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DREAM4【無知な私】



町の城壁外には大量の黒い動物のような化け物がこの町へと迫ってきていた。

私は化け物達がいる所にまで飛んでいき、地に降り立った。

「これがナイトメア?」

始めてみるナイトメア。どれもこれも目が赤色で、全体的に黒く、邪悪な雰囲気を放っている。周囲を見渡して見ると、犬なのか猫なのかよくわからない物や、尻尾が音符の猫、小さめのコウモリなどの姿をしたドリームイーターがいた。

私は先程もらったばかりの二つのDohブレードを両手に出現させ、羽を広げて空中に浮かんだ。この状況では地上にいたらこの数に押され、逆に不利になると考えたからだ。

私はまず、コウモリの姿をしたドリームイーターを倒す事にした。コウモリは私に向かって超音波を繰り出し攻撃してくるが、私は超音波を耳を塞ぐ事でかわし、二つの武器を巧みに操り攻撃してきたコウモリを倒した。

それを見ていた他のコウモリ達も寄ってきて、私に向かって一斉に超音波を繰り出した。このままでは耳を塞いでも別のコウモリに体当たりでもされてダメージを受けてしまうだろう。そう考えた私は右手に握られたDohブレードを放り投げ、それはそのまま私の周りで回転を続け、やがて私を取り囲む敵全てに向かっていった。この武器を放り投げて自分の周りで回転させる技――サークルレイドはコウモリ達全員にヒットし、コウモリは全て消滅した。

残るドリームイーターは犬か猫か曖昧な物と、尻尾が音符のちゃんとした猫だけとなった。

「二刀流は正直初めてだけど……、」

静かに呟いた私は曖昧な物達を攻撃し始め、一瞬にして消滅させた。

「やっぱりこれもキーブレードだね!」

誰でも使えると言ってもやはり肝心な所はキーブレードと同じである事を改めて理解した私は、猫型ドリームイーターの群れへと突っ込んでいく。

その様子を城壁の上から見ていたローグとレンは私を見て非常に驚いていた。夢の世界での初試合であるにも関わらず、この数のドリームイーターを相手に圧倒していると言う事があまりにも衝撃的なのだろう。

「なぁ、どう思う?」
「あの身体はそこまで強靭じゃ無いはずだが………、」
「確かに……あの身体はアバターでしかないからな。」
「もしかすると……あいつの意思の強さがアバターの身体を強くしてんのかもな。」
「えっ?それってどういう?」

レンは夢の世界の住人だが、例外があまりにも重なりすぎた私の今の強さをイマイチ理解出来ておらず、ローグに聞いた。ローグは『はぁ』と1つ溜め息をつき、答えた。

「キングダムハーツの巫女の力かもって事だ。巫女は意思が望んだ事を叶える力があると言われている。だから、強くなりたいと言う強い意思が、あいつの借り物の身体の能力を上げてるのさ。」

ローグとレンの話が終わった直後、私はやっとの思いでドリームイーターを全滅させる事が出来た。初めての戦いで疲れが溜まり羽が止まってしまい、私は地に落ち倒れてしまった。

「クロナ!?」

ローグは城壁から飛び降り、私の元へ駆け寄った。倒れた私は大の字になって寝そべり、空を見上げた。

「はぁ〜、疲れたぁ!」

私の気の抜けた一言が城壁外のこの草原に響き渡った。寝そべっている私にローグは手を差し出し、私はそれを取り立ち上がった。

「大丈夫か?」
「うん、ありがとう。」

ローグは笑顔で私に心配の言葉を掛ける。私はそれを同じく笑顔で返す。ローグが笑顔で心配の言葉を掛けてくれた辺り、初めから私が大丈夫だとわかっていたのだろうか。

「オーイ!」

城壁側からレンが走ってきて、私とローグの間に割り込むかのように、目の前で急ブレーキを掛けるようにして止まった。

「良かった!二人とも無事だったか!」
「うん、大丈夫!」
「それにしても、本当に妙だな………。」

ローグが突然呟いた言葉。私はそれが気になり、聞いてみる事にした。

「妙って?」
「おかしいんだ。ここ最近、お前が来る前からナイトメアの数が急激に増えてきた気がするんだ。それも、現実世界でダークエンドドラゴンが倒された直後にな。」

私はローグの放った言葉に衝撃を受けた。ファイブ・ブレード伝説から約数千年後に当たる現代に、ダークエンドドラゴンは復活し、水面下からセイを利用して自分の完全復活に必要となる闇の心、感情を集めていた。

ダークエンドドラゴンはとある組織を率いて、この世界の全てを滅ぼそうとした。その組織の名前は『DED』。

DEDはダークエンドを復活させる為、世界の全てを壊し尽くす為に結成された宗教団体。当然、ダークエンドを止めようとした私達の前に何度も立ちはだかった。

色々あってDEDの幹部である6皇帝を突破し、ダークエンドドラゴンを復活させた人物の元へたどり着いたんだけど……その正体は、以外な物だった。

私達光の
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