第五演技「最後の晩餐」
「取り巻きエネミーが沢山。その状態でダヴィンチさんを倒すと、取り巻きに超強化が入る。だからダヴィンチちゃんは最後に倒さないといけない……これもこれで大変だな」
「流石に全体宝具戦法は使えませんね。しかもエネミーは全てクラスがバラバラです。倒すのならバーサーカーが好ましいでしょうが…」
キャスターのダヴィンチ戦にむけてエネミー情報を見ているマスターとマシュ。しかし、有効な対策が思いつかず表情は暗くなるばかり。
「防御無視のごり押しも、やろうと思えば可能だけどね…うーん、単体アタッカーのバーサーカーのオルタXを採用するのは厳しい。ヘラクレスなら、まあ行けなくはない。茨木童子も強化解除持ってるから行けそうだが…」
「サポートはどうしますか、先輩?」
「ダヴィンチちゃん、無敵貫通持ってるからここもキャストリア必須だな。そのサポートで今回は玉藻ちゃん入れて、マシュも入れて…3人は決まり。あと3人、フレも含めてどうするか…うーん…! 出来れば特攻礼装つけているのが好ましいんだけど…」
使えそうなサポートを探してフレンドを漁るが、BOXイベも並行しているため全体宝具持ちばかりが揃っている。単体系では中々いいのが見つからない。
そうして困っているマスターに、声をかける者が。
「お困りのようですね、マスター」
「アストライア」
正義と天秤の女神、アストライア。人を見守り導く存在である彼女は、アドバイスするように人差し指を立てる。
「マスター、ここは逆に考えてみてはどうでしょうか?」
「逆?」
「はい。今回の同二騎禁止ルールを逆手に取り――自軍の全力を使うのではなく、相手の戦力を使えばよろしいのです」
それを聞いて、マスターはハッとする。
「相手の、戦力……そうか! 自分がフレンドのキャストリアを使えば結構リソースに空きが出来る! で、アストライア」
「はい」
「何がお望みなんだ?」
「あら、お気づきで。大した事ではありませんが……キャストリアと玉藻の前を入れるのでしたら、私が大いに役に立つと思いまして!」
アストライアの瞳はこの上なく輝いていた。戦いによる歓喜で。
キャストリア、玉藻の前。そして最後にアストライア。彼女達前衛三人と、ダヴィンチの戦いが始まる。
ルーラーと言う事もあり、2人の強化を貰ったアストライアが次々とダヴィンチが用意したエネミーを潰していく。弱点は付けないが、特攻礼装とアーツ強化で底力を上げているので高い攻撃力を維持している。
「うん、耐久になっているけど着々と数を減らしてる…! プロレスすごい…!」
見守るマスターに、後衛組のマシュも頷く。
「ルーラーに加えてアーツと言う事もあり、2人との相性も抜群ですね。ただ…」
「なんだろうなぁ…キャストリアが狙われている気が…くそう、スフィンクスのタゲ集中がめんどい…! けど、ここさえ乗り切れば!」
「私のルチャを受けなさい!」
マスターの掛け声と共に、アストライアが天秤の固有結界を出現させてバックドロップが炸裂する。
こうして面倒なスフィンクスを一発で倒しつつ、回避持ちの取り巻きを連続攻撃で潰した。
「すげえ! アストライアの無敵貫通効果で2体沈めた!」
「まだだよ! 今度はライダー2体だ!」
「「くっ…!」」
キャスターの弱点が2体同時に現れて、キャストリアと玉藻が顔を顰める。しかし、アストライアだけは闘志を消す事はない。
「でしたら、全力で相手になるだけですわ! マスター、あなたのリソースもここにつぎ込んで!」
「分かった! 全体強化!」
「さあ、行きますわよ!」
「連続2体、落とせるか!?」
マスターの強化を貰い、再びアストライアのバックドロップが炸裂する。
どうにか一体は倒したが、もう一体は仕留めきれずに取り溢してしまった。
「一体は落とした! だけど一匹生き残った…うわああ二人とも!」
まるで狙ったかのように、ライダーの攻撃がキャストリアと玉藻に襲い掛かる。
2人は大ダメージを受けるが消える事はなく、アストライアが状況を伝えた。
「いえ、どうにか2人生き残りましたわ!」
「く、次は亡霊…しかもダヴィンチちゃんの宝具が…仕方ない、スタン!」
ダヴィンチの動きを封じ、宝具発動を遅らせる。
「ここでライダー落とす!」
作戦を伝え、このターンで脅威である残りのライダーを落とす事に専念する。
しかし、カードの引きが悪くキャスターの攻撃で最後までHPは削れず、結果キャストリアが退場してしまう。
「だめだ、キャストリアが落ちた!?」
「こうなれば、ここで2体落とします! 手伝いなさい、BB!」
「無理ですよ、流石に!」
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