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HEARTS17【眠れぬ日の夢】

俺はワンダーランドより南にある世界、オリンポスコロシアムに来ていた。回りにはギリシャ神話を思わせる建物が沢山並んでいた。俺は先程までのワンダーランドの冒険での疲れを癒すため、近くにあった宿に泊まる事にした。

宿の部屋にあるベッドに寝転がり、すぐに眠りに落ちてしまった。自覚が無いだけでかなり体力を消耗していたのかな。

俺はこの時、とある夢を見ていた。それは今から10年ほど前の夢、俺がまだアースにいた頃、俺とその幼馴染みの少女が浜辺で遊んでいた時だった。

レイ君待ってよー!

ははっ、遅いよ   !

待ってよー!

この時何故か少女の名前だけが聞き取れなかった。あのときの事は覚えていた。二人でおいかけっこをしていたのだ。俺が逃げる方で、少女が追いかける方。あのときは本当に幸せだった。

少女はなんとか俺に追い付いた。少し疲れたのか、息を切らしている。その様子を見た俺は試しに1度、何となく夢について少女に聞いてみた。

ねぇ、   には夢ってある?

夢?う〜ん、今の所はないかな。レイ君は?

俺はみんなを守れるくらいに強くなること!

ふーん、そっか!私、応援するね!

その時だった。少女の背後に謎の黒い影が迫ってきているのに俺は気が付いた。

   !危ない!

え?!!

   !

少女が気付いた時はもう遅かった。少女はその影に飲み込まれてしまったのだ。

   ?   !   ーーーーーーー!!

それ以来、少女は帰ってこなかった。

その当時の夢を見て、酷く魘されていた。まるで嫌な事を一辺に思い出すかのように

15/08/08 05:26更新 / レイラ
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