前回でリラ側の発表も終わり、次はナナ側のオリキャラの発表に移るのだが。
「リラさん側は終了だとして…私の所、まだ決まらないの?」
「決まってるぞ。俺がゼロス…いやアルヴィンでもいいな。そうだ、人気投票殿堂入りのユーリに「あ、クウの意見全面無視で構いません。どうしても受け入れる場合は裏切りシーンもしくは死亡シーンで」ウィドてめぇ、何勝手に余計な事吹き込んでんだよ!!「あ、ちなみに私はジェイドやりたいです。インディグネイションを放ちたいですし」最強の術使いになる気満々だなオイ!?「なんならコンウェイでも構いません」ふざけんな、お前やるならリフィルかウィルで充分だろ「私をあんな狂人と一緒にするかぁ!!」自分の事棚に上げて何言ってやがんだ!!?」
「この二人はもう論外にしておこう…! オパールとレイアは?」
クウとウィドの口喧嘩を無視し、ナナは他の人に目を向ける。
「あたしは『レジェンディア』のクロエのシーンやりたかったんだけど、リクが出れないんじゃやっても意味ないし」
「さすがはツンデレキャラですね」
「誰がツンデレよ!!」
リラの言葉に、オパールはお馴染みの台詞を吐き捨てる。
一方、レイアも決まらないのか困ったように顔を俯かせていた。
「私、同じ名前のレイアって人のシーンをやろうかと思っていたんですが…『エクシリア』はもう出ちゃったので、止めようかと…」
「となると、残りはスピカとルキルとシャオ…ん? シャオがいない? まあいない人は放って置こうか」
ここでようやくシャオがいない事に気付くが、時間も惜しいのでナナは無理矢理呼び出す事はしなかった。
「俺が出るって言ってるだ「いいえ、ここは私が!」このやろ、言わせておけば「そうそう、ウィド。『ゼスティリア』の情報リラから聞いたんだけど、この物語って古い遺跡や文献が深く関わるんだってー。ほら、遺跡とか結構あるよ」なぁにぃ!!? そんな素晴らしい世界が存在するとは――行くぞ、クウ!! ゼスティリアの…基、遺跡の旅に出発じゃあああああぁ!!!「嫌だぁぁぁ!!?」」
リズがゼスティリアに関する情報を見せた瞬間、ウィドは『学者モード』に変わってしまい傍にいたクウを引き掴むなり広間を飛び出してしまった。
(((ゼスティリアの世界を全部見回るまで戻ってこないな…)))
企画そっちのけで別の世界へと旅立ったウィド(ついでに見事巻き込まれたクウ)を全員が見送っていると、演目が決まったのかスピカが声をかけた。
「じゃあ、私から先でいいかしら?」
「いいですけど、大丈夫ですか…? 精霊呼び出したり、隠し秘奥義放ったり、決闘とかしませんよね…?」
「失礼ね、任せなさいよ。私も出番は欲しいし」
不安がるナナにそう前置きすると、スピカは本題を述べた。
「『リバース』より、クレアの演説シーンよ。まあ、大きなネタバレがあるし長いから一部だけになるけど」
「おおおおおおおおっ!!!」
テイルズシリーズでも名シーンと言われている演目に、ナナが歓声を上げる。
これによりみんなの注目を浴びながら、スピカはステージに上った。
舞台は何処かの町の広場。スピカは手を後ろに縛られた状態で、沢山の人達に囲まれた処刑台に立っている。
「死ぬのが怖くて、言っているんじゃありません! 大好きな人達と憎みあって生きるのは、死ぬのと同じくらい、辛い事だって思うから」
心からの思いをその場にいる人達に語りかけると、ゆっくりと顔を伏せる。
「どうか、私の最後のお願いを聞いてください。皆さんがパイを…ピーチパイを食べる事があったら、一度だけ目を閉じて考えてください」
そうして、スピカはゆっくりと目を伏せて問いかけた。
「あなたが“おいしい”と感じる心に、種族はありますか?」
スピカの演技が終わるなり、広間はどう言う訳か静まり返る。
「ク…ク…」
そんな中、ナナは体をプルプルと震わせ。
「クレアーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!」
泣きながら、主人公の如く心の底から叫んだ。
「さすがはヒロインの一人、よくぞ演じた!! これぞテイルズ!! 鬱でも絶望でもない、この感動を見たかったんだよ!! 誰かピーチパイを持ってこい!!! 宴だぁぁぁーーーーーーー!!!」
「ナナさん、落ち着いて! だ、誰かこの人止めて……って、みんな泣いてるぅ!!?」
感動と我慢の報われのあまり叫んでいるナナをリラが押え込みながら振り返ると、同じように感動に包まれたのか殆どの人達が涙を流していた。
「俺、こんなに泣きたいって思ったの久々かも…!」
「う、ううっ…! 世の中ってのは、こんな心が綺麗な人もいるんだね…!」
「ピーチパイ…食べたくなってきた…!」
「
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