ミドルフェイズ1 シーン6〈金符宴〉
シーンプレイヤー 七雲空
GM「では、ここからミドルフェイズに入るよ。シーンプレイヤーは空、他の三人は参加不可能だ。さ、ダイスを振ってくれ」
クウ「よし、シーンインだ」
《シーン登場》
空1D→1 40%→41%
クウ「どうだ、こんなもんだぜ!」
SM「それじゃ、やっていくとしようか…」(黒笑)
日は沈み、常世の闇を払うように町全体が人工的な光に包まれる。
まるでその光を避けるかのような場所にある廃ビル。そこが、依頼人とコンタクトする為に空が指定された場所だった。
空『ったく、こんな場所を指定しやがって…どんな奴だよ』
どうにか地図を頼りに目的地に辿り着き、廃ビルの中へと入る。
その中では、中国人風の衣装を着た一人の男が立っていた。空に気づくと、品定めするような目を向けてからにこやかに話しかけた。
符宴『やあ、来たね。君が七雲空か…ちゃんとあの組長が仕事をしてくれたようで何よりだ』
空『へぇ、あんたが依頼者か?』
符宴『ああ。金符宴だ、まあ好きに呼びなよ――君と同じで本当の名前じゃないから』
空『…どういう』
符宴『俺も後から誕生したんだよ…俺を生み出した宿主喰らってよぉ』
口調が変わると同時に、符宴の表情や雰囲気が荒々しく変化する。
だが、彼の纏った空気は空には覚えがある。
自分と同じ、戦闘用人格としての力だと。
空『てめぇも俺と一緒か…』
符宴『あん? 戦闘用人格が元の人格を消して乗っ取るなんてよくある話だぜ? 当事者なのに知らなかったのか?』
空『…生憎、俺の宿主にはそんな知識なかったものでね。んで、この俺を呼び出して何の用だよ?』
符宴『用は決まってる。お前、俺の仲間になれよ』
空『仲間…』
符宴『俺達は戦闘用人格だ。戦う事でしか生きていると実感し満たされることがない、それくらい分かってるんだろ?』
空『………』
符宴『で、だ。てめえが活動しているあの町には、先日FHの部隊を倒したUGNがいるそうじゃねーか。折角だし、俺達でその目障りなUGN共をぶっ倒してやろうじゃねーか!!』
空『………』
符宴『何不安になってんだ? あの町の支部はガキ共だけ、そんな奴らに俺達『戦闘用人格』が負けるはずがねぇ!! お前もあいつらを、UGNをぶっ潰す為にFHにいるんだろぉ!?』
空(クウ)「『…あー…うん。そうだよな、そうなんだよなー』」
グラッセ「…クウさん?」
クウ「いや分かってる。きっと俺ならここで喜んで協力するって分かってる。でもさー、俺さー、人としてどうかって思ってるんだよー、いやもうマジでありえねーだろー? 確かに俺別の未来じゃラスボスだし闇持ってるしムカつくときは子供でも手を出したりするけどぉ…(ブツブツ)…」(遠目)
ツバサ「し…師匠?」
GM「きゅ、休憩っ!? クウのメンタルが偉い事になってるー!?」
*十分後…
グラッセ「お、落ち着きました?」
ムーン「お前意外とメンタル弱いんだな…」
クウ「うるせぇ…!」
GM「そ、それじゃ再開するよ…どうするかは好きに決めてくれ」
SM(敵になろうが味方になろうが、どう転がってもいいように作ってあるんだよなぁ?)(黒笑)
GM(当たり前だろう。寧ろ敵として動いた方が、より面白いギミック使っているしね…)(黒笑)
ツバサ(…あの二人の空気に闇が混じっている気がするのはボクの気のせい?)
クウ「そうか…それじゃあ…」
符宴の話を俯いた状態で黙って聞いていた空は、徐に手を伸ばす。
握手を求めるそのしぐさに、符宴がその手を取る為に伸ばす。
その手を――空は軽く足払った。
空『断る…俺は誰の手も借りる気はない。依頼は破棄だ、さっさと帰らせて貰うぜ』
符宴『あん? いいのかぁ、そう言う事言って?』
空『俺の欲望(ねがい)は俺の手で叶える。何より、胡散臭いてめえが気に入らない。どうしてもって言うなら――力づくで帰らせて貰う!!』
完全に敵意を剥き出しにすると、空はビルを包む形で《ワーディング》を展開する。彼の力によって作られた結界は、血を操る能力が影響しているのか深紅の赤に染まっている。
一般人の人払いを行い、そのまま手の中に血の大剣を作り出す。今すぐにでも戦闘を始められる。
そんな空に――符宴は不気味に笑い出す。
符宴『気に入らない、かぁ…――それなら、気に入ってくれればいいんだよな?』
SM「その直後、空の脳内で変化が起きる。意識が朦朧とし、頭の中の記憶がミキサーで混ぜられたようにぐしゃぐしゃになっていく。そしてそれは、毒のように脳内を浸透する」
GM「ここで符宴はEロイス『歪んだ囁き』を使用する。こ
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