オープニングフェイズ3 シーン4〈新たなる危機〉
シーンプレイヤー 闇代月
《シーン登場》
月1D→7 36%→43%
ムーン「俺も上がったな。前回の低すぎるダイス運が嘘のようだ」
ツバサ「分からないよ。後半になって低くなるんじゃない?」
GM「それじゃ、月もやっていこう」
夕暮れに染まった都会の中にある一軒の喫茶店。
一見すると普通の喫茶店だが、その実態は陰ながらこの町を、世界を守るUGN志武谷支部の拠点だ。
その喫茶店に、表向きはバイトとして。裏ではUGNチルドレンの顔を持つ月が学校帰りにやってきた。
月『羽狛、来たぜー。今日は何か依頼があったりするかー?』
カランコロンとベルが鳴り響き店内に月が入る。
既に店の中には支部長の羽狛はもちろん、支部のメンバーであるネク・シキ・ビイト・ライム・ヨシュアもいる。
だが、誰もが表情を硬くしており、神妙な空気が流れている。
羽狛『ムーン、いい所に来たな』
月『どうした? 空気が重いようだが』
?《それは私からお話しします》
ここにいる人達ではない、別の声が割り込む。
カウンターの上にはノートPCのディスプレイが開いている形で鎮座されており、画面には人の好さそうなスーツ姿の男性がにこやかな表情を浮かべて映っている。
霧谷《初めまして、私はUGN日本支部長の霧谷雄吾です。君が闇代月君ですね、先日志武谷で起きた爆破事件…いえ、遺産争奪戦を収束させてくれてありがとうございます。UGNを代表して心よりお礼を申し上げます》
月『いや、俺は大した事は何にもしてないよ…だから顔を上げてくれ』
羽狛『霧谷支部長、志武谷支部のメンバーはイリーガルを除いてこれで全員です。わざわざ支部長自らこうして連絡を入れた理由をお聞かせください』
霧谷《そうですね。では要件を掻い摘んでお話しましょう》
すると、霧谷は柔和から一変して真剣な眼差しを見せつける。
態度を変わっただけなのに、画面越しでも月は肌で感じるだろう。日本と言う一つの国を担う者としての彼の力量と意思を。“リヴァイアサン”――全てを飲み込む海竜のコードネームを持つ意味を。
羽狛を除く子供達が固唾を飲み込む中、霧谷は今回の件について口を開いた。
霧谷《志武谷にマスターレイスの一人が潜伏したそうです。相手が誰かはまだ不明、ですが厳重な警戒態勢を敷いて置いて欲しいのです》
ネク『マスターレイスだって!?』
ヨシュア『FHの中でも特別と言える存在…厄介所の話じゃないよ…!』
ムーン「えーと、マスターレイスについては三つともルルブ読んでるからある程度知ったけど…俺はその情報を知ってていいのか?」
GM「月はUGNチルドレンだからね、知っててもおかしくないから大丈夫。逆に凍矢はイリーガルになって日が浅いから、知らない方向で頼むよ」
グラッセ「分かりました。こういう所も主人公っぽいよな!」
クウ「おい、今回の主人公俺だからな? 忘れるなよ?」
ツバサ「はいはい、師匠。ボクら関係ないから引っ込もうねー」
月『マスターレイス、とんでもない奴がやってきやがったな…!』
ビイト『何だよ、要は敵のお偉いさんだろ? だったら俺達で倒せば――!!』
ライム『駄目だよ、ビイト! マスターレイスの称号を持っているって事は、それだけの力があるって事だよ。今の僕達の力量じゃ、ミイラ取りがミイラになっちゃうのと同じだ』
ヨシュア『ライムの言う通りだ。マスターレイスは、かつてUGNを作った創設者であり、後にFHへと幹部として入り統括した人物――【アルフレッド・J・コードウェル博士】直属の部下だ。悔しいが、今僕達に出来る事はマスターレイスの企みを阻止する事だけだろうね。真っ正面から戦ったら勝ち目はない』
月『そう言う事だ。話には聞いてたけど、実際にそんな奴がこの町に現れるなんて…』
シキ『ネク…私達、大丈夫なのかな?』
霧谷《この件に関しては、我々も全力でバックアップをするつもりです。なにせ相手がマスターレイスですからね…何かありましたら、日本支部に連絡を下さい。それでは》
そうして、霧谷との通信は切れて画面が真っ暗になる。
羽狛はノートパソコンを閉じると、真剣な顔をして全員を見回す。
羽狛『俺は今から、他の町の支部長にも協力を仰いで志武谷での厳重体制を敷く。ヨシュア、留守は任せたぞ』
ヨシュア『分かった。そう言う訳だから、羽狛さんが戻るまで皆はここで大人しくする事。いいね?』
ビイト『だけどよ、ここでじっとしている間に敵が何かしてきたらどうするんだ!!』
ヨシュア『その時は月の《ディメンジョンゲート》を使えば問題ないさ。月、凍矢にも連絡を入れて支部に来てもらうようにしてくれ。この
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