「……みなさん、間も無くやつらがやって来ます。配置についてください。」
謎の人物の号令で6皇帝のメンバー達は部屋を出て、それぞれ闇の回廊を開き何処かへ移動した。そのメンバーの一人、クラクションも回廊を通ろうとしたとき、謎の人物がクラクションを呼び止めた。
「クラクションさん。」
「何だよ?」
クラクションが謎の人物を睨みつつ振り向く。謎の人物の見た目があのレイとほぼ同じな為か、クラクションは無性に腹が立ってくる。
「貴方には別の任務を頼みます。良いですか?貴方は――――――――――――――――――。わかりましたね?」
「………フッ、良かろう。」
――――――――――
突如アースの空に巨大な光の柱が現れ、その柱は暗黒島ダークエンドに激突した。そしてその光の中から、俺達が放り出され、暗黒島ダークエンドの入り口へと着地した。
「……これが……暗黒島ダークエンド…。」
目の前に広がるのは何もかも真っ黒の風景、中に浮かぶ黒い岩、この島の周りをグルグルと回っている謎の巨大なリング。そして何より目の前にどっしりと構える黒い門。
「……なんて不気味な場所なんだ……!」
今までに無い恐怖が一同に降りかかる。しかし、それでも歩みを止めてはならない。ここで止まれば世界はこの暗黒島ダークエンドに隠された大量の兵器でたちまち滅ぼされてしまうだろう。
先に進もうと門の前に並んで立つ俺とソラ。よく見ると門には鍵穴が二つあった。それを見た二人は頷き合い、二人同時にキーブレードを使って門の鍵を開いた。
鍵が開く音と共に扉が開かれ、道が開かれた。一同は先に進む。
何処までも長く続く黒い道、一体何時になったら奥が見えてくるのかわからない現状に不安を感じる一同。
「…みんな!あれ見て!」
フィオが空の方を、もっともここも空なのだが、それより高い場所を指差す。その方向には不気味な雲に包まれた謎の浮遊島があった。
「あれは……なんだ?」
「浮遊島の中にさらに浮遊島か……。」
「どうやって彼処に行くんでしょう?」
「考えても仕方無い、取り合えず先に進もう!」
俺の号令でメンバー達は一斉に走り出した。だがその時、何処からともなくアンチネス達が現れ、俺達の前に立ちはだかった。
「邪魔をするな!!」
俺の叫び声に合わせるようにみんなそれぞれの武器を構える。
先に攻撃を仕掛けてきたのはアンチネス軍団。アンチネスの一体が空中から鋭い爪で攻撃を仕掛けてくるが、それは白凰の使った守りの魔法、リフレガによって弾き飛ばされ、そこをフィオがアローガンで正確に撃ち抜いた。
だがアンチネス達はその数の多さを生かしてあらゆる方向から襲いかかり、俺達に攻撃を仕掛ける。だがその攻撃はライガの使った守りの力を得た霧魔法、シルドミストによって阻まれ、ドナルドが放った隕石を大量に落とす魔法、メテオによってそのほとんどの数を消滅させた。
しかしアンチネス達は倒しても倒してもどんどん沸いてくる。
「くっ、こうなったらこいつらを倒しながら行こう!」
「レイ、それは幾らなんでも無茶すぎる!!」
俺がこの状況を見て、みんなを指揮しようとするが、シュージはそれを否定する。シュージの言う通り、この数を相手にしながら進むのはあまりにも無茶すぎる。だが、俺は先程の提案を実行する気のようだ。シュージは俺の真剣な眼差しを見て、頷いた。
「わかった、お前の考えに掛けてみる!」
そう言うとシュージは振り向き、みんなの顔を見る。みんな笑顔で頷いてくれた。
「行くぞみんな!!」
シュージの号令で俺達はアンチネスの大群を相手にしながらこの長い道を走り抜く事になった。この道を進むことやく一時間、ついに奥地と呼べる場所にたどり着いた。
そこには何かの入り口のような門が構えられていた。よく見るとその門は壁と一体になっているようで、壁の中には真っ黒の摩天楼が見える。
「何だろう……この町?」
「町と言うか……城みたいですね……。」
「……迷ってる暇は無いぞ、相棒、ソラ。」
ダークの一言は全くその通りで、メンバー全員の動揺を一瞬にしてかき消した。門の前に並んで立つ二人。今度は鍵穴が三つあった。これでは二人だけだと鍵が開かない。その時だった。突然後ろから声が聞こえたのだ。
「なんだ、鍵穴に手間取ってんのか?」
「ディア!!」
ディアがキーブレードを持ってそこに立っていた。ディアが俺とソラの間に入るようにして並び、キーブレードの剣先を鍵穴に向ける。それを見た二人もディアと同様、キーブレードを鍵穴に向ける。
三つのキーブレードから放たれる七色の光に門が反応し、扉が開かれた。その時、とてつもない緊張感が一同を襲った。
「………いよいよ……なんだな。」
「あぁ……!」
「みんな、気を抜
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