「……気付いたか。そう…――私が元にしたのは【D・N・AN○EL】と言う作品!! その作品でソラの中の人の少年に潜む、テラが演じている怪盗の人格がクウの元だぁ!!! そして、ゼクシオンの中の人が演じている少年の中に潜む人格がウィドの元です!!!」
「うわぁ、これまた懐かしい作品を…」
丁度リラもナナの提示する少女漫画作品を知っていた為、遠い目になってしまう。
「声優に関しては原作からだったので、マジでこっちも驚いたが…――声優見て、幼い精神だった私は『上手く行けば、この設定使えるかも』って思ってしまってね…」
「せ…設定?」
恐る恐るリラが訊いた直後、リクがある事に気づいた。
「そう言えば…クウの名前って漢字に変換すると『空』だよな…?」
「マ・サ・カ…!?」
一つの予想が頭を過ぎり、クウが青ざめた顔をして生みの親に目を向ける。
当の本人は、覚悟を決めて――キャラ作成における、禁断に関わる部分を言い放った。
「……黒歴史の頃のクウね、原作みたくあんたの子孫の二重人格として登場させてた」
「「やっぱりいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!??」」
一番のベース…基、とんでもない暴露にソラとクウが大広間どころか旅館全域に聞こえるほど叫んでしまう。
それもそうだろう…初期段階では子孫とは言え、内に潜む姿を変える二重人格設定だったのだから。
「ち…ちなみに、ウィドも…?」
「初期設定がそれなら、私と姉弟じゃなかった事も納得だわ…」
「でも、ゼクシオンは『Re:COM』からじゃなきゃ声がないよね…?」
「って言うか、COMすら発売どころか発表されてない時期だから明らか様に無理だし…」
カイリ、スピカ、シオン、ガイアが推測を立てながら会話していると、ナナはある人物に指を差した。
「単刀直入に言えば、リクの子孫の二重人格に仕立て上げてた」
「「はあああああああああああああああああああああああっ!!!??」」
続けざまに暴露された情報に、今度はリクとウィドが旅館全域に聞こえるほど叫んでしまう。
ちなみに、子孫とは言えリクと深い関わりを持っていたという事で、ウィドとそれなりに仲良くしていたムーンやレイシャは、現在頭が真っ白になっている。
「言っておくけど、さすがに私も原作キャラも設定も使う程愚かではなかったけどねっ!!? ちゃんと二人の闇の部分として考えて登場させ、『敵』として意識乗っ取って仲間を肉体的精神的に追い詰めたり、何気に恋人奪おうとして、そう言った話を作っていましたからぁ!!! まあ、ちゃんと最後は味方にしましたけど」
『『『『『何その劣悪非道な設定はっ!!!??』』』』』
あまりにも酷い設定に、ゼアノート軍団やゼノまでみんなと一緒に叫んでしまう始末だ。
一方、自分達の驚くべき設定にクウとウィドだけでなくソラとリクも開いた口が塞がらない。
「で、何年も経ってKH2も発売されネット上で二次創作を知って書こうと決めた際、高校生となったさすがの私も中二病の頃の話は完全消去。KH2をモチーフに作り、オリキャラを大幅に改変した。でも、根本的な所は変えていない。
クウは闇に染まっても光を失わないソラをイメージしたし、ウィドは大人としての理性の裏に存在する闇に呑まれたリクの部分をイメージしている…――そう。元がどうあれ、二人はソラとリクによって作られたと言っても過言ではない!!! こうして彼らは密接な関係で繋がっていたのだぁ!!!!!
…………と、久々に熱く語り過ぎたかなぁ? 何だかさっきから汗が滝のようにでるんですよねアハハハハ」
「うん、現実逃避したい気持ちは分かります。ここにいる皆さん、絶対そう思っていますから…っ!!!」
そう言いながら、リラも全身を震わせながらゆっくりとある方向に目を向ける。
「なるほどなぁぁ…道理で俺達、ソラやリクと絡む機会が多かった訳だぁぁぁ…!!?」
「余程ぶち殺されたいみたいですねぇ…ウフフフフフ…!!!」
「今なら月牙○翔・○月放てそうだ…!!!」
「奇遇だね、リクゥ…俺も元気○放てそうだよ…!!!」
ドス黒いオーラを天井に届くぐらいにまで吹き出しながら、クウ、ウィド、リク、ソラが武器を取り出して全身を黒く染めて赤い目でナナを睨みつけている。
あまりの覇気と憤怒による暗黒の姿に、ナナとリラを除く全メンバーが部屋の壁へと避難している。
「べ…弁解するなら、クウは元がソラだから主人公気質として動かしつつ恋愛関連広めに作ったし、ウィドは本当に暗いからギャグ要素で【テ○ルズシリーズ】で登場するジェ○ドの腹黒と、リ○ィルの遺跡モードならぬ学者モード、ついでに殺人料理人設定を取り
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