り巻きを減らす為、メイヴ用に使うはずだった宝具をぶつける。
後方の取り巻きは倒し、残っているライダーのHPを鬼一が削る。
「こいつで…駄目だ、倒しきれない!」
「さあ、やっちゃいなさい!」
メイヴの命令に、生き残った取り巻きは雄たけびを上げてメカエリチャンへと猛攻を繰り出す。
「メカリチャーン!!」
「…もう、5度目でしょう。いい加減、慣れなさい」
ここでHP0になったが、礼装ガッツのおかげで復活を果たす。
だが、今度はメイヴのチャージが溜まっている。次のターンで宝具を打たれてしまえば、男性でないにせよ大ダメージは確実だ。
「先輩、ここは私に任せて下さい!」
「よし、マシュ! メイヴの宝具耐えて!」
マシュのタゲ集中と無敵スキルにより、メイヴの猛攻を耐えるマシュ。どうにか無傷で済んだが、状況は芳しくない。
「ここからどうするか…! 結構厳しいぞ…!」
ここでキャスターの取り巻きが現れた事で、戦局がメイヴの方に流れ出す。
キャスター対策として組み込まれたメカエリチャンは、何を思ったか顔を俯かせる。
「……そうですね。ここで耐えれば良かったのですが」
「メカエリ?」
「少々厳しい戦いになるでしょうが…後は頼みますよ! マシュ、私の魔力を使って防御宝具展開を!」
「は、はい! いまは遥か理想の城(ロード・キャメロット)!!」
再度、メカエリチャンの宝具が飛び交う。相手はメイヴではなく、取り巻きのキャスターに対してだ。
そのあとすぐに、マシュの宝具が展開される。自分を含めた三人に防御力が付与される。
「キャスターの取り巻き、撃破…――っ!」
そんなメカエリチャンに、上から影が差す。
「自分の身を挺して相手を倒す! その度胸は褒めてやるわ、ポンコツロボット!」
そう叫びながら、メイヴの力強い蹴りが繰り出される。
マシュの守りがあっても耐え切れず、メカエリチャンはここで退場となった。
「メカエリー!!」
「さて、残るはアサシン部隊と言った所かしら。キャスターの取り巻きはもう一人いるわ、あなた達に倒せるかしら?」
メカエリチャンの代わりにカーミラが前に出る様子に、不敵な笑みを浮かべるメイヴ。
思わず怯んでいると、鬼一も倒れる。
「ぐ、ぐぬぬぬ…まだまだ…!」
ガッツで復活を果たす間に、カーミラがキャスターやメイ
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